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現役”島留学生”と語る「大人の島留学」のリアル【イベントレポート】

5/25(土)、離島百貨店(離島キッチン日本橋店)にて、なぜ若者は今、離島に惹きつけられるのか?をテーマとした大人の島留学イベントが開催されました!

現役”島留学生”と語る「大人の島留学」のリアル
〜なぜ若者は今、離島に惹きつけられるのか。〜 

開催日時:5/25(土) 13:00-15:00
場  所:離島百貨店(離島キッチン日本橋店)

今回はイベント当日の様子を、お伝えします🤲


大人の島留学の制度紹介&チェックイン!

まずはじめに、モデレーターの餅田さんによる大人の島留学の制度紹介からスタートです!

隠岐島前地域(海士町・西ノ島町・知夫村)、3島それぞれの特徴やアクセス方法、大人の島留学・島体験制度の詳細をお伝えしました。

大人の島留学の制度詳細は、オンライン説明会で聞くことができます。
気になる方は、ぜひ参加してみてくださいね!

▼オンライン説明会はこちら!


実は制度紹介の前に…
参加者のみなさんで交流をしていただくチェックインも行いました。
テーブルごとに自己紹介、大人の島留学を知ったきっかけ、イベントに参加された経緯をお話しいただきました。

今回のイベントに参加してくださったみなさまは、

・大人の島留学への参加を検討されている方
・大人の島留学という制度自体に興味がある方
・友人が大人の島留学に参画されていた方
・島が好きな方

など、参加理由もさまざま。
チェックインで緊張もほぐれ、ここからメインイベントがスタートです。


大人の島留学生、パネルディスカッション

制度詳細&チェックインのあとは、現役大人の島留学生によるパネルディスカッションです!

今回のゲストはこちらの3人!

新卒、学生、社会人。
さまざまなバックグラウンドを持つ、個性あふれる3人に登壇いただきました。

そして今回は、コメントスクリーンを導入!
参加者のみなさんからのコメントが画面上に流れていくシステムです。気になることをリアルタイムで質問していただきました!

たくさんのコメント、ありがとうございました!

パネルディスカッションでは3人それぞれのお仕事内容や、仕事への向き合い方、大人の島留学の魅力についてお話しいただきました。

ここからは当日のモデレーター餅田さんとゲストによるパネルディスカッションをお届けします。
いったい、どんなトークが繰り広げられたのでしょうか?


【トーク1】大人の島留学生の仕事って?

(餅田)ではゲストの3名、どうぞよろしくお願いします。まずは乙川くんから、お仕事について聞かせてください。

(乙川)僕は大人の島留学の採用チームに所属し、今回のような大人の島留学を広めるためのイベント企画を主に担当しています。

乙川翔太郎さん(23)埼玉県出身
新卒でR6年度大人の島留学に参画
島前ふるさと魅力化財団 採用チーム所属

(餅田)乙川くんが島に来て2ヶ月経ちましたが…お仕事のやりがいはありますか?

(乙川)やりがいはあります。僕は大人の島留学に参画してから「何かをやってください、この仕事をやってください」と言われたことがなくて。
自分でやりたいことを見つけて取り組んでいるからこそ、仕事をしている感がないというか。働いている時間が、苦ではないんです。
「楽しみながら働ける」「主体的に働くことができる」そこにやりがいを感じています。

島ではたらく乙川さん

(コメント)−苦戦していることはありますか?−

(乙川)4月に来島したときは、「誰かに頼まれたことを担当するのが仕事」だと思っていました。
でも、大人の島留学の制度自体が「主体的に、自分で動く」という文脈が強い。
最初に苦戦したのは「待っていたら仕事がない」ということ。そこに一番苦戦しました。

(渋谷)最初から島前ふるさと魅力化財団への所属を希望されていたんですか?

(乙川)もともと大人の島留学という制度に興味がありました。
20代の若者をワクワクさせる制度。参画した人がみんな口を揃えて「いい経験だった」と言っているのを聞いて、その制度を作ってみたいと思う気持ちが大きくなりました。
島に来るということは、そう簡単な選択ではないと思うんです。
でも大人の島留学生たちは、それを乗り越えてエントリーして島に来ている。
目が輝いている人が多いなと感じています。

(コメント)−仕事がない状態からどのように行動し、今の状態に持っていったのでしょうか?−

(乙川)楽しいことをしたい!面白いことをしたい!と思って島へ飛び込んで、受け身になっていたら何もできないんだなと反省しました。
やりたいと思ったからには、自分で声を上げないといけないのではないか、と。
先輩・同期にも相談をして、「じゃあやってみようか!」と今回のイベントが形になりました。話しやすい、挑戦しやすい環境であることが大きいなと思っています。

(餅田)乙川くん、ありがとうございます。
次は大城さん、お仕事について聞かせてください。

(大城)私は空き家×農業プロジェクトに所属していて、週5で畑作業をしています。
空き家での仕事としては、大人の島留学生のシェアハウスになる空き家の清掃や、壁を塗る作業もこれから始まる予定です。

大城梨紗子さん(22)沖縄県出身
大学4年を休学中
R5年度島体験1月生→R6年度大人の島留学に参画
空き家×農業プロジェクト所属

(大城)今は畑作業が主な仕事になっていて、お米、お野菜、ぶどうを育てています。
畑でいうと、草を刈って耕すところから始まって、苗やタネを植え付け、その後日々の管理を行います。ぶどうは特に繊細な果樹なので、植物ホルモンの処理や剪定を適宜行っています。

(餅田)大城さんは、R5年度1-3月生として福祉×まちづくりプロジェクトに所属されていましたね。4月から農業×空き家プロジェクトに変更した理由はあるのでしょうか?

(大城)私自身、もともと農業に興味がありました。漠然と一次産業に興味があったのですが、意外と間口が狭くて。
どこから手をつけていいかわからないと思っていたところ、農業をできる環境があったので興味を持ちました。

ぶどう畑で働く大城さん

(大城)島体験で来島した1-3月は寒い季節だったので、農業に適した時期ではありませんでした。
また、短期間では作物の植付け〜収穫まで責任を持てないということもあり、興味はあるけどむずかしいかなと感じていました。
大人の島留学の1年を通してならば、責任をもって収穫まで関わることができるなと思い、R6年度の4月からは農業×空き家プロジェクトへの参画を決めました。

それと、もうひとつ。1-3月は福祉施設で働いていたのですが、海士町の方は個人のお家で農業をやられている方も多くて。
福祉施設の利用者さんが昔やっていた農業の話をするとき、みなさん目がキラキラしていたんです。その話を聞く時間が、好きでした。
そのときに、「やっぱり私は農業をやりたいな」と思いました。

(乙川)空き家×農業プロジェクトとして、1年間の目標はありますか?

(大城)プロジェクトメンバーみんなが農業未経験なので、島の方に教わりながら、勉強しながら取り組んでいます。
まずは自分たちが植えた作物を、収穫まで持っていくことが目標のひとつ。
出来た作物を「どうやって誰に届けるの?」をこれから考えていく必要があると思っています。
お野菜を島内で販売したいのか、島外の誰かに届けたいのか。
自分たちで決められる環境であるからこそ、自分たちが動かなければ、作物が無駄になってしまう可能性もある。最後まで責任を持って走っていきたいなというのが、今の目標です。

いつかは島外にいる海士町を応援してくださっている方たちにも、作物を届けられたらなとも思っています。

(餅田)大城さん、ありがとうございます。
では渋谷さん。どのようなお仕事をされているのか聞かせてください。

(渋谷)私は海士町役場総務課に所属し、ないものはない海士町公式noteで町のイベントや、海士町の方に取材をしてnoteを書く仕事をしています。
ほかにも、あまチャンネルという海士町のケーブルテレビの撮影補助などを担当し、主に海士町の情報発信を担当しています。

渋谷柚香さん(26)神奈川県出身
3年勤めた会社を退職
R5年度大人の島留学→R6年度大人の島留学に参画
海士町役場 総務課所属

(餅田)渋谷さんは昨年度も総務課に所属されていましたが、もう1年と決められたということで。去年とはここが違うな?という部分はありますか?

(渋谷)島に来たばかりのときは、海士町のみなさんとの関係性がない状態だったので、取材先を自分で探すことがむずかしくて。
最初は、上司の方からいろんなイベントを紹介していただいていました。
実際にさまざまなイベントへ足を運ぶたび、いろんな方とのご縁をいただいて。そこからお仕事が広がっていったり、こういうnoteを書きたい!と自分からアプローチすることができるようになりました。

1年をかけて築いてきた関係性があることが、2年目のお仕事をする上で大きな変化かなと思っています。

島ではたらく渋谷さん

(大城)前職は違うことされていたと思うのですが、どうして広報のお仕事を選ばれたのですか?

(渋谷)前職は小売業界で販売を担当していました。
遡ると、大学では広報を学んでいて。将来はマスコミやメディアに関わることをやりたいと思っていました。紆余曲折あって小売業界に入ったのですが、ひとまず3年は続けようと思っていて。
前の会社で働きながらも、「発信する仕事をしたい」という気持ちが心の中にずっとありました。
環境を変えたい、やりたいことをやってみたい。その両方が大人の島留学でなら叶えられそうだ、と思い参画を決めました。

(コメント)−渋谷さんにとって、情報発信をする意義はなんですか?−

(渋谷)noteを書く上でずっと大切にしていることは、「人と人がつながる架け橋になる」ということ。
noteを読んだ方が取材対象者の方に連絡を入れてくださったことが、実際にありました。そういった「人と人がつながる」ということを、書くうえで大切にしています。それが私にとっての情報発信をする意義かなと思います。


【トーク2】大人の島留学の魅力とは?

(餅田)乙川くんは昨年の夏、大学の短期インターン制度で2週間、海士町に訪れていましたね。
そこから大学を卒業し、就職せず大人の島留学に参画をした決め手はありましたか?

(乙川)やっぱり、心から面白いことをしたいと思ったことが大きくて。
興味はあるんだけど…をそのまま放っておいたらいつまでも出来ないんじゃないかな、とそのとき感じました。
やるなら今しかないと、心が惹かれた方に進んでいったという感じです。

(渋谷)休みの日はBBQなどをされているんですよね?

(乙川)はい、アウトドアが好きなので、魚を釣って捌いたり、釣った魚でBBQしたりしています。
同じ制度でたくさんの同世代の若者が集まるので、お互いのシェアハウスを行き来したり、誕生日を祝ったり。
人との交流のハードルが低いことも、大人の島留学の魅力のひとつだと思います。

(コメント)−1年島で暮らすことを決めることへの不安はなかったでしょうか?また、その後の進路のことは考えていますか?−

(乙川)もちろん、不安はありました。悩んだ時間もありましたし、参画するとすぐに決まったわけではありませんでした。
新卒で内定もいただいていて、会社に就職する、島に行く、この二つを天秤にかけて「どっちが面白い人生になるかな?どういう人生を歩みたいかな?」と考えて選びました。
僕は大人の島留学に参画することがリスクだとは思っていなくて、キャリアステップの一つだと捉えています。

(乙川)自分で決めたこの選択を、これから正解にしていけたらと思っています。
今後は島での経験を活かして、日本に、世界に飛び立てるよう考えています。
不安はありましたが、自分で決めたことなので後悔はないです!

(餅田)かっこいい答え…ありがとうございます。
大城さんはInstagramで大人の島留学を知られたんですよね。参画を決めた経緯を聞かせください。

(大城)私、実は休学2年目で。休学1年目の11月まではやることが決まっていたのですが、ちょうど1月からやることが決まっていませんでした。
「この時間を活かしたいな、3ヶ月くらい離島に行ける制度があったような…?」と大人の島留学のことを思い出し、参画を決めました。

(餅田)大城さんにとって、大人の島留学の魅力はなんでしょうか?

(大城)大人の島留学を通して、島の方も、同世代の仲間とも出会えることが魅力だと思います。
私はまだ学生で、社会人経験もない。どう道を進んで行ったらいいかわからない、でもいったん道を外れてみたい。
自分で決めた選択を重ねていきたい、という気持ちがありました。

(大城)現状、普通に就活をするということが、少しむずかしいというか。
今はそれをしたくないなと思い、大人の島留学に飛び込みました。

その気持ちを島に行くまでは人に言えなかったのですが、大人の島留学で来る人たちは「そんなこともあるよね」と受け入れてくれたり、一緒に考えてくれたり。
そんな仲間がいっぱいいるので、精神的にも過ごしやすいし、考えることもできる環境が魅力だなと思います。

(餅田)ありがとうございます。
渋谷さんが大人の島留学に参画されたきっかけはなんだったのでしょうか?

(渋谷)きっかけは、日本仕事百貨を読むことが好きで。読んでいるときにたまたま大人の島留学の記事を見つけたんです。
新卒で入った会社を3年勤めたあとは、広報の仕事をしたいという思いと、環境を変化させたいという気持ちもありました。
大人の島留学は情報発信の仕事もできそう、環境も変えられるかもと思い、参画を決めました。

(餅田)大人の島留学生として1年過ごしてみて、仕事以外にも変化がありましたか?

(渋谷)いろんなバックグラウンドを持った若者が大人の島留学に参画するので、同期のみんなから刺激をもらって。
月1の研修も、自分と向き合う内容が多かったのですが、自分の価値観に触れてみたり、自分がやりたいことにあらためて気付かされたりもしました。
整理をする時間としても、研修はありがたかったなと思っています。

(乙川)大人の島留学のポジティブな話が聞けましたが…逆にギャップはありましたか?

(渋谷)ギャップ…先日海士町で綱引き大会が開催されまして、こちらは地区のみなさんと出場した綱引き大会の写真なんですけど。

(渋谷)地域行事に参加したり、神社の清掃をしたり。
積極的に地区の行事に参加することが多いので、そういった関わりが合う合わないはあるのかな?とは思います。
私個人としては、楽しみながら地域の行事に参加させていただいています。

(コメント)−大人の島留学を通して得た、気付きを教えてください−

(渋谷)私は広報をやりたいという気持ちで海士町に来て、仕事を通してやりたいことをやらせていただいているなと思っています。
私はこの仕事がやりたかったんだ」ということを、大人の島留学を通してはっきりと気がつくことができました。

(餅田)なるほど。では、最後に少しむずかしい質問を…
渋谷さんにとって、大人の島留学をひとことで言うと?

(渋谷)ひとこと…
大人の島留学は、「やりたいことにチャレンジできる場所」だと思います。


少人数グループトーク

そしてここからは、テーブルごとに分かれてグループトーク!

参加者のみなさんも、登壇者や当日スタッフ、それぞれがテーブルに分かれ、イベントの感想、大人の島留学に参画を検討するうえでの心配などを話し合いました。

パネルディスカッションを聞いた上での質問や、素朴な疑問などを共有し合う時間となりました。


現役”島留学生”と語る「大人の島留学」のリアル

「若者が今、離島に惹きつけられる理由」、感じていただけましたでしょうか?

今回のイベントが、これからの選択肢を考えるきっかけ、隠岐島前地域を知っていただくきっかけになっていただけたのならうれしいです。

ここまでお読みくださった方、そして当日ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!
そしていつか、島でお会いできることを楽しみにしております!

ありがとうございました!

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