🟣文化芸術🟣- 名もなき芸術家の作品群！｜米国の名門博物館にも収蔵された芸術家｜三重県津市・三重県立美術館・「矢守一声（やもりいっせい）」展

三重県立美術館友の会
と
津市の銘菓「平治煎餅本店」社長の義弟のたむらけんじです。

現在、三重県立美術館では
地元津市出身の芸術家で、
米国スミソニアン博物館収蔵歴のある

「矢守一声（やもりいっせい）」

の展覧会が開催されています。

※明治初期から昭和30年代まで活動

https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/art-museum/000282463.htm

特集展示　矢守一声展　2023年度展示

福助さん（福神）は
平治煎餅本店から展示の為に
美術館にお引越し♪
立春大吉が近い時節、福が訪れますように♪

藤堂藩、藩士の末裔で、藩ゆかりの水泳法
「観海流（かんかいりゅう）」（現存）
の使い手でもあったようです。

※祖先は大阪夏の陣の戦いで討死し、
京都府の南禅寺に祀られています。

実は私、「藤堂藩を偲ぶ（しのぶ）会」
にも所属させて頂いておりまして、
会の大変な歴史家である深見先生に
矢守家のことをお聞きしましたら、
藤堂藩直系の末裔がいらっしゃる団体
「藤堂藩五日会」の歴代代表の
親族（川村寛）さんの銅像原型も
一声さんが作られたそう（現存しない）。

津商業高等学校の前身でもある
励精館中学校から現在の東京芸大へ。
（私の高校の先輩でした）

なのですごくご縁を感じるわけです。

決して有名ではありませんが、
郷土で活動なさった芸術家にも
こんな面白い方がいると
知って頂きたいと思い、
筆をとりました（スマホをとりました笑）

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展示フロアを見渡すと
彫刻、陶芸作品、工芸品など、
一人の芸術家の作品とは思えない
ほど多岐にわたります。

作品はとても魅力的で
代表作のカニ、ポスター
にもなっている福助さん、
天狗、達磨、などの作品は
表情豊かで親近感を覚えます。
作家の人物像が浮かび上がるかのようでした。

「カニの矢守」との異名もあったそう

厄除けの強面の鍾馗さんですが、ちょっと優しそう

達磨さんもなんだかチャーミング

絵画ではないのに
風が吹いているような表現もあり
ユニークです♪

左から右に風が～

「ポンチ絵（現在でいう漫画）」
が流行り出した時期とも重なり、
遊び心のある方だったのかもしれません。

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昨日（1/10）伊勢新聞さんが
取材にお越し頂き、
学芸員の原舞子さんにお繋ぎしました。

※展示会では写真撮影もOKです。

そうしたら新聞にモデルとして
逆に激写されました（笑）

余談ですが、
斎王まつりも関わらせて頂いてます。
クライマックスの斎王の就任式は、
ちょっと他のおまつりでは感じられない、
悠久の歴史を感じられる
大変素晴らしいまつりです。

他によいモデルさんがいたら
差し替えてほしい、、、(笑)
まあ、街の良い話題の新聞なら
載りましょうということで^_^;

伊勢新聞さん、ZTVさん、
プレスリリースへの
反応取材と
素敵な記事ありがとうございました！

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※2024年1月30日追記

中日新聞さんも記事になさってくださいました＾＾
ありがとうございます！
↓　↓　↓

※中日BIZナビには告知掲載
https://biz.chunichi.co.jp/blog/41100GOWFLQVE/article/3141100000/9654/

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戦争による文化財の消失は
矢守氏も例外ではありませんで、
JA三重の前身組織だった
三重県農会の副会長
「天春文衛（あまがすふみえ）」
の銅像も金属材料確保の為、
解体され、津市栄町JAでは
銅像の台座だけが現存しています。

銅像無き台座に石碑が建立されました。

津観音さんの国宝級だった
山門（大門という地名の由来であった）
の空襲焼失などに並ぶ惜しい出来事です。

戦前の津観音さんの山門

※ネットから拝借しました。
支障ありましたらご連絡ください。

戦後間もなく（山門がない）

※写真提供　
銘菓「関の戸」でおなじみ
深川屋陸奥大掾（ふかわやむつだいじょう）　様　https://www.sekinoto.com/

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余談ですが、

彼の作品である津駅西口
「真言宗密蔵院」収蔵の
観音さんは、
橋北中学校水難事故の
追悼の為に作られました。

文字通り36人の尊い命が奪われました

この事故がきっかけで
全国の学校の敷地内に
プールが設置されるに至りましたが、
現在は老朽化、維持費の影響で
逆に学校からプールが消えつつある。

時代の流れになんとも
言えない気分になりますとともに、
「津」という地名が
「港」という意味からして、
海の街に住むものとして、
全国の方が水難を含む災いから逃れ、
どうか穏やかな日々を送って
くださいますよう願ってやみません。

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ところで、郷土作家とはいえ、
ナゼ名もなき芸術家の作品が
県美で展示されることになったというと、

終戦直後に、頒布会（はんぷかい）
と呼ばれる作品の
展示即売会を行なっていた縁もあり、
当時関わった方々の子孫の方の
熱意で開催となった経緯があります。

また津市の石水博物館では
かつて展示会も行われていたようで
私の大事な先生でもあります
当館の学芸員さんも
資料調査に奔走頂いたそうです。

※後日、なんと伊勢新聞さんも
頒布会に関わっていらっしゃった
ことが分かりました。

同じフロアでは、
三重県の至宝ともいえる（県美収蔵）、
フランスの印象派ルノワールの
「青い服を着た若い女」
の実物も鑑賞ができます。
矢守氏と比較するものでは
ないかも分かりませんが
ほぼ同年代の作品になりますので、
当時のヨーロッパ芸術との対比も
お楽しみ頂ければと思います。

この機会に三重県立美術館に
ぜひ足をお運びください😊

※ 公開後も矢守作品の一部は
平治煎餅本店（津市大門20-15）
にて常設展示しております
（期間中は三重県立美術館にて）

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名もなき芸術家であったとは思いますが、
郷土の作家に脚光を当ててくださり、
熱意をもって取り組まれた
関係者各位に深い感謝をお伝え致します。

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※2024年2月17日追記

三重タイムズさんの記事を拝見しますと、
矢守氏が入選した文部省の美術展覧会での
上等位受賞者の石膏原型は
国の重要文化財に指定されているので、
「名もなき」と称してしまいましたが、
実力的にも優れた可能性が高いと
推測されます。

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展覧会名　：　特集展示　矢守一声展

期　　間　：　令和6年1月10日（水）
　　　　　　　～3月31日（日）まで

会　　場　：　三重県立美術館　
　　　　　　　常設展示室第2室
　　　　　　（津市大谷町11）

開館時間　：　9時30分から17時まで
　　　　　　（入館は16時30分まで）

休館日　　：　月曜日
　　　　　　（ただし2月12日は開館）
　　　　　　・2月13日（火）

観覧料　　：　一般310（240）円／
　　　　　　　学生210（160）円／
　　　　　　　高校生以下無料
　　　　　　　※（　）内は
　　　　　　　　20名以上の団体割引料金
　　　　　　　※家庭の日
　　　　　　（1月21日、2月18日、3月17日）
　　　　　　　は団体割引料金となります。

主　　催　：　三重県立美術館

@mie_kenbi　（三重県立美術館）

@takatora106　（藤堂高虎）

@smithsonian　（スミソニアン博物館）

@ise_np　（伊勢新聞）

@FukawayaAKI　（深川屋陸奥大掾）

@rika0902rika（関見世吉右衛門）

@heijisenbei（平治煎餅本店）

＠mietsusho_zenryoku（津商業高等学校）

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