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映画感想

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映画「からかい上手の高木さん」感想 実写化成功×10年後×西片の想い

映画「からかい上手の高木さん」感想 実写化成功×10年後×西片の想い

◯実写化して良かったと思える作品。原作やアニメの雰囲気をよく表していて、中学生編は俳優の演技と中学生らしさが矛盾しながらも上手く融合している。特に高木さんが原作+アルファで正しく高木さんだ。からかう高木さんもからかわれる西片も青春していてほんわかさせてくれる。実写化された高木さんと西片は実際にいそうな中学生かもしれない。

◯テレビドラマ版が中学生編でNetflixで見てから、映画も気になっていた

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映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」感想 宇宙人と日本の政府

映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」感想 宇宙人と日本の政府

◯東京が中心の世界で東京に侵略者の母艦が現れる。しかし、彼らは友好的なのに、科学兵器の威力を試したいのか、レーザを撃ちまくる。別に友好的になりすぎるのはデメリットがあるが、それにしてもまるで無視みたいな扱いである。正直、ミサイルを撃ったのが地球なのだが、それを見ないようにして宇宙人にすべての責任を押し付けるかのよう。

◯後半はよく分からなかった。総理大臣も傀儡で、国立競技場を脱出母艦に改造し、宇

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映画「シティーハンター」感想 冴羽獠のアクション×実写化の肝

映画「シティーハンター」感想 冴羽獠のアクション×実写化の肝

■Netflixで三度も観た作品。アニメを観ていたら満足できる。とにかく、アニメでしかできないようなアクションを実写に落とし込んでいる。冴羽獠のカッコよさを相当理解しているのが見て取れた。とにかく、シティーハンターが好きな人が作らないとできない作品。雰囲気も見た目も漫画やアニメから出てきたとしか思えなかった。

■最近の実写は力を入れていると思う。キングダムとかるろうに剣心とか。コスプレではなく、

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映画「数分間のエールを」感想 アイドル映画×ラブライブ×音楽の方向性

映画「数分間のエールを」感想 アイドル映画×ラブライブ×音楽の方向性

■アイドル映画だった。というか、ラブライブ。舞台は金沢だし、主要人物の名前は彼方と夕だし、脚本は花田さんだし、テーマは歌とMVだしとラブライブとの共通点が多すぎる。とはいえ、内容はタイトル通りで彼方がMVで音楽を諦めた夕先生を応援していく。誰かを応援する、その意味でアイドル映画だ。

■誰かを応援するって難しい。応援する側はただひたすら元気が出るように行動すればいいが、応援される側はやめたいかもし

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映画「i☆Ris the Movie Full Energy!!」感想 異世界を歌で救う?

映画「i☆Ris the Movie Full Energy!!」感想 異世界を歌で救う?

◯ラブライブ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が好きなので、本作を見てみました。久保田未夢さんが虹ヶ咲学園で果林を演じているのも気になってはいました。他のグループであるキャラを演じてた人が別のグループのアイドルをしているのは良くありました。本作はその一つ。グッズでは久保田未夢さんのクリアファイルが売り切れていたので、人気があるのかなあと。i☆Risのライブは初めてましたが良かったです。歌声はアイドル

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映画「違国日記」感想 小説家との共同生活×自分に期待して裏切られたくない

映画「違国日記」感想 小説家との共同生活×自分に期待して裏切られたくない

■小説家と姪の共同生活。大人と高校生。高校生がハッキリと物を言うが、コミュ力が高く、整理整頓ができるから散らかった小説家の部屋がきれいになっていく。知らない人間同士でも役割分担していくと案外生活は上手くいくのかもしれない。思春期だから色々喧嘩して陰険になるのかなと思っていたが、いい距離感でびっくりした。

■姪の同級生が、軽音部で自分に期待して裏切られるのは嫌だ、みたいな発言をしていたが何か共感し

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映画「明日を綴る写真館」感想 写真撮影は自分自身×人生をカメラに

映画「明日を綴る写真館」感想 写真撮影は自分自身×人生をカメラに

■写真を撮るというのは、自分自身を撮るということ。確かに写真には撮影者が撮りたいものが投影されるし、撮りたいと感じたものであるはずだ。それを写真館のカメラマンと売れっ子カメラマンの関係から深掘りされていくのが良かった。写真はスマホで身近だからこそ、気づきにくいこともある。

■写真に写る家族は笑顔で、それを撮影するのは難しい。被写体として写る人たちには色んな人生があって、それらをカメラにおさめるの

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映画「フォール」感想 テレビ塔に登る恐怖×スリルと罪悪感

映画「フォール」感想 テレビ塔に登る恐怖×スリルと罪悪感

◯落ちる恐怖。ネトフリで見れるが、映画館で観た当時を思い出した。二人の女性が廃棄されたテレビ塔に登る。それだけで怖いのに、スマホで誰にも連絡しないというスリルを味わうのかと思った。そもそも、一人はもう一人の女性の彼氏と寝たことに罪悪感があり、それも払拭しようと半ばやけになっているように見えた。

◯好奇心よりも、胸にあるモヤモヤしたものを吐き出すために登った印象があり、あまり理解できなかった。元々

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映画「三日月と猫」感想 三人の共同生活と猫

映画「三日月と猫」感想 三人の共同生活と猫

◯猫が癒しになっているかと思ったら、地震で知り合った3人の優しい共同生活の話。猫は癒しになっていて、物語のポイントポイントで登場する。猫がいて、三人がいて、さらに里親になり二匹の子猫が増える。かわいい。共同生活の中で猫が三人を繋ぎ止めている。猫中心ではないが、それぞれが猫への想いがある。

◯地震により不安になった三人。猫が好きで、世話をしながら共同生活。世間からどう見られるかもテーマになっていて

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映画「劇場版シティーハンター 天使の涙」冴羽獠×アンジー×エンジェルダスト

映画「劇場版シティーハンター 天使の涙」冴羽獠×アンジー×エンジェルダスト

①冴羽獠のルーツがテーマかなと思いきやの前日譚的な話。海原との因縁も次回作かな。テレビアニメでは獠の過去は詳しく語れていなかったから、原作との隙間を埋める物語。

②アンジーのキャラ、というかアンジーを含めた元仲間3人組のキャラがめちゃくちゃ良かった。アンジーがお転婆長女、エスパーダがわんぱく次男、ピラルクーが冷静長男ということで。実際、ピラルクーはエンジェルダストを海原に渡そうとしていたし、かな

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映画「シン・仮面ライダー」555新作×一文字隼人×アクション

映画「シン・仮面ライダー」555新作×一文字隼人×アクション

①555が来年の2月に新作公開なので、シン・仮面ライダーのことも思い出す。ダブルライダーの出番を増やすとかしていたら評価が変わったかも。入場者の「この作品は、シン・ウルトラマンとは違って2回は観ない」という言葉が忘れられない。

②一文字隼人のキャラはいいと思う。平成ライダーからダブルライダーが増えてきて定番になったけど、その先駆け。個人的には仲は悪いのに、連携がいい555と913が好みだ。仲違い

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映画「こんにちは、母さん」パンフ売り切れとリストラの苦しみ

映画「こんにちは、母さん」パンフ売り切れとリストラの苦しみ

①パンフレットが売り切れていた。しまった買うべきだったのかと少し後悔。吉永小百合さんのインタビューが読みたかった。迷った時に買うのがベターだ。

②人事部長の役の大泉洋さんがかっこいい。バラエティではツッコミとか芸人みたいだけど、今は俳優のようだ。マルチタレントで、色んな作品に出演している。

③リストラが一つのテーマで、年を取ってからはキツい。若いとやり直しできる。ただ、昭夫の親友のように、家族

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映画「ロスト・キング 500年越しの運命」人生何が起こる、変わるか分からない

映画「ロスト・キング 500年越しの運命」人生何が起こる、変わるか分からない

①人生何がきっかけで変わるか分からない。一人の会社員がリチャード三世の舞台を観劇する。そこからリチャード三世の遺骨探しにのめり込む。

②大学がいいとこ取りしていたけど、実際にはどんな気持ちだったんだろう?本作はドラマだから脚色はしているはずで、物語はスムーズだった。やはり大学としては学問として、歴史として評価されたいだろうし、人間関係も絡んで悪く考察してしまう。

③大学をクビになった先生が、リ

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映画「アリスとテレスのまぼろし工場」まぼろしの世界×現実の自分×青春の恋の痛み

映画「アリスとテレスのまぼろし工場」まぼろしの世界×現実の自分×青春の恋の痛み

①異世界みたいやまぼろしの話。割と設定が面白くて、現実はあるけど、菊入政宗、主人公達がいるのは季節が止まったまぼろしの世界。現実では政宗は大人になるが、まぼろしの世界では政宗は14歳のまま。政宗達は恋したりして楽しく暮らそうとしているが、事実が分かると途端に物語が動き出して暗くなるのがいい。

②青春って痛いけど、どこか爽快感もある。恋したり、友情したり。気絶ゲームとか川沿いからの飛び降りとか、実

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