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映画感想

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【映画】『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』の感想[テレビ版×映画館×音響]

【映画】『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』の感想[テレビ版×映画館×音響]

テレビ版をまとめただけだろうから一度観れば十分だと思っていた。しかし、何度も観るぐらいハマってしまった。それだけ構成とテレビ版の完成度が高いということ。ぼっちちゃんの青春ストーリーだ。

ぼっちちゃんが主人公として言うことがない。青春ストーリーで成長がバンドを通して見て取れる。本人は成長が何だか分からないみたいだったが、第三者から見たら明らかに成長しているからかっこいい。

テレビ版のライブまでが

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映画「ディア・ファミリー」感想 実話×医学×父親

映画「ディア・ファミリー」感想 実話×医学×父親

実話を元にしたストーリーで、大泉さんの演技が良かった。演じてるようで演じていない、どこかにいそうなおじさん。父親としての強い姿と後年の少し達観した姿のギャップが印象的だった。

人工心臓がテーマで1980年代ではまだまだ研究途中。かなり難しい分野だが、そこに挑戦する宣政の苦労。本心では協力に否定的な教授と人工心臓の製造に関する実験など様々な試練があった。無駄なことはなかったが、それへの苦悩があった

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映画「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」感想 歩くということ×大切な人×会いたい想い

映画「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」感想 歩くということ×大切な人×会いたい想い

昔の恩人に会うために歩き続ける。中々に普通はできないことだ。継続的に歩き続けると、怪我もするし、身体が言う事を効かなくなる。それでも歩き続けられるのは精神的に強靭な状態であり、確固たる信念を持っている証拠である。

歩くことは簡単に見えて難しい。800キロともなれば人間技ではない。そこに精神力を感じる。気づけばまわりに人が集まり、ハロルドは数多くの人と一緒に病院を目指す。良くも悪くもハロルドは知名

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映画「違国日記」感想 家族のあり方?×新垣結衣と早瀬憩×演技が光る

映画「違国日記」感想 家族のあり方?×新垣結衣と早瀬憩×演技が光る

■槙生の新垣結衣さんの演技と主演に抜擢された早瀬憩さんがとても印象的。新垣さんは姉との確執がありながらも、姪の朝を引き取るこてを本能的に決めるという矛盾しているような人間を見事に演じている。小説家の気難しい一面もあるが、あくま姪は他人であり一人の人間であることを尊重する姿勢はすごいなと感じた。いきなり姪が共同生活するとなれば、ストレスが溜まり喧嘩もよくするのかというイメージがあったがそんなことはあ

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映画「フォール」感想 落ちる恐怖×脱出不能×通信手段は?

映画「フォール」感想 落ちる恐怖×脱出不能×通信手段は?

■テレビ塔に登るのは分からないが、スリルのためというのは少しわかる。ほんの少しで、しかも安全性が担保されていたらだ。テレビ塔は安全性などほぼなく、今にもネジが外れそうなハシゴがあり、頂上でついにハシゴが壊れてしまった。そんな状態では安全ではない。そもそも前もって誰にも言わないで登るというのは信じられないし、怖かった。

■二人しかいないし、誰が下に人を待機させておけば良かったのにと、見ながら何度も

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映画「帰ってきた あぶない刑事」感想 今でも若い二人×舘ひろしと柴田恭兵×ダンディー

映画「帰ってきた あぶない刑事」感想 今でも若い二人×舘ひろしと柴田恭兵×ダンディー

◯年齢を感じさせない二人の演技が良かった。舘ひろしさんも柴田恭兵さんもかっこ良すぎ。劇中では定年退職した刑事なんだけど、アクションするわ、ボディガードするわ、最新技術で若返るわなとやりたい放題。でも、それが嫌味にならないのがいい。

◯ダンディーな二人だからこそ実現できるドラマになってる。ラストのラスボスとのカーバトルが最高だった。どう見てもタカは被弾しているのに物ともしない。バイクも何故かぐんぐ

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映画「ライド・オン」感想 ジャッキーの過去作品×俳優とスタントマン×人間ドラマ

映画「ライド・オン」感想 ジャッキーの過去作品×俳優とスタントマン×人間ドラマ

■ジャッキー映画のアクションが魅力だ。今回はアクションが少なめかなと思ったが、実はスタントアクションをバリバリしているので満足度が高い。アクションでも、その辺にあるものを使ったアクションとウマと一緒のスタントアクションがある。意外に多くスタントアクションのインパクトが強く、日常パートとの落差があってメリハリがある。スタントはある意味でジャッキーをイメージする。スタントなしが醍醐味の作品が多い。ジャ

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映画「劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:」感想 ぼっちちゃんの青春と結束バンド結成と運命の出会い

映画「劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:」感想 ぼっちちゃんの青春と結束バンド結成と運命の出会い

四回も観てしまった。かなり面白かった。ぼっちちゃんの青春成長劇が非常に素晴らしかった。もう学校に行きたくないなといっていたぼっちちゃんが、虹夏との出会いでリョウや喜多ちゃんと出会って結束バンドを組み、ライブを成功させる流れが最高だった。バンドをしてからは学校で喜多ちゃんにギターを教えているし、世界が広がったように見えたし、ぼっちちゃん良かったなあと普通に思えた。友達がいなくてバンドしたいけどできな

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映画「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」感想 パリオリンピックと臨場感とアニメで覚えたバレーのルール

映画「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」感想 パリオリンピックと臨場感とアニメで覚えたバレーのルール

パリオリンピック出場が話題になっているがハイキュー人気も一役買っているという。確かにハイキューは高校バレーの物語で日向と研磨のライバルと友情が描かれている。バレーのルールや見せ場もあり、実際のバレーの試合と同様に臨場感もあるから、バレーの試合の流れが知らず知らずにわかっていく。登場するキャラもカッコいいし、ファン人気もある。このバレーの試合の流れを知っている人が増えたのが人気の一因に思う。ルールを

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映画「違国日記」感想 二人の共同生活×私とあなたは違う×分かりあえなくても寄り添う

映画「違国日記」感想 二人の共同生活×私とあなたは違う×分かりあえなくても寄り添う

■小説家の槙生が姪の朝と一緒に暮らすのだが意外に喧嘩が少ないのがびっくりした。今までとまったく違う環境になるから、ストレス溜まりまくりで喧嘩するのかなあと見ていた。朝には自分の部屋はないし、中学卒業したばかりでかなり微妙な時期。その意味で、よく朝はイライラせずに槙生と付き合えたと思う。両親が亡くなってしまい、高校生活が始まる微妙な時期であり、二人の共同生活はよく成立したなと。特に朝が笑顔を絶やさす

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映画「風の奏の君へ」感想 好きな人が暮らす街×兄弟で女性を愛する×お茶畑の風景美

映画「風の奏の君へ」感想 好きな人が暮らす街×兄弟で女性を愛する×お茶畑の風景美

■突然、兄・淳也が自分はクズだ!とかいってダメ男になって困惑した。利きお茶を提案して地域のイベント企画したり、実家の茶葉屋を継いで経営していたりとできる男感があってかっこよかったのに。それが里香のラストコンサートを欠席しようとして茶工場で寝たり、コンサートに行って崩れ落ちて泣いたりと全然違う人間のように見えた。淳矢の過去がまったり分からないから、いきなりクズだ!と言われても。なんか弟の渓哉目線だか

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コードギアス 奪還のロゼ 第二幕 レイトショー満員×主人公サクヤ×合体するナイトメアフレーム

コードギアス 奪還のロゼ 第二幕 レイトショー満員×主人公サクヤ×合体するナイトメアフレーム

■初日のレイトショーがほぼ満席でびっくりした。第一幕は二日目の昼に行ったが、人気が上がっているみたい。コードギアスの続編として、面白い。ギャグとシリアスがうまく混ざっていたり、ナイトメアフレームが陸上を走る姿はまさにコードギアスだ。あとは兄のアッシュが強いのだが、ギャグ面もあるので人気が出る。

■サクヤがとにかくかわいい。L.L.からギアスを譲り受けだが、男装してネオブリタニアを倒すために戦う。

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映画「からかい上手の高木さん」感想 実写化成功×10年後×西片の想い

映画「からかい上手の高木さん」感想 実写化成功×10年後×西片の想い

◯実写化して良かったと思える作品。原作やアニメの雰囲気をよく表していて、中学生編は俳優の演技と中学生らしさが矛盾しながらも上手く融合している。特に高木さんが原作+アルファで正しく高木さんだ。からかう高木さんもからかわれる西片も青春していてほんわかさせてくれる。実写化された高木さんと西片は実際にいそうな中学生かもしれない。

◯テレビドラマ版が中学生編でNetflixで見てから、映画も気になっていた

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映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」感想 宇宙人と日本の政府

映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」感想 宇宙人と日本の政府

◯東京が中心の世界で東京に侵略者の母艦が現れる。しかし、彼らは友好的なのに、科学兵器の威力を試したいのか、レーザを撃ちまくる。別に友好的になりすぎるのはデメリットがあるが、それにしてもまるで無視みたいな扱いである。正直、ミサイルを撃ったのが地球なのだが、それを見ないようにして宇宙人にすべての責任を押し付けるかのよう。

◯後半はよく分からなかった。総理大臣も傀儡で、国立競技場を脱出母艦に改造し、宇

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