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季節の旬の食材を楽しむ

四季の美しさと恵みに肖れる国に生まれ育ったことそのものが希少で幸運なこと。

私たちがずっとあたりまえのように見て感じてきたことの多くは、国が変われば真逆にもなり得るそう。

たとえば毎日の食卓にその季節の旬の食材が彩りを与えてくれることも。

旬の食材は色彩だけはなく、栄養学や生理学的にも私たち日本人のすこやかな生活に長く貢献しています。

1970年代以降、日本の食文化は大きく様変わりして、安く早くお腹を満たせる高カロリーな食べものが其処此処で手軽に買えるようになりました。

ライフスタイルの変容と選択肢の多様性は必然的バーターだとは思うけれど、人間は一度かけ違えば何処までもぞんざいな在り方に流れてしまえる生きものでもあって。

だからこそ、日々口にする食材選びの中で、”旬”という小さな意識を大切にしたいのです。

大は小を兼ねる、とは凡そ西洋的な発想で、日本人的な感覚でいえば本来、小さな丁寧を生きられて初めて大きな丁寧も成立するような気がします。

現実と理想のバランスの舵取りが難しい今の時代、すべてを頑に理想どおりに生きようとし過ぎると自分を追いつめることにもなり得ます。

凡そ、物事は無理なく楽で楽しいと感じられる範囲に留めつつ、今日もすこやかな体と心をつくる食養生につとめたいものです。

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