オペラ

旅行好き、音楽好き、小説好き。

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最近の記事

再開、海外旅行 9

(土ボタルツアー続き) ガイドさんは発光キノコも案内してくれる。青白く光るキノコなんて、見たことない上に綺麗なので、なかなかよい。 その他、10センチくらいある大きなクモや、毒のある木、トゲのある木、締め殺しにされた木、コウロギ、バッタ、毒のある土蜘蛛、3センチもある巨大なダンゴムシなどを案内されながら、歩みを進める。ダンゴムシを団子状に丸めたものを、手に乗せてみたい人が募られたが、私は断じてそんなものを手に乗せたいとは思えなかった。道中、土ボタルが光っているところも、ところ

    • 再開、海外旅行 8

      この日は夜、土ボタルを見に行くツアーに参加する。ホテルのピックアップが夕方6時15分、ちょうど日が暮れる頃だ。このツアーには何と19人も参加するのだと言う。しかもそのうち10名くらいは、J T Bの添乗員付きのツアー客であるようだ。今でもこういう昔ながらのツアーが行われているんだ、と他人事みたいに思う。でもよく考えたら、私自身、かつてこのツアーを申し込む前にキャンセルしたツアーは、確か添乗員付きの至れり尽せりツアーだったと思う。今回、添乗員付きツアーの参加者は、揃いも揃って年

      • 再開、海外旅行 7

        ゴールドコースト2日目。この日は部屋で、昨晩の夕食の残り物の朝食を食べてひと休みしてから、街とビーチを歩いてみようと思った。読書をしたいという夫は部屋に置いて、一人で外に出る。 お勧めショッピングスポットと書いてあった近くのショップ街まで歩いてみる。すると、やっていた店もいくつかあったものの、ほとんどの店が潰れている。送迎スタッフが言っていたように、コロナで軒並み店が潰れたのだろう。ちょっとショックだった。 次にビーチに向かってみたところ、ちょっとハワイのワイキキみたいな雰

        • 再開、海外旅行 6

          旅行代理店の帰りにスーパーマーケット(coles)があるので寄る。今晩の夕食はホテルのレストランを予約してあるが、明日の朝食のことも考える必要があるし、水も買いたい。 ところがここでカルチャーショックを受ける。何もかもが高いのだ。牛乳はアメリカほどではないにせよ大きなパックなのでそもそも買う気は起きないが、日本のビヒダスみたいな、百数十円で売っているようなヨーグルトは安くても4ドル代(約400円弱)、スーパーの、全く美味しそうではないクロワッサンが、1個3ドル代(300円弱

        再開、海外旅行 9

          再開、海外旅行 5

          食事をして、しばらく休んでもなかなか疲れと心の痛みは癒えなかったが、気を取り直して散策も兼ねて、旅行会社のツアーデスクに行ってみることにした。オプショナルツアーを申し込んでいなかったからだ。 ゴールドコーストでは、土ボタルというのが有名で、せっかく来たからには、それを見るツアーには参加したほうがいいのではないかと思った。 しかし、旅行会社が斡旋するより安いツアーをガイドブックで見つけたので、旅行会社を訪れる前に、そこに事前に電話をかけてみた。すると、ツアーは4人以上参加者が集

          再開、海外旅行 5

          再開、海外旅行 4

          空港からホテルに向かうまでの間、送迎日本人スタッフは、日本語でいろいろ説明してくれる。まず空港内のPCR検査場の場所が示される。 私たちは3回のワクチン接種をしていないため、帰国時のPCR陰性の証明が必須なのだ。わざわざ空港まで検査に来ないといけないのは面倒だがやむを得ない。日本入国の様式を満たす証明書を発行してもらうことが必要だからだ。 しかもスタッフが車内で説明したことによると、空港にはトラム(路面電車)とバスを使わないと来られないらしい。そしてバスは、バス停に居ても手を

          再開、海外旅行 4

          再開、海外旅行3

          入国審査が終わると、次は税関だ。事前に飛行機で渡された、日本語で書かれたチェック項目にチェックして、税関を通過する。しかし、夫が「アフリカ大陸に滞在していない」という項目へのチェックが抜けていたため、荷物チェックに回される。私は無罪放免だったのだが、荷物チェックに回された夫を笑っていたら、同じグループならあなたも、と言うことで私も荷物チェックに回された。 これが悲劇の始まりだった。まず、私に渡された税関のカードは、私のものではなかった。そのことを係員に告げたところ、カードの

          再開、海外旅行3

          再開、海外旅行 2

          出発する3日前の日曜日に荷造りし、当日を迎える。スーツケースは前回の旅行で破損したため、今回新品だ。買ったまま、鎖国になってしまったのだ。スーツケースは二人で一個にしようか迷ったが、LCCの重量制限に引っかかっても嫌なので、出発当日にもう一つ引っ張り出した。 成田に間に合わないという悪夢を、私はかつてよく見たので、それを教訓に早めに家を出る。特に今回はLCCなので、空港は第3ターミナルだ。第3ターミナルなんて、聞いたこともない。そんなものがあることもよく知らなかった。早く出

          再開、海外旅行 2

          再開、海外旅行 1

          2023年3月、春休みを使って久々の海外旅行に出ることにした。調べてみたら、前回の海外旅行は3年半以上前だということがわかった。 コロナ禍でしばらく海外旅行を休んでいたことも手伝って、いざ行くとなると億劫な気持ちも沸いてくる。時差が少なく、英語が通じ、比較的治安がよいという理由で、行き先をオーストラリアにした。オーストラリアはケアンズに2006年に行ったことがあり、印象がよかったこともある。 しかしオーストラリアに渡るには、まずビザを取得しなくてはならず、そのビザはアプリで

          再開、海外旅行 1

          市民オペラに参加するということ 47

          今回、私は市民オペラに参加して、本番まで漕ぎ着けることができた。この会での公演参加はこれで2回目、他も含めると4回目のオペラ参加だ。 私はこれまで、第九やカルミナブラーナなど、単発の合唱団への参加が中心で、今回の欅の会への参加も4年前が最後。どこかの団体で継続的に活動するのは避けてきた。団体に所属するのは煩わしいので、単発で参加する方が気楽だからだ。ましてやオペラは本番前がとても大変で、そうそう毎年できるものではないと思っていた。欅の会の人たちは、よくもまあ毎年毎年続けてい

          市民オペラに参加するということ 47

          市民オペラに参加するということ 46

          7月23日土曜日午後5時、本番第1回め。お客さんは会場の7割くらい入っているか。満席ではないものの、そこそこ入っている。 こんなことを書くと、まるで舞台人みたいだが、お客さんが入っていると思うとやる気が出る。この日は午前に最後のゲネプロがあったし、木曜日の場当たりからずっと毎晩劇場に通い詰めで、本来疲れているはずなのだが、本番だと思うと疲れも吹き飛ぶ。本番の緊張感が心地よく、無我夢中のうちに終わる。事故もなく、舞台を楽しむことができた。 翌24日は10時半劇場入り、12時本

          市民オペラに参加するということ 46

          市民オペラに参加するということ 45

          7月23日土曜日。この日は1時から、3回目(1回分休んだ私にとっては2回目)のゲネプロがある。12時半集合だったのだが、30分前から自主練習をやるのだという。前日にも自主練習をやったらしい。 少しでも休憩が欲しい私としては、自主練習する暇があるのなら休みたい。でも私はゲネプロを1回休んでいるし、いくら日本式同調圧力が嫌いだとは言っても、集団行動であまり和を乱すのもまずいかと思い、仕方なく自主練習に向かう。 ところが自主練5分前に会場に着くと、ほとんど誰もいない。誰も自主練なん

          市民オペラに参加するということ 45

          市民オペラに参加するということ 44

          7月21日木曜日、この日から怒涛の4日間が始まる。この日は場当たりがあった。場当たりというのは、本番の舞台で、それぞれのシーンの立ち位置を確認する作業だ。場当たりでは、演技したり歌ったりすることは求められていないが、本番の舞台に乗るのはこの時が初めてだ。当然セットを見るのも初めてである。 場当たりはもともと午後5時開始予定だったが、感染症拡大の影響で時間短縮の措置が図られ、合唱は6時半スタートとなる。本番の会場は、職場から10分弱と近いので、これなら仕事を終えてから向かっても

          市民オペラに参加するということ 44

          市民オペラに参加するということ 43

          7月第3日曜日、本番約1週間前。この日は立ち稽古を2回行う。3回行う公演の、2回目と3回目に出演するキャストそれぞれとの、立ち稽古だ。オケも入るのかなと思ったがオケはおらず、全てピアノ演奏による通し稽古だ。 通し稽古なのだから、頭から本番と同じように通して行う。私だけではないが、ところどころ練習を休んでいるので、わからないところがある。とりわけわからないのが、上手(かみて)と下手(しもて)のどちらから舞台に入るのかということだ。冒頭の場面が下手入りなのはわかる。冒頭の出番が

          市民オペラに参加するということ 43

          市民オペラに参加するということ 42

          7月第2水曜日。この日は平日だが午後6時から練習がある。平日だけあって、さすがに参加者が少し少ない。私にとっても6時に間に合うように会場に向かうのは至難の業だが、水曜日はノー残業デーなので、定時に退社して急いで練習に向かう。 この日はまず女声合唱のシーンから練習した。以前このシーンをやった時は私は練習を休んだので、演技がわからない。わからないどころか、上手(かみて)から出るのか下手(しもて)から出るのかすらわからない。仕方なく下手側に混じっていると、あなたは上手側だと、前回

          市民オペラに参加するということ 42

          市民オペラに参加するということ 41

          7月第2土曜日、この日は土曜日最後の立ち稽古となる。来週は土曜の練習がお休みで、その代わり水曜日と木曜日に練習があり、連休の後半2日、日曜と月曜にも通し稽古がある。それが終わるといよいよゲネプロだ。 とはいえ、まだ歌もろくに覚えてないし、動きもあやふやだ。いかんせん「愛の妙薬」は登場シーンが多いのだ。この日の練習では、冒頭の場面と2幕頭の場面、ドゥルカマーラの登場シーンをやったのだが、練習時間が3時間あったにも関わらず、全場面を通すことはできなかった。今日やった場面は全て以

          市民オペラに参加するということ 41