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子育ての日々

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子どものいる暮らしを楽しく。読み聞かせのアイデアなどをご紹介します。
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#家庭での読み聞かせ

わたしは、ぼくは、なにでできているか?

わたしは、ぼくは、なにでできているか?

こんにちは。
今日もお越しくださり、誠にありがとうございます。

私事ですが…。
今月、上の息子が30歳になりました。
この夏の大片付けの最中に見つけた子育て日記をぱらぱらめくっていたら、彼が幼稚園年長の時、初めてお小遣いでわたし(の誕生日)に買ってくれたイヤリングの記述があり。
年と共に涙もろくなっているわたしの涙腺は、またまた大崩壊してしまったワケです(笑)

その時、彼はひとりで(おじいちゃ

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愛を贈り続けてくれる人をおもって…。

愛を贈り続けてくれる人をおもって…。

こんにちは。
8月になってはじめての記事になります。
みなさん、いかがお過ごしでしたか?

夏休み中のわたしは、ほとんどの時間を書棚と本の整理をして過ごしておりました。
息子たちに読み聞かせた童話を箱から出して並べてみると、またあの頃の時間が戻ってきたみたいに…部屋の中は明るくあたたかい雰囲気に。
好きなものに囲まれていることは、とっても落ち着くことなのだと改めて感じております。

さて。
今年の

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最終ステージは幼な子。無邪気は無敵。

最終ステージは幼な子。無邪気は無敵。

「おなかのすくさんぽ」(かたやまけん/作 福音館書店)

こんにちは。
昨日は七夕でしたね。
ホントは七夕や星に関する絵本を選ぼうと思ったのですが、本棚を眺めていたら一冊の本が妙に自己主張しておりまして…。

そうそう、この絵本も夏の本だな…元気が出るよねー…と(絵本と)折り合いがつきまして(笑)本日は日本で大人気の絵本作家・片山健さんの「おなかのすくさんぽ」(福音館書店)をお届けしようと思います

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親ではなく、ひとりのおとなとして…。

親ではなく、ひとりのおとなとして…。

絵本「ぼくのおじさん」
作:アーノルド・ロベル 訳:三木 卓 文化出版局

突然の悲しみに遭遇した人を支えようとするとき、どんな言葉をかけ、何をしてあげればいいのか…もし、それが子どもであったなら?
ここに、静かな答えがある…とおもった。

たまたま同行しなかった家族旅行で両親が事故に遭い、突然孤児になってしまったゾウの少年。
ひとりぼっちになった少年のもとへ、彼を引き取るためにおじさんが現れる。

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きょうだいって、ちがっているから面白い!

きょうだいって、ちがっているから面白い!

今日は夏至。
昼間が最も長い一日・・・なんだか、それだけで嬉しいのは、いきものは太陽が好きだからなんだろうなー。
まだ梅雨の最中ですが、陽射しがキラキラとまぶしい。
今日は、美しい梅雨の晴れ間を思わせるような一冊をご紹介したいと思います。

アメリカの絵本作家でコラージュの名手、エリサ・クレヴェン作「ぼくの水たまりバケツ」(たがきょうこ/訳 徳間書店)。

実はこの絵本も現在、品切れ状態(わたしが

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詩って、イイ から読んでみてよ。知らんけど。

詩って、イイ から読んでみてよ。知らんけど。

 こんにちは。
今日もお越しくださいましてありがとうございます。

 かれこれ20年くらい前の話になりますが…。
ブックトークや読み聞かせ活動を小学校で始めて5年ほど経った頃。
隣町の小学校から「国語の授業の一貫で、詩集のブックトークをしてほしい」との依頼を受け、会のメンバーと多数の詩集を読み込み、6年生の授業に臨んだことがありました。

 その時に、メンバー全員が「これは入れたい!」と言ったのが

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詩で、わるくちを思いっきり!

詩で、わるくちを思いっきり!

こんにちは。 絵本ライフスタイリストのうたむらあかねです。

子どもが悪い言葉を使った時はつい注意したくなりますよね。
ウチの息子たちは(どこで覚えてくるのか)2歳ぐらいになると「バカ」をやたらと使っていました。兄弟喧嘩をするようになると、次々と悪い言葉で応酬です。
親はどうしても聞き捨てならずに注意します。口数が増えてくると悪口も多様になってきて、これから幼稚園や小学校で団体生活をするのに大丈夫

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子どものころ、直感で受け取った大切なこと。

子どものころ、直感で受け取った大切なこと。

エドワード・アーディーゾーニ作品が大好きで、「チムとゆうかんなせんちょうさん」の邦訳シリーズは何度も読み返しています。

…が、わたしはこの「時計つくりのジョニー」だけは、次世代に手渡さなければいけない絵本だと思っています。

 
 その理由はまず、これまでの「ものづくり」の歴史を持つ人としての本質を思い出させてくれ、子どもに真摯に伝えてくれていること。
また、目的を達成するためには困難がつきま

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極上のプライドを持ったおとうさん。

極上のプライドを持ったおとうさん。

もうすぐ父の日ですね。
今日は、私の大好きな〈お父さん絵本〉の中からこちらをご紹介したいとま思います。

「ねずみのとうさんアナトール」 
イブ・タイタス/文 ポール・ガルトン/絵   晴海耕平/訳 童話館  

 生きてゆく上で何が一番大切なことなの?…なんて、目を輝かせてやおら質問する大人はあまりいないかもしれませんが、子どもが突然そんなことを言い出して周囲をびっくりさせることがあります。

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不思議さに驚嘆する感性を取り戻そう!

不思議さに驚嘆する感性を取り戻そう!

こんにちは。絵本ライフスタイリストのうたむらあかねです。
すっかりご無沙汰してしまったこのnoteですが、またぼちぼち書いてゆきますので、宜しくお願いいたします。
さて、今日のイチオシはすべての人におすすめしたい一冊「センス・オブ・ワンダー」(レイチェル・カーソン/著 上遠恵子/訳 森本二太郎/写真 新潮社)です。

「人間を超えた存在を認識し、おそれ、驚嘆する感性をはぐくみ強めていくことは、どの

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おかあさんが、おかあさんになった日のこと。

おかあさんが、おかあさんになった日のこと。

こんにちは。 絵本ライフスタイリストのうたむらあかねです。

新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言が解除したタイミングで、3か月前にはじめての息子を産んだ姪に会いに行ってきました。
生後まもなくの頃会った時より、姪と息子の距離感がぐっと縮まり、強い愛情と信頼の絆が結ばれているように感じました。
ママと子ども、パパと子ども、この間に入り込む余地はありません。

姪の初めての出産と育児を見ていて思い

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