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瀬戸内海に面する小都市で暮らし、働きながら詩や散文を詠んでいます。情景を言葉として、心で感じたことを情景にして描くことを心がけています。言葉の好きな方と交流できたらいいなと思って…
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2023年7月の記事一覧
眩暈するほど眩しい光
冷たくもなく温かくもなく
温度というものを感じない水が湧き上がる
澄んだ泉があった
それは肌のぬくもりの温度だった
男は女が好きだった
女は美しく知的だった
女も男が好きだった
男は優しかった
しかし、神々の嫉妬を買い
女は龍に姿を変えられてしまった
男は体を龍に巻きつかれて
泉の底に引きずりこまれてしまった
龍は水底から水面まで
下ったり上ったりしていた
呼吸をさせるために
水面の上にま