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”すごいおいしい”という表現が間違っているという話

 おじさん(私)は怒っている。
 おじさんは、テレビのリポーターが「すごいおいしい!」というたびに、怒っている。
 今回は「すごいおいしい」という表現について考える。

1.問題の確認

 似た表現はあるだろうか?
 ある。

「すごい速い車」
「すごいつかれた」
「えらい大きなビル」(関西弁)
「えらい怒られたわ」(関西弁)


これらの表現を使うのは、若者に多い気がする。

2.なぜ、間違っているか

「連用形」、「連体形」という言葉を思い出していただきたい。

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単語はあとに続く言葉によって、形が変わるものがある。

形容詞「すごい」は、あとに続く言葉により、形が変わる。
「すごい」のあとに名詞が続く場合は、「すごい」のままでよい。(連体形)

例(太字部分が名詞)
①すごいとき
②すごい
③すごい台風


「すごい」のあとに動詞形容詞が続く場合は、「すごく」に形が変わる。(連用形)


例(太字部分が動詞・形容動詞)
①すごく食べる
②すごく走る
③すごく高い
④すごく速い


「おいしい」は形容詞。
したがって、

「すごくおいしい」

が正しい。

「すごいおいしい!!」と発言するリポーターが、この記事を読んでくれているといいのだが。。

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