ito.

日々の事や、好きなこと。

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日々の事や、好きなこと。

記事一覧

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初投稿

水彩画のような淡くてどこか遠くに感じる空や 散歩道の落ち葉の色見る度に 日に日に秋が深まっていくことを感じる10月のはじめ noteをはじめてみました。 いとと申しま…

ito.
2年前
17

春と深呼吸

満開の桜と薄い水色をした空と 柔らかな風が心地よい四月上旬。 冬の間に色んな事を整理して 新しい気持ちで迎えた新年度。 働くことを休んでいる私は 必然的に関わるよ…

ito.
2か月前
11

おとぎ話のような関係

出会いは、友達と行ったコンサート。 知り合い数人で開演前まで喋って 意気投合して、 公演後に飲みに行った中の一人だった。 話しの合う年下の友達。 お互いに恋人がい…

ito.
6か月前
8

宝物と出会った日。

明るくなりすぎていない薄い紺色の空に 空気が静かに澄んでいる 一日のはじまりを待っててくれているような 冬の朝が好き。 温かい紅茶を淹れて、朝ごはんの支度を はじめ…

ito.
6か月前
4

あたたかさとおばけ

日に日に寒さが増して 最近はおばけのようにブランケットを被って 寝室から出るようになった。 あたたかさって幸せだ。 秋の間、お化けのような抜け殻のような 空っぽに…

ito.
7か月前
8

憧れにふける夜。

しっとりと心地よく肌寒い冬の雨の夜。 年齢に縛られたくはないけれど、 来年には30歳という節目の歳をむかえるから どんな自分でありたいのかを なんて考えたりしてみた…

ito.
1年前
12

春のような日のこと。

「春のような暖かな気温になります。」 と天気予報に言われた1月中旬。 たしかに、今朝はお気に入りのストーブを つけてないな..なんて思いながら 朝食をかじった なんだ…

ito.
1年前
8

新しい一年。

目眩するぐらい色んな事があって それらを書き留めたくて、 書いては閉じてを繰り返していたら お正月ムードも終わりを迎えていた。 去年のことを去年のうちに片付けられ…

ito.
1年前
5

白日夢のような場所

夏の太陽の容赦ない熱が石畳みに反射して まさしく、うだる暑さの八月中旬。 私は倉敷美観地区に来ていた。 前回訪れたのは、結婚したての五年前の夏 今回と一緒でお盆休…

ito.
1年前
11

そして、また。

気が付いたら、 毛布にくるまるのが幸せで 朝にあたたかい珈琲が飲みたくなる季節。 4年振りにステージに立った日からも 約1ヶ月経った。 あの日のことは思い出すだけで…

ito.
1年前
5

また、あの舞台へ

仲間と呼べる間柄のステージを観て 涙が止まらなくなった。 自分でも笑っちゃうぐらい、私って単純だ。 見守るだけで十分。と思い込んでいたけれど それが諦めだと気付い…

ito.
2年前
7

対話し続ける音楽

両親が運転する車の中ではいつも そのアーティストの曲がながれていて 物心ついた頃から、 呼吸をするみたいにその歌詞を取り込んで メロディーを浴びて育った。 ヒーロー…

ito.
2年前
7

雨、本の世界へ

四月だけど梅雨のように雨が続く日々。 雨の日は本を開きたくなる。 本の世界へ少しだけ旅をしたくなる。 中学生の頃周りの友達は頭が良くて、 少しでも友達たちに近づき…

ito.
2年前
6

暮らすまち。

降り続く雨音の合間に鳥の声が聞こえたり 霧に包まれた山が見えたり 田んぼの傍に菜の花がゆれていたり 一駅分歩くのが体育の授業並みに疲れちゃう そんな町に住んでいる。…

ito.
2年前
3

とある幸せな夜のはなし。

薄っすら明るくなりはじめた空を 街中で見上げたのは、いつぶりだろう... 赤提灯のぶら下がるお店で 他愛のない優しくて容赦のない話しを 親友達としたのも数年ぶりの出来…

ito.
2年前
5

春と準備運動

灰色の低い空が広がる3月下旬。 なにを書きたいとかはなくて 久しぶりになにかを書きたくなって ここにきたけれど...難しい。 本を読むことが好きで毎日しているし 言葉…

ito.
2年前
4
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初投稿

水彩画のような淡くてどこか遠くに感じる空や 散歩道の落ち葉の色見る度に 日に日に秋が深まっていくことを感じる10月のはじめ noteをはじめてみました。 いとと申します。 プロフィール 1994年生まれ。 小説や映画やラジオ、写真や旅行、料理が好きです。 日々の事や、好きなのの事、大切な過去の話 感じたことなどを綴っていきたいと思います。                      ito.

春と深呼吸

満開の桜と薄い水色をした空と 柔らかな風が心地よい四月上旬。 冬の間に色んな事を整理して 新しい気持ちで迎えた新年度。 働くことを休んでいる私は 必然的に関わるようになった人々が出来て 数年ぶり社会というものに触れている。 年齢も違えば育った環境もちがうと 色んな考えや言葉を選び使う人がいるんだな と思い知らされる毎日。 新しいことを受け入れて咀嚼して けれど、自分の揺らぎたくないものは 持ち続けながら人との距離をはかる まるで学生時代のクラス替えした新学期みたい。

おとぎ話のような関係

出会いは、友達と行ったコンサート。 知り合い数人で開演前まで喋って 意気投合して、 公演後に飲みに行った中の一人だった。 話しの合う年下の友達。 お互いに恋人がいる時に出会ったから 2人で会うこともなければ お互いの恋人に紹介し合っていた。 住んでいる場所が離れているから 年に一度会うかどうかで、 誕生日や新年の挨拶をLINEでし合ったり SNSでお互いの近況を知り、それがきっかけで 連絡をとりあう、ごく普通にいる友達。 それは私が結婚しても変わらなかったし 夫くんも

宝物と出会った日。

明るくなりすぎていない薄い紺色の空に 空気が静かに澄んでいる 一日のはじまりを待っててくれているような 冬の朝が好き。 温かい紅茶を淹れて、朝ごはんの支度を はじめようとキッチンに立っていると 家族が起きてきた。 「ママ!ジャムがなーい!! 今日ジャム屋さんあるかな?」と娘が言うと 「前に買ったお店が出店してるからあるよ!」 と夫くんが答えてくれた。 今日は半年に一度ある 県内で有名なクラフト市場へ行く。 世界にひとつしか存在しない ありとあらゆる表情をみせる品々と

あたたかさとおばけ

日に日に寒さが増して 最近はおばけのようにブランケットを被って 寝室から出るようになった。 あたたかさって幸せだ。 秋の間、お化けのような抜け殻のような 空っぽになっていた私を支えてくれたのも あたたかさだった。 まだ不調がではじめる前から 心配して気にかけて回復するまで 支えてくれたのは夫だった。 不調がではじめてから どうしたらいいかわからない。と 弱音をはいた私に会いに来てくれたのは 遠方に住んでいる親友だった。 夫と親友はあまり性格は似ていないけれど...

憧れにふける夜。

しっとりと心地よく肌寒い冬の雨の夜。 年齢に縛られたくはないけれど、 来年には30歳という節目の歳をむかえるから どんな自分でありたいのかを なんて考えたりしてみた。 熟した果物のような口紅。 無花果、柘榴、カシス、イランイラン、 それに少しだけお香の様な煙の香りの似合う 雰囲気のある女性になりたい時と、 コーラルオレンジのリップ。 レモンやユーカリ、ミントの香りが似合う サイダーのような 透明感のある女の子になりたい時がある。 なりたい。だから、ありたい。とは違うけ

春のような日のこと。

「春のような暖かな気温になります。」 と天気予報に言われた1月中旬。 たしかに、今朝はお気に入りのストーブを つけてないな..なんて思いながら 朝食をかじった なんだか今日は素敵な出会いがある気がして、 いつもより少しだけ早く支度をして 娘と家を出ることにした。 分厚い上着がいらないぐらいに 暖かい公園で思いっきり遊んで 公園近くのパン屋さんでお昼を買って ピクニック気分でお外で食べた。 「ママあったかいね!あったかいからー! アイスクリームも食べたいなー!!」 な

新しい一年。

目眩するぐらい色んな事があって それらを書き留めたくて、 書いては閉じてを繰り返していたら お正月ムードも終わりを迎えていた。 去年のことを去年のうちに片付けられてなくて まるで大掃除をサボったみたいで ほんの少しだけ胸がいたい。 私は、新しい我が家で新年を迎えた。 数年前から話し合ってようやくカタチになった これから暮らしていく私たちの家。 ずっと憧れていた お気に入りの家具や器に囲まれた生活 ...に少しは近付いた生活をしている。 相変わらず夫は最高のパートナ

白日夢のような場所

夏の太陽の容赦ない熱が石畳みに反射して まさしく、うだる暑さの八月中旬。 私は倉敷美観地区に来ていた。 前回訪れたのは、結婚したての五年前の夏 今回と一緒でお盆休みの帰省ついで 数年越しに、ここを訪れたのは 時間の都合で断念した 大原美術館へ行くためだった。 川の両側に柳の木の揺れる石橋を渡り 神殿のような立派な正面玄関を通り抜けると そこには、 様々な時代の色々な場所で生まれた作品達が 手を伸ばせば届く場所に展示されていて 館内を歩いているだけで 時間旅行と世界旅

そして、また。

気が付いたら、 毛布にくるまるのが幸せで 朝にあたたかい珈琲が飲みたくなる季節。 4年振りにステージに立った日からも 約1ヶ月経った。 あの日のことは思い出すだけで、 頬が熱くなるぐらい興奮が蘇る。 そのぐらい納得のいく素敵な思い出になった。 ステージを降りたその瞬間には また少しずつ自分のペースでやっていこうと 心がきまっていた。 いつになるか分からない次を夢みながら いつもと変わらない日々を送っていた。 「私達のグループのメンバーとして ステージに立ってほしい

また、あの舞台へ

仲間と呼べる間柄のステージを観て 涙が止まらなくなった。 自分でも笑っちゃうぐらい、私って単純だ。 見守るだけで十分。と思い込んでいたけれど それが諦めだと気付いた... うんん。仲間にバレていて、誘導されて、 自分の気持ちに正直になった。 あなたがやりたいなら、やりな!! それが私たちのやりたい事に繋がるから!! なんて言われたらもう。 飛び込むしかないじゃん。 やるからには納得いく仕上がりにしたくて 数ヶ月の準備期間をもらった。 これからの数ヶ月間 何回も自分

対話し続ける音楽

両親が運転する車の中ではいつも そのアーティストの曲がながれていて 物心ついた頃から、 呼吸をするみたいにその歌詞を取り込んで メロディーを浴びて育った。 ヒーローだって!と姉妹でワクワクしながら 歌っていたあの曲も、 今では語るように歌うようになった。 ひとつにならなくていいよ という歌詞には何度も救われてきた。 好きとか苦手とか考えたこともない 無意識に無条件に聞きたくなる 私の日常にそのアーティストの音楽がある。 そんな彼らが30周年を迎えたらしい。 そっか、

雨、本の世界へ

四月だけど梅雨のように雨が続く日々。 雨の日は本を開きたくなる。 本の世界へ少しだけ旅をしたくなる。 中学生の頃周りの友達は頭が良くて、 少しでも友達たちに近づきたくて 友達の見ている世界を覗いてみたくて いろんな本を読んでみた。 魔法の国に行ってみたり 少し大人な恋愛をみてみたり 冒険へ出かけてみたり、 本はまだ知らないキラキラした世界へ 連れていってくれた。 相変わらず成績は良いとは言えないけれど 読める漢字が増えて、知識も増えて 友達との会話も前より盛り上がって

暮らすまち。

降り続く雨音の合間に鳥の声が聞こえたり 霧に包まれた山が見えたり 田んぼの傍に菜の花がゆれていたり 一駅分歩くのが体育の授業並みに疲れちゃう そんな町に住んでいる。 都会に出てみたいと思ったこともあったけれど 気がついたら同じような町から町へ、 冬に引っ越す町が一応最後の町になる予定。 少し不便で自然に溢れている このゆっくりとした時間の流れる町に これから先も暮らしていく。 環境を大きく変えたことも、 物理的に遠くに離れたこともないから、 価値観や見方が凝り固まってい

とある幸せな夜のはなし。

薄っすら明るくなりはじめた空を 街中で見上げたのは、いつぶりだろう... 赤提灯のぶら下がるお店で 他愛のない優しくて容赦のない話しを 親友達としたのも数年ぶりの出来事だった。 お互いにお互いの悩みに寄り添うけれど 同じ立場ではないし親友といっても他人だ というスタンスを崩さないのも心地いい。 優しさと甘やかすの違いがわかっていて 適材適所で使いわけるし 誤解したくないしされたくないから 核心を突いた事を躊躇なく言うところも好き。 私が子どものように わがままを言える

春と準備運動

灰色の低い空が広がる3月下旬。 なにを書きたいとかはなくて 久しぶりになにかを書きたくなって ここにきたけれど...難しい。 本を読むことが好きで毎日しているし 言葉をインプットすることは朝飯前なのに アウトプットするのは また準備運動から はじめなくちゃいけないみたい。 3月がおわる。 新生活とか出会いと別れの季節とかとは 遠い世界に住んでいるけれど、 知らないどこかへ連れていってくれそうで 春はやっぱりどこかソワソワしちゃう。 新しいなにかを求めれるぐらいには