見出し画像

春のような日のこと。


「春のような暖かな気温になります。」
と天気予報に言われた1月中旬。

たしかに、今朝はお気に入りのストーブを
つけてないな..なんて思いながら
朝食をかじった

なんだか今日は素敵な出会いがある気がして、
いつもより少しだけ早く支度をして
娘と家を出ることにした。

分厚い上着がいらないぐらいに
暖かい公園で思いっきり遊んで
公園近くのパン屋さんでお昼を買って
ピクニック気分でお外で食べた。

「ママあったかいね!あったかいからー!
アイスクリームも食べたいなー!!」

なんて娘はご機嫌にねだる。

そんな言い回しが出来る様になったんだな
と感心したけれど、
決っして外でアイスを食べる気分になるほど
暖かくはないのよ。

ねだる娘をどうにか納得させる為に
公園を出てスーパーへ向かった。

初めて訪れたスーパーの入口を入ってすぐ、
"今日のあの予感はこの為だったんだ"
と分かった。

大好きな黄色のチューリップがそこで
まるで私に連れて帰ってもらうのを待っていたかのように1束だけ置かれていたのだ。


そろそろチューリップが出始めるな
と思っていたけれど、
引越して1ヶ月、お花屋さんに行くタイミングを掴めず行けずにいた。

こまめにお花を飾るタイプではないけど
チューリップと紫陽花だけは毎年飾っていた。

理由は..ただ単に好きお花だから。
なんだけれど、やっぱり好きなものがあるだけで生活は彩りを増すし、旬を感じられるから
毎年のルーティンになっていた。

今年も無事にチューリップをお出迎えできる
安心感と、スーパーにお花が売られているのを
初めて知った驚きで足が止まった私に

「あーいーすー!!!」

と諦めきれなかった娘が声をかける。

「お家に帰ってから食べようね?」


今日はお互いに好きなものを買って帰ろっか。


黄色のチューリップと
いちご味のアイスを買ってお店をでた。



                 ito.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?