対話し続ける音楽


両親が運転する車の中ではいつも
そのアーティストの曲がながれていて
物心ついた頃から、
呼吸をするみたいにその歌詞を取り込んで
メロディーを浴びて育った。

ヒーローだって!と姉妹でワクワクしながら
歌っていたあの曲も、
今では語るように歌うようになった。

ひとつにならなくていいよ
という歌詞には何度も救われてきた。


好きとか苦手とか考えたこともない
無意識に無条件に聞きたくなる
私の日常にそのアーティストの音楽がある。

そんな彼らが30周年を迎えたらしい。

そっか、
だから私の記憶の最初から彼らがいるんだ。



私の年齢より長い時間を音楽と向き合い
言葉を紡ぎ音を奏で続けている
寄り添い対話し考えさせ続けている、

私の持ち合わせてる語彙じゃ
何年掛かっても表せないぐらい彼らの
歌詞や曲は、すごい。

ライブに行ったことがある訳でも
とりわけファンという訳じゃないけれど、
これからも彼らの音楽は日常の風景のように
私の生活にあり続ける。

もしかしたら...
私がそうだったように
娘の日常にもなるかもしれない。


                 ito.

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