見出し画像

暮らすまち。


降り続く雨音の合間に鳥の声が聞こえたり
霧に包まれた山が見えたり
田んぼの傍に菜の花がゆれていたり
一駅分歩くのが体育の授業並みに疲れちゃう
そんな町に住んでいる。


都会に出てみたいと思ったこともあったけれど
気がついたら同じような町から町へ、
冬に引っ越す町が一応最後の町になる予定。

少し不便で自然に溢れている
このゆっくりとした時間の流れる町に
これから先も暮らしていく。

環境を大きく変えたことも、
物理的に遠くに離れたこともないから、
価値観や見方が凝り固まっているのかもな...
なんて思ったりもする。

どうしようなくなくなったら
旅行に出かける。


他の町の空気を思いっきり吸い込んで
人と話して、ご飯を食べて、
凝り固まったものを解いていく。

けれど、旅行は読書みたいに大切な趣味。


住み暮らす場所は落ち着く場所がいい。
深呼吸できるところがいい。

この考えがたまたま一緒で
この場所がたまたま私と彼には
心地よくてここを選んだ。

娘がこれから先何年か経ったときに
この町をどう思うかは分からない
場所に縛られて欲しくないな、

いつか自分の居心地のいい場所や
行きたい場所を見つけたときには
笑顔で送り出そう。

                ito.



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?