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むぎ光葉
2024年5月31日 23:55
窓ガラスの向こう机ならべて椅子に座って浮かぶわたしたち鏡みたいなふたつの教室ぼーっとしていると皆がどこかに引いている蛍光ペン慌てて隣を盗み見て本当の教室に世界は戻る先生の言葉ひとつから想像の蜘蛛の巣はどこまでも広がったどこにも行けなくても教室で旅をし続けた豊かな時間は小さな机にいつもこうしてはりついている
2023年9月22日 13:44
あの日先生に言えなかった言葉あの日友達に言えなかった言葉あの日教室で言えなかった言葉今日をもって笑顔に変わるあの日の言葉わ になって話すと色がつきいつのまにか覚えのない約束を果たす大人たち話したいような気がして話したくないような気がしてつっかえてしまった記憶はつっかえたまま大切に言葉を少しずつ貼り合わせて不格好ながら温かい今をふんわりとただ噛みし
2023年5月27日 10:21
誰かの孤独から言葉は生まれる誰かの喜びから言葉は生まれる誰かの言葉からわたしの心は生まれるわたしの心の誕生から言葉は生まれる生まれた言葉は何十年散歩してわたしが消えた後もきっとどこかにかけらが残っているだろうわたしの言葉も誰かから拾ったかけら繋ぎ合わせて生まれてる繰り返して練り直して使えるものがまだまだたくさんあるはずだ
2023年2月22日 21:30
あなたのことが大好きででもそればかりじゃいられないあなたのことで悩んだり逃げ出したくなったりそれでも帰る場所はたったひとつ全てをひっくるめてあなたなのだとしたらわたしはあなたがとても大切わたしの胸の中いつでもどっしり構えてるその気持ちあなたはたぶんもう家族みたいわたしにとって言葉にすればこうなるのあなたの名前は書くということ
2023年1月10日 23:36
海を見に行こう山を見に行こう星を見に行こう沈む日々に手を引く言葉大きなちっぽけ見に行こう大丈夫わたしたちは大きな星の光の中遠くの星の誰かもきっとわたしたちの星眺めてはぼんやりしてることだろう海の青さ山の青さ星の瞬き知っている知っていても見に行くことは忘れていたないつのまにかいつか誰かの手を引く言葉わたしもこうして蓄えていくそん
2022年11月17日 22:02
世界の縮図は街角にある怒りに満ちた人その怒りに共鳴する人疑問を呈す人笑い話にする人すべてが見渡せるこの場所で人生について考えてしまう四方八方敵ばかりじゃないでも味方ばかりでもない考えなくては考えなくてはどうありたいかどうある私が好きなのかどうある私が嫌いなのかどうある私が心地よいのか私と私がたたかったとき何が勝ち残るのかあたまの中繰り広げられ
2022年11月4日 22:51
言葉だけが気付かせてくれる心がある大切なあまりたくさんあった扉のむこうに続く景色一気に開くとあまりの眩しさに落ちる涙ほんとうに満たされたければ人生をかきわけかきわけ言葉に出会わなければ力になってくれる未来はきっとある信じる心を小さくあたためながら今日をてくてく歩きます
2022年10月13日 00:17
わたしはまだまだことばをしらないことばのせんたくしをしらないだからきょうもとびらをたたくわたしのしらないどあのむこうだれかのことばがひらかれているそんなせかいにみをおいてみることばをえらぶことあきらめたくないだれかにひどいこといわれてもぶりょくをそっとほうきするほどのしなやかなことばをつむぎたいそうしてあなたとこころをつむぎたい