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心と体は繋がっている-内なるトラウマと向き合う-

こんにちは。自己理解はかせのおかゆです。
ひとりひとりが自分の人生を生きられるように。
トリセツを言語化するサポートをしております。

さて、今回は、近頃過去の出来事…『トラウマ』といえるのではなかろうか、ということに向き合っており、自分の中でどのように消化していっているのか。

それを自分自身の記録として、また同様にお悩みの方の参考になれば、と思いこちらに置いていきます。

なお、私は日頃対人支援をしておりますが、トラウマやカウンセリング領域は専門ではないため、現時点では取り扱うことができません。人の心は複雑。具体的な治療やケアは、専門家の方にご相談されることをおすすめいたします。私にできることとしては、安心を感じてもらいながら、過去を振り返る入口としてお話することは可能です🙇


トラウマとはなんぞやと

言葉の定義を大事にしています。

『いや、それはトラウマになるわ…』
→キツイフラれ方をした、ショッキングなシーンをみてしまった、交通事故にあった…

など、意外と日常会話でも使われるこのワード。トラウマ。
専門的にはどんな意味なのか、改めて定義を確認してみましょう。

トラウマとは、人が何らかの非常にストレスのある出来事や状況に遭遇した時に受ける心の傷です。この心的な傷害は大きく「心的外傷」「心的内傷」の二つに分けることができます。

心的外傷(Psychological Trauma)

心的外傷は、外部からの出来事が原因で起こる心の傷です。例えば、自然災害、事故、戦争、暴力的な出来事など、個人のコントロールを超えた状況で受ける心のダメージです。これらの出来事は通常、予測不可能であり、人の心に深い恐怖や無力感を与えることがあります。このタイプのトラウマは、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの心理的な問題を引き起こす原因にもなりえます。

心的内傷(Psychological Intrauma)

心的内傷は、個人の内部的な経験や感情の葛藤が原因で発生します。これには、自己評価の低さ、失敗への恐怖、親からの過度の期待など、個人の内面に関わる問題が含まれます。たとえば、子供が親に期待される成績を達成できなかった時、その子供は自己不信や無価値感を感じるかもしれません。これもまたトラウマであり、その人の自己感覚や世界観に影響を及ぼすことがあります。

虐待やネグレクトを受けたわけではないけれど、心に深い傷がある。それは、もしかしたら心的内傷かもしれません。

私が抱えてきた思い込み

私の場合は、前述後者の『心的内傷』に該当すると思われます。

医療機関などで診断を受けたわけではないのですが、過去の棚卸、それと直面する時の自身の強烈な反応を鑑みて、これはトラウマであり、心的内傷に該当するのでは、と自覚するようになりました。

この場において細やかな経験はつまびらかには記載しませんが、幼少期~10代での経験から

・話すことは損である
・自分の考えは否定される
・自分の考えは実行してはいけない
・自分の気持ちがわからない
・どこにいても、ここにいていい、と思えない
・自分という存在を否定して別人になりたい
・自分は一生誰にも理解されない

ずっと、安心できない。

そんな暗い気持ちと不安定さを抱えて生きてきました。

ここ数年で自身と向き合い、深く繋がれる仲間を持つことができたので、上記の考えや癖はほぼなくなったのですが、直近でも、ふとしたトリガーで孤独感が迫ってきて苦しむことがありました。

理解してほしい人に、理解されない。
その経験で、また私は奈落の底に落ちるような苦しみを味わいました。

自分の過去の棚卸をして、きっとここであろう、という経験、自分の内側で起きていることを認識できた。傷つきの出来事は信頼できるカウンセラーさんにも話せてある程度消化できた。認知のゆがみやアダルトチルドレンのこと、自己肯定感や自己受容についても学び実践してきた。周りにも『自己認識力が高い』『考えが深い』と言われる。

私は、もう私の知っている範囲ではやれることはやったはずなのに、まだ苦しい…どうすればいいんだろう。

そんな時に『トラウマケア』として、ボディワークの存在を思い出しました。(たまたま知人がそういったセッションを行っていた)
人は脳で考えて体の末端に信号を送っているように思えますが、実は末端の刺激が脳へと伝えられる、この『求心性』の経路が80~90%を占めているといわれています。体が感じ取ったことを、脳が蓄積していく。

繊細さんという表現を広めるきっかけとなった、武田友紀さん。彼女の著書『これって本当に「繊細さん」?と思ったら読む本 HSPとトラウマのちがいを精神科医と語る』にも

『言葉だけでは神経系は変わらないと言われています。』(武田友紀さん談)

といった記載があり

「あー、私の現状には、言語認識だけでは限界があるのかもしれない」

と自覚するようになりました。

言葉だけでは、私の内側にあるこの薄暗い感覚は抜けないらしい。
そして、心はどうやら体に繋がっているらしい。
というわけで、今は身体から『安心』にアプローチをしています。

ちなみに、心的内傷という言葉を知るきっかけになったのは、HSP専門キャリアコンサルタントの皆川公美子さんのstand.fmでした。とても学びあり、癒しありのお話をされる方なので、もしご興味のある方はぜひ。


安心が足りない神経パターンを持っているとなにが起きるのか

これは私個人の経験であり、『トラウマ』に関する一般的事象とは異なるかもしれないのですが、ひとつの事例としてお伝えします。
※私の場合は認知のゆがみもあったと思われます

・0 or 100思考
 →言われた言葉を過度に信じる。言葉の通りそれだけだと思い込む。違うことをされるととても混乱する

・極度に緊張する
 →他者に受け入れられている、という感覚が薄いので戦闘モード

・解釈がゆがむ
 →相手が褒めていても、褒めているように受け取れない

・嫌われている前提
 →返信こないの怖い、相手の反応が薄いと自分が悪いと思い込む

・孤独感に苛まれる
 
→自分に居場所はない、と酷く落ち込み世界から断絶された感覚になる

極端な考え方をもってそのまま成長してきたため、20代中盤くらいまで、本当に生き辛かったです。26歳ごろにHSPという概念を知り、そこから色々と深ぼって、トラウマなのか、というところに至りました。

みんな実は内側で不安と戦っていて、表面には出していないの?
それとも私だけこんなに世界が怖いの?
とビビりながら日々生きていました…(笑)

『安心の土台』をつくるためにポリヴェーガル理論をおすすめしたい

最後に、言語以外のアプローチとして、神経系に働きかけることをおすすめしたいです。

その理論として『ポリヴェーガル理論』をご紹介します。

ポリヴェーガル理論は、心理学者スティーブン・ポージェスによって提唱された理論で、簡潔にいえば「神経から安心にアプローチする理論」です。私たちの神経系がどのように危機に反応して、安全を感じるかを知ることができます。近年では特にトラウマを読み解く理論として心理領域において注目されています。

ポリヴェーガル理論では、自律神経系が三つの異なる部分から成り立っていると考えられています。この三つの神経系が、私たちが感じる安全感や恐怖、ストレスに対してどのように反応するかを決めます。

  1. 交感神経系:「戦うか逃げるか」の反応を司ります。何か危険や脅威を感じた時、この神経系が活性化して、戦う準備をしたり、速く逃げたりするためのエネルギーを体に供給します。

  2. 背側迷走神経系:副交感神経のひとつ。一番原始的な部分で、非常に大きなストレスや脅威を感じた時に「凍りつく」反応を引き起こします。例えば、動物が捕食者に気づいたときに死んだふりをするのと似ています。

  3. 腹側迷走神経系:副交感神経のひとつ。最も新しい神経系で、安全と感じるときに活性化します。リラックスしているときや、信頼できる人々と一緒にいるときに働き、心を落ち着かせたり、コミュニケーションを円滑にしたりします。

🎥ヨガ講師さんによる、わかりやすい動画はこちら。

📚おすすめの書籍は、こちら。おかゆの愛読書です。

上記の書籍から一部抜粋したケア方法として

✅神経が多く通っている首の後ろを触る
✅ゆっくり動くものをみる
✅ハーブティーを飲む
などがあげられます。

「安心のタネ」を育てる具体的な47個の方法がのっているので、ぜひ気になる方は手にとってみてくださいね。

トラウマ当事者の今後

日常生活や仕事をするのにも問題ないのですが、負荷のかかること、全く未知の経験をする時に、恐怖感や無気力感がやってくる時がありまして…これはきっと、私の中の『安心』がまだグラグラしているんだろう、という直感が働きました。

私は、前に進みたい。

というわけで現在、トラウマケアのボディワークを受けています。

先日、初回でして
『自分の体は、ここに存在している』
という涙腺がこみ上げる不思議な感覚を味わいました。

安心の土台をつくる、おすすめの日課も教えていただいたので、こちらも実践しながら自分を大事にしてあげようと思います。

脳も、内臓も、意識も、自分の部分であって、自分を構成するもの。
自分の一部を「パーツ」として認識してあげると

『胃よ、今日も働いてくれてありがとう』
と感謝が生まれる。

感謝の感情は、とても心が満たされると思います。
科学的なデータはあえて持ってきませんが。笑

今はコーチング的なアプローチでクライアントさんの人生を聞かせていただき、目標設定のお手伝いをしているわたくし。

今後は、安心の土台をつくる。身体から安心を感じられるようなことも、取り組んでいきたいなと思いました。

トラウマって特別な言葉のように思えますが、実は多くの人が「過去の傷つき」を持っているように思います。日本人は他国に比べて過保護に育てられることが多いので、自主性を重んじられない(ある意味、子供からすると信頼されていないような感覚にもなる)ことが複数回あると、これも傷つきにもなること、あるんじゃなかろうか。

なんでもかんでもトラウマという表現にあてはめるものではありませんが

・会社にいくのにとても緊張する
・上司に話しかけるのが怖い
・これだけはどうしても避けたいことがある
・人と接するのが怖い

など、お仕事や日常においても『頭ではわかってるけど、どうしても行動にできない』『理由はわからないけど、なぜかとても怖い』ことがあったら、なにかしらの過去の出来事に紐づいているかもしれません。

そしてそれは、神経系を再構築することで、解消することができます。
『大丈夫』です。

今の時代をともに生きているあなたが、あなたの周りの人たちが、安心感をもって、活き活きと、やりたいことをやって、笑顔で充実した人生を過ごせますように、祈っております。

前述の通り、私はトラウマは現時点では扱えないのですが、なんだか日々モヤモヤしている、違和感がある、などありましたら深掘りさせていただくことが可能ですので、その自分の感性、小さな違和感を消して潰さず、大事にしてあげてくださいね。

普段のセッションもこちらにご紹介しておきます。
「まずは現状を整理したい」という方も、初回体験セッションとして同様に対応可能です。お声かけください。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
また、お会いしましょう。
良き人生を!🐟フヨヨ

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