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言葉の光ページ

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皆様の執筆された心に留めたいnote記事を集めさせて頂いております。 素晴らしい作品に感謝です。
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優しくてポジティブな言葉って、乗り過ぎたらヤバい「タダ乗り論」や。

優しくてポジティブな言葉って、乗り過ぎたらヤバい「タダ乗り論」や。



「大丈夫、あなたはもう頑張らなくてもいい」

「生きてるだけでえらい」

「自分の弱さを許してあげて。みんなであなたを支えるから、たくさん人を頼って」

 ……という感じのポジティブで、優しくて、とことん前向きで。

 自身のダメさに悩む人間をふんわりと包み込んで「ダメなままでいいんだよ〜」と自己肯定を促す主旨の言葉を、昨今は巷でしょっちゅう見かけるようになった。

 いわゆる《全肯定ポジテ

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「頭が悪いから、風俗でしか働けないんですよ」

「頭が悪いから、風俗でしか働けないんですよ」

「俺、中卒だし、小学校もほとんど通ってなかったし、そもそも頭が悪いから。

 だからウリセン(ゲイ風俗)でしか働けないんですよ」

 そんな風に自虐したのは、26歳のゲイの青年でした。



 今回はあたいが去年の夏ごろに、ゲイバーで出会った男の子の話をしますわ。

 彼の名前はユキ(仮名)

 26歳のゲイで、愛想がいい子だった。

 髪型もお化粧も今どきな感じで、あとブランド名の主張が強めな

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かわいそうな動物がいないと取り沙汰されない性被害と、ドラマの無い被害者たち。

かわいそうな動物がいないと取り沙汰されない性被害と、ドラマの無い被害者たち。

⚠️まずはじめに。今回は戦争や性被害に関わることですわ。
心身の調子が優れない方や、思うところがある人は別のページを見てもらうか、ネットから離れてお茶してください。ベランダで深呼吸するのもオススメですわ。

そして被害の当事者だけじゃなく、周縁にいる方々にも読んで一緒に考えられたらと思い、書いてます。つまりどなたでも元気な時に読んでくださいってコト。



 先々週くらいに、とある記事が話題にな

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「毒親会」というグループを抜けた話。

「毒親会」というグループを抜けた話。



 これはまだあたいが未成年で、ゲイ風俗で働いていた時の話。
 家から飛び出して上京した時の、お話だ。

 その頃のあたいはゲイ風俗の控え室で、指名が始まるまでの時間を待ちながら受験勉強したり、大人のおもちゃを壁に投げつけたり、同僚ボーイと世間話したりして過ごしていることが多かった。

 地方出身でゲイの友人が今までに一人しかいなかったあたいにとって、同年代の様々なゲイやバイ等と喋る機会があん

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