【お菓子社員の本音#1】お菓子メーカーに入社して感じたギャップとは。
皆様、HakaHaka@お菓子大手の新卒🍩です!
本日より新シリーズ【お菓子社員の本音】を書いていきます。
このシリーズは「就活生」、「お菓子メーカーへ転職を考えている方」
には特に役立つ内容になるかと思います!
元々このNoteは、実は特に就活生や1年目の方に対して価値提供をしたいと考え、発信を行い始めました。
だからこそ、このシリーズでは「華々しい業界イメージ」を持たれがちな
「製菓業界の実態」について発信を行うことで皆様の就活や転職について
少しでも価値提供ができればと考えております。
(コメントで質問いただければ、答えられる範囲で質問回答もしますね。)
製菓業界の社員は相対的にOB訪問できる方の数も少なかったりするので、
ちょっとでも参考になれば幸いです。
(採用人数も少ないですし、キャリアに関心がある方も人材業界等に比べると少ないです。OB訪問アプリを見ても結果埋もれがちです。)
ただネガキャンとかではなく、あくまで事実を伝えていきます。(勿論、少なからず僕の気持ちは反映されてしまうとは思います笑)
また、僕自身この業界は好きで入社という選択肢を選んでおり、
今もこの業界や企業、自分の会社については好きです。
その前提のもと、ぜひ読んでいただければなと思います!
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さて、前置きが長くなりましたが、今回の第一弾では
「僕が入社してから感じたギャップ」について書いていきます。
いやいや、当たり前だろ!ということもありますが、
・就活生のころ中々想像し得なかった点
・自分の働き方にどう降り掛かってくるか想像が抜けていた点
を中心に書いていければと思います。
(補足ですが、製菓業界は初期配属が営業の割合が多いので、
営業の観点にウェイトをおいて説明していきますね。)
それでは早速いきましょう!
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1、商材の数がめちゃくちゃ多い。
これ、ここまで働き方に関わってくることを、浅はかな僕は見落としておりました笑(お恥ずかしい…笑)
当たり前ですが、商材の数はめちゃくちゃ多いのです。
一つ何かお菓子のブランドを思い浮かべてみてください。
味は何種類ありますか?期間限定品は何種類ありますか?
ミニサイズのようなサイズ違い商品はいくつありますか?
これだけでも多いですよね笑
イメージは上記となります。
例えば、チョコ菓子だけみてもこれだけ多い。
しかも既存の商品だけではないのです。
新規の商品がとにかく多い。
意外と知られていないのですが、実は毎週製菓部門では大手各社1〜2品程度(多い企業だともっと出てます。期間限定品という括りでも新商品という扱いとします。)
例えば、秋に出るあのお菓子と言われて何か思い浮かびますか?
それは各商談で新規商品として扱われることが多いです。
面白いですよね笑(もちろん企業によりますが。)
××が売られる時期になりましたね〜や、この〇〇の新味出ました〜
という話となります。
なぜなら各社既存のブランド商品であっても、毎年パッケージや味のリニューアルなど改善を重ねています。
その度に実は広告を打ったり、その違いをクライアントに説明を
しています。
そうなると、良い意味ではクライアントに対する提案の幅が広がります。
また一方では、常に多数の商材に対してスピーディに学んでいかなければなりません。
特にお菓子は新商品の寿命が短いです。売れずにすぐ終売ということも多々あります。
(ちなみにヒット商品はある程度出尽くしたとも聞いたことがあります。)
大変ですが、面白いですよね笑
例えば、人材広告の業界では1つの商材に深く理解を行います。
その知識をもとに、どれだけ相手の課題解決を行えるようにカスタマイズしていくかとなります。(あくまで僕が色々な方に伺った話ですが。)
逆に、菓子業界では数ある商品をどう売っていくか。
新商品をどう追加で売り込んでいくか。
どの時期にどのような広告をどの商品で売っていくか等
あらゆる商品においてあらゆる方式で多面的な対応が求められます。
また、営業で言うとルート営業がメインなので、営業先の特徴をもとに
新たに出た商品を追加でどう売り込んでいくかという形になります。
全然異なりますね笑
若干難しい点としては、明らかに担当している企業で売れないと思われる新商品が出た場合です。
A企業では売れそうではあるが、B企業では売れづらい。みたいなことは多々発生します。そこが難しい。
また、長期的な付き合いとなるので、無理矢理売って店頭で売れなかったは
基本NGです。
商品開発においては、他業界と比較すると「商品開発数」は多い
かもしれません。(他業界に疎いので実際はわからないです。)
2、メーカーの立場は弱くなりがち。
これも意外でした。
そもそもメーカーのクライアントとの関係を見ていきましょう。
メーカー → 卸売業(おろしうり) → 小売業 の形が一般的です。
(一部卸売業を挟まない場合もございます。)
小売業からすると、お菓子って実は直接的には大した売上にならないんですよね。利益率も低いそうです。
(小売業に勤めている友人から聞きました。勿論企業により異なります。)
そうすると、どちらかというと客寄せパンダの意味合いが強くなります。
その意味合いが強くなればなる程、小売業側としても値下げ要求(安く仕入れたいという要求)が必要になってくるのです。
また、製菓は企業数が多く、種類にもよりますがパワーバランスがある程度均一です。(チョコはAが強い、スナックはB、ガムはCとかありますが)
その為、A社の商品を入れなくとも正直何とかなってしまうんですね。
その場合、メーカーの立場はどうしても弱くなるんですね。
(例えば、キューピーさんが取引を辞めるとマヨネーズがなくなるという状況を確立していることは強みとなります。キューピーさんすごい。)
ではメーカー側としてはどうするか。
メーカー側は自社の介在価値を高めていくことが重要になります。
例えば、メーカーは小売業から頂く、あるいは自社で抱えているデータをもとに小売業の課題解決をするための提案や商品展開戦略が重要になっていきます。また、チャネル限定商品(A企業限定商品)などの取引も時には重要です。
ただの物売り営業ではなく、小売業の手が回らない部分を解決したり、
小売業の売上を上げるための手段を合わせていく事が重要です。
コンサル営業をしなければいけない状況となってきている。という表現が適切ですね。
ちなみにメガブランド(商品単独で大きな売上をあげられるブランド)
を抱えているだけでも、企業の介在価値は高まります。
単純に集客力が強いので。
例えば、秋にめちゃくちゃ売れる商品は小売業としても、秋の商品ラインナップに組み込みたい。
メガブランドを抱えている企業はやはり強いと入社しても感じました。
3、PB(プライベートブランド)の台頭によるNB(ナショナルブランド)の現状。新たな取引先との関わり方。
さて、皆さんはPB、NBという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
ちなみに入社前の僕はNBは知りませんでした笑
NBをニューバランスと間違えてました笑
簡単に説明すると、
NB(ナショナルブランド)はメーカーが作っているブランド商品
PB(プライベートブランド)は卸売業、小売業が作成しているブランド商品のことを指します。
最近はPBという言葉をよく聞くのではないでしょうか。
セブンイレブンさんやローソンさんのPB、Top value商品が有名ですね。
(僕もセブンイレブンのポテチ大好きです笑)
さて、ではなぜ流行りの言葉となっており、メーカー・小売業間でどのようなことが起きているのでしょうか。
今まで小売業とメーカーは明確に役割が分かれていました。
メーカーは商品を開発し、小売業は商品を仕入れ販売していく。
これが今までの通例でした。
しかし、昨今役割のボーダーレス化が起きています。
小売業は自社ブランド商品、つまりPBの開発を開始しました。
(企業体力のある大手がほとんどです。)
ただここでポイントになるのは、PBを作る際の工場とノウハウが小売業には不足しています。そこでメーカーと協業し、工場を借りる、共同開発を行る、生産する等の手段を取ります。
PB商品のパッケージ裏に製造者を見ると、実はメーカーの名前が記載されている場合が多いです。(勿論小売が独自に開発している商品もあります。)
つまり、メーカーは生き残っていくために小売業と協業し、
製造・商品開発協力者という新たな立ち位置を一部確立しているのです。
このような取引を行うことで、
例えばA企業にとってはチョコにおいては他社と比較し優位性を保てる。
などメリットがありますね。
長期的に見るとデメリットもありますが。
〜最後に〜
今回は、図らずしてややネガティブな面が目立ってしまったと思います笑
ただ、今回のギャップはネガティブな面もあれば、ポジティブな面もあると自身は捉えています。知ってはいるけど、働き方にどう影響を与えるのか?そこまで考えていくことも就活や転職において欠かせない1つの要素かと思います。
実は、まだまだあらゆるギャップが多々あります。
次回はポジティブな面のウェイトを大きく記事を書いていく予定です。
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