拗らせ女が37歳で結婚した話

名前のとおり拗らせ女が37歳で結婚出来た話を書いています💍

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⑱予防線を張った結果

「澪さん、おはようございます」 『おはよう…』 会社ではDくんがいつも通り、淡々と働いていた。 こっちは顔を見ると恥ずかしさで目を逸らしたくなるっていうのに… これだから未知数男は… しかし私も拗らせているがいい大人。 昨夜の事を引きづりながらも、 私は冷静を装い業務についた。 夕方 「夜、飯行きませんか?」 DくんからLINEが入った。 良かった。 とりあえずワンナイトで 捨てられる心配はなさそうだ。 私はすぐに返信し、 定時で上がれるように仕事を片付け

    • ⑰未知数な男

      Dくんのマンションへ来るのは2度目。 1回目はただ数十分居ただけで何もなかった。 でも今回は、何もないわけ無い。 しかし、部屋についた瞬間から始まると思ったが そんな事はなかった。 Dくんは普通に私にタオルと寝間着を渡し お風呂を沸かしてくれた。 私が髪を乾かしている間にDくんもお風呂に入った。 そしてセミダブルのベッドに並んで横になった。 「じゃあ、おやすみなさい」 『…おやすみ』 ?????????????? 何もなし…??????? 一体全体なんだっ

      • ⑯拗らせ年上女 VS マイペース年下男

        年下Dくんとの、突然の2人お出かけから数ヶ月。 私たちはそれ以上、特に発展しなかった。 仕事帰りに数人で飲みに行く回数は増えたが そこまでで、 私が勇気を出して休日の飲みに誘ったりもした。 Dくんは結構フッ軽で、予定が空いていれば急な誘いでもOKしてくれた。 2人で飲みに行って、ダーツやカラオケに行って 最寄り駅まで送ってくれて でも、それまでだった。 そんなある日、いつものメンバーで飲んでいると 珍しくDくんが酔っていた。 上機嫌でニコニコして 3次会に行こう!と

        • ⑮33歳の恋

          久しぶりの海は楽しかった。 最近は施設もきれいでオシャレで驚いた。 Dくんとは海で泳いだり、釣りしたり 水着で入れる温泉でゆっくりしたり その中のカフェでお茶したりした。 間が持たなかったらどうしようと心配だったが そんな心配は不要だった。 楽しい時間はあっという間に過ぎていった。 帰り道も、楽しかった。 帰るのが勿体なかった。 もう少し一緒に居たいと思った。 しかし私のマンションが近づいてきた。 するとその時。 「先輩が仕事終わって飲み行こうって 言ってる

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        • ヤチナツ
          1本

        記事

          ⑭嬉しいサプライズ

          Dくんから鎮痛剤を貰った次の日。 私はDくんのデスクにコーヒーを持って向かった。 お礼を伝える為に。 『昨日は本当にありがとう』 黙々とPCに向かっていたDくんは、ちょっと驚いたように目を丸くして私を見た。 「ああ、わざわざ良いのに…すみません」 そう言って私からコーヒーを受け取る。 そして、時計とPCを交互に見たあとに 「ちょっと休憩行きません?」 Dくんに誘われて私たちは リフレッシュルームに行った。 「何飲みます?」 『いや、自分で買うよ!さっきのお礼

          ⑬初めての年下男

          これまでの恋愛歴史上、私の恋愛対象は 年上か同い年だけだった。 ここで出てきたAさん9歳上、Bさんは4歳上、Cくん7歳上。 この3人の他に付き合ったり遊んだりSEXした人達も 年上か同い年。 昔から、タイプは年上と言ってきたので 紹介されるのも年上がほとんど。 なぜ年上が良いか? 年上の男性は優しいから。 勿論全ての年上が優しいわけではないので 正確には優しい年上男性が好きだった。 私は小学生の時に父を亡くした。 親戚仲がよかったので、父の代わりに 親戚の叔父さ

          ⑫拗らせ30代へ突入

          Cくんと終わり、数ヶ月後に私は30歳になった。 30歳、独身、彼氏無し 見事に残念女の三拍子が揃った。 ちなみに私は、心を許した友人にしかあまり本音は言わなかった。 Cくんのことは親友の杏にしか話していなかった。 杏はもうこの時結婚していて、子供もいた。 旦那さんがいる杏からしたら、人の彼氏と付き合っていた私なんて最低で嫌悪する存在だろうに 杏は、私の事を否定も肯定もしなかった。 ただ話を聞いてくれ、Cくんと終わったときは 「お疲れ様」とだけ言ってくれた。 この子

          ⑪遅すぎる後悔

          Cくんは、私としか寝ていない。 それがなんだというのだ むしろ体目的が明確ではないか。 しかしその頃の私は Cくんのその言葉に救われていたんだと思う。 自分の方が Cくんに必要とされていると なんとも浅はかだった。 そんな馬鹿女には、やはり天罰が下る ある日、いつものように会社の帰りに Cくんと待ち合わせをして Cくんの家に行った。 ご飯を作ろうと立ち上がると、 Cくんは私の手を掴んだ。 「話があるんだ」 真剣な顔でそう言うCくん。 嫌な予感がした。 重苦

          ⑩偽物の幸福

          【Aさんとの事があるから深入りはしない、SEXだけ】 そう自分に言い聞かせた。 だが、Cくんとの付き合いはとても楽しかった。 お互い良く話すタイプなので会話が途切れないし お互い人の話を聞くのも好きなのでずっと話していられた。 地元が一緒だからこそ出来る思い出話も沢山した。 話すとどんどん距離が縮まって いつの間にかCくんとは お互い予定がないときはほぼ毎日会社の最寄り駅で待ち合わせをして一緒に帰った。 食事して帰ったり、スーパーで買い物をしてどちらかの家で食べた

          消化試合のような結婚式

          半年前、友人の結婚式に参列してきた。 前に友人紹介で書いた梨乃。 39歳初婚。 この年齢にもなると、何度も結婚披露宴に出席しているので、当日の様子で新郎新婦のゲストへ対する気持ちが分かる。 貴重な休日の時間を割いてご祝儀を持ってきてくださるゲストの方々に感謝の気持ちを込めるものだが 行ってきたのは、 私たちをお祝いしに来てよ!!!!! と言われているような、ゲストへの配慮無しの式だった。 私が結婚した1年後の7月に、彼女は入籍した。 日にちは違うにしろ、別の月

          消化試合のような結婚式

          ⑨2度目の過ち

          Cくんとは、そのままホテルに行った。 「澪ちゃんとこんな事になるなんて不思議だね」 「澪ちゃんといると楽しくて安心する」 「ずっと触れたかった」 そんな事を言いながら、Cくんは私を抱いた。 キスだけだと思っていたが、流石にそれはなかったし、Cくんのキスは気持ちがよくて私もしたくてたまらなかった。 丁寧だけど、大事なことろは力強い メリハリのあるSEX。 何度もキスをして、体位を変えて、お互いの反応を楽しみながら、少しでも長く快楽を続けたい そんなSEXだった。

          ⑧新たな沼

          Cくんのことは別に好きとか思ったことはなかった。 近所のお兄ちゃんって位の印象。 なので 【運命の再会…!!】 なんて事はい1㎜も思わなかった。 【世間って案外狭いよね~】くらい。 さて、何はともあれ20年ぶりに再会した私たち。 偶然は重なるもので、勤務先も近く、住まいも最寄り駅が同じだった。 再会を記念して、今度飲みに行こうと連絡先を交換した。 そこからは何度か2人で飲みに行った。 連絡も本当たわいもない内容を程よい距離感で。 相変わらず、“面倒見のいいお兄

          私の友人達

          ここで少し、恋愛以外の私の友人関係のことを書いてみる。 私は、あまり知らない人と大勢で過ごすのは苦手だ。 よく話す方ではあるので信じてもらえないが、人見知り。 沈黙になるのが嫌なので、なんとか話題を見つけてしゃべっているだけで、そんな日は家に帰るとぐったりする。 なので交友関係も狭く深いが好みだ。 ここではこれからたまに登場するであろう人物を書いておく。 ・杏 …中学からの同級生 この子には私のすべてを話している 私にも多分話してくれている お互い環境が変わっても1

          ⑦終わりと再会

          Bさんは私を大事にしてくれた。 優しいし、楽しいし、一緒にいるのは心地よかった。 しかし、BさんとSEXするのは大丈夫だったが キスが本当に駄目だった。 いつもはなんとかやり過ごしていたが ある時、咄嗟にBさんに口を手で塞いでしまった。 それがきっかけで気持ちは崩れ始め Bさんとはあっけなく終わった。 好きになってくれてると思っていたけど 拒絶されるくらい嫌な人と一緒に居ても辛いだけだよ。 とBさんから言われて、私たちは別れた。 優しいBさんを、利用して 傷

          ⑥傷心未練

          Aさんと終わって、私は暫く彼を引きずった。 それはもう未練タラタラだった。 なんといっても私にとっては人生初の大恋愛だったのだから。 友人にも終わったことを告げ 叱咤した人も、心配してくれていた人も、一緒に泣いてくれた人も 皆そろってお疲れ様と言ってくれ 沢山遊びに誘ってくれた。 しかし、私はなかなかAさんを忘れられずにいた。 紹介をされても、合コンに行っても、Aさんと比べてしまう。 そんな時、バイト先の社員Bさんと飲みに行った。 丁度、私とAさんの間くらいの年

          ⑤破局と報い

          幸せいっぱいの旅行を終え、初めての休日 私は家でゆっくり過ごしていた。 そこに、携帯に着信が入る。 Aさんだけ着信音を変えていたのですぐにわかる。 休みだけど、今日も会えるかも!!! 『もしもし?もしかして家に来れるの?』 期待で声を弾ませて電話に出る。 しかし、期待していた答えとは真逆で 全てを終わらせる言葉が発せられた。 「婚約者の彼女にすべてばれた」 一瞬にして血の気が引いた。 いつかは来ると思っていた現実。 隠し事は、いつかバレる。 覚悟はしてい