⑨2度目の過ち
Cくんとは、そのままホテルに行った。
「澪ちゃんとこんな事になるなんて不思議だね」
「澪ちゃんといると楽しくて安心する」
「ずっと触れたかった」
そんな事を言いながら、Cくんは私を抱いた。
キスだけだと思っていたが、流石にそれはなかったし、Cくんのキスは気持ちがよくて私もしたくてたまらなかった。
丁寧だけど、大事なことろは力強い
メリハリのあるSEX。
何度もキスをして、体位を変えて、お互いの反応を楽しみながら、少しでも長く快楽を続けたい
そんなSEXだった。
お互い極限まで我慢して
私が達して、Cくんは果てた。
終わった後も、Cくんと沢山キスをした。
あんなに出来なかったのに。
Cくんも、普段はキスが苦手だと言っていた。
彼女はキスが嫌いだからと
そう、私は再び沼に填る。
彼女持ちとの関係で
1度苦しい思いをしたのにも関わらず
1度後悔をしたのにも関わらず
2番目の辛さはもう味わいたくないと知りながらも
止められることができなかった。
男は体目当てとよく言うが、
多分この時の私はまだ恋愛感情はなく
男の思考回路と同じだったのかもしれない。
キスが出来て、SEXが上手なら
そんな気持ちだった。
Cくんと彼女は同級生同志。
高校から付き合い始めて、今もずっと続いている。
彼女は転勤有の会社で、今は九州で働いている。
何度か転勤を繰り返しているので、遠距離はもう慣れたと、よく言っていた。
結婚してないけど、付き合いが長いから
単身赴任してる感じだと。
最近は2~3ヶ月に会う感じでお互い落ち着いている。
もう恋人というより、家族愛に近いと。
そんな中での今日の出来事。
普通に考えて
【ああ、新しい女とやりたかったんだろうな】
である。
分かってて私は誘いに応じた。
彼も寂しかったのかもしれないが
私も、寂しかったから。
だって1人は嫌だから。
つづく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?