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小説執筆の覚書

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2018年11月の記事一覧

キャラシートづくりは楽しい

キャラシートづくりは楽しい

プロットを立てるのはすごく苦手ですが、キャラシートづくりはいつも楽しくしています。まるでお見合い写真を見ているようで、このキャラはどんな人なんだろうとわくわくするのです。

見た目はあんまりこだわりませんが、最低限どんな髪とかどんな服とかは決めます(あまりにこだわらな過ぎて、絵描き泣かせな「全身真っ白な人」とか「見えない」とか書くのです)。

年齢、性格、趣味、特技までをざっくり書きます。
すごい

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プロットが苦手

プロットが苦手

自分用のプロットは、いつも人には読めません。

・登場人物のキャラシート(名前、家族構成、親の職業、口調、趣味、特技はざっくりと入れる)

・話を何話で終わらせるか(一話何万字とかをざっくりと計算して、何話かけて終わらせるかを決める。公募に出してない場合はそこまで細かく決めてませんが、サイトの連載でも公募に出す場合は既定文字数超えている必要がありますので計算します)

・サブタイトル(なにする話か

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インプット中

インプット中

小説をたくさん書いたあと、浴びるように読書します。
小説一冊分書いたら、小説十冊は読まないと自分の中の文章が枯渇するような気がします。

自分はあんまり語彙がありません。そこまで文章も上手くないです。だからときどき日本語の綺麗な人の小説を読んで「こんなの書きたいなあ」と憧れながら語彙を摂取します。

好きな作家さんは浅田次郎先生。

あさのあつこ先生。

あとときどき古典が読みたくなって、古典の文

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物書きとスランプ

物書きとスランプ

小説家に限らず、物書きが戦わないといけないもの。

・締切
・腰痛
・スランプ

一番ウェイトを占めてるのはこの三つじゃないかなと思います。
腰痛はあまりにひどいときは病院行っています(最近接骨医は保険証が使えなくなったのは痛いですね……職業病ですのに)。
締切は本当にどうしようもなくなったときは、担当さんに「ごめんなさい、伸ばしてください」と土下座すれば割となんとかなります(ただし、伝家の宝刀で

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好きだけじゃ頑張れないよ

好きだけじゃ頑張れないよ

母に「作業中はもろもろのこと手伝えないよ、ごめん」と、タイトなスケジュールのたびに頭を下げて小説書いています。そのこともあり、うちは家族全員が私が小説書いていることと印税をもらっていることを知っています。

ちなみに私が印税をもらえると知ったときの母は、私が書類書いているのを見て不思議そうにしていました。

「これなに?」
「これ出さないと印税もらえないんだよ」
「いんぜい?」
「うーんと、本書い

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「神様のごちそう─新年の祝い膳─」発売

「神様のごちそう─新年の祝い膳─」発売

私の四冊目の本、「神様のごちそう─新年の祝い膳─」が発売しました。本当だったら19日発売予定なのですが、もう発売している店舗もありますので、お見かけしましたら購入お願いします。転さんの可愛らしい絵が目印です。
今回は舞台のひとつが伊勢なため、伊勢の方向から多く注文が入っているそうで、大変ありがたい話です。

正直、もっと突っ込んだ話を書きたかったのですが、世界観ルールにより、そこまで書いたらあかん

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性格の悪いヒロインが書きたい

性格の悪いヒロインが書きたい

『サヨナラ坂の美容院』のヒロインの葵は、ちゃっかりしたいい性格の女子高生のつもりで書いたら、担当さんから「純粋な子ですね!」と言われてひっくり返った記憶があります。性格の悪い子が、性格の悪い子なりに一生懸命生きる話が好きなんですが。

乙女ゲームのシナリオ書いていたとき、担当さんに口酸っぱく言われたのは「ヒロインもっと可愛く」「これはヒロイン可愛くない、もっと可愛く」でした。
一社だけでなく、何社

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流行って運

流行って運

「流行りものを書けば読んでもらえる」というのはどこでだって聞きますが、流行りものって、いつ廃れるかわからないから運だなと思います。
ちなみに元々ネットで公開していた『神様のごちそう』は、単純にご飯小説が書きたかったというのがコンセプトで書いていたら、いつのまにやら『神様の~』タイトルが流行小説になっていたという、完全に運のたまものです。

とある会社に依頼されて、企画書を出しました。
心に傷を持っ

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pomeraと私

pomeraと私

執筆のお供はだいたいpomeraです。
本当は全部Wordでできたらいいんですが、Wordですと勝手に改行されたり、勝手にスペースつくられたりと、いまいち信用できないのでpomeraです。
pomera歴はだいたい八年ほど。
好きなライターさんが「pomeraいいよ」と力説しまくっているのを見て、買ってみました。

基本的にテキストファイルで、ファイル自体はものすごく軽いです。
しかし初期のpom

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小説はごっこ遊び

小説はごっこ遊び

ときどき小説を書いていると、なんだか的外れなことを言われることがあります。

「すごいですね、人生経験豊富なんですね」

小説の感想ではないし、どうしてこんなことを言われるんだろうと、不思議で仕方がありませんでした。一件どころじゃなく、何件もそんな感想をいただきました。
別になにかモデルがある訳じゃないよ、そんな体験があった訳じゃないよと、どんなに説明しても本気でわかってもらえないことがあります。

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カテゴリーエラーの話

カテゴリーエラーの話

賞に応募するとき、いつも悩むのが。

「この募集に、この話を送って大丈夫なのかな?」です。

例えばミステリー求めている大賞に、ミステリー全く関係ないバンド小説を送っても、どんなにできがよくても落とされます。
例えば純文学求めている大賞に、「前世は冴えなかったけど、現世ではモテてモテて困っちゃう話」を送っても、送る賞を間違えてると、無視されます。

その賞が求めている作品ってなんだろう?
新規レー

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得意分野がわからない

得意分野がわからない

「文章上手いですけどキャラが平凡ですね」
「文章変ですけどキャラの書き分けが上手いですね」

この真逆な言葉は、私が実際に言われたことです。
どちらも作品を賞に出し、その講評で言われたことで、大変困りました。

よく「苦手分野を克服するより、得意分野を磨こう」と言います。しかしこの場合はどっちを信じればいいんだろうと、本当に迷った記憶があります。

自分だと自分の強みがわかりません。
なので、どう

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知らなくても書けない、知り過ぎても書けない

知らなくても書けない、知り過ぎても書けない

小説書くたびに、唐突に「これって、どうやるんだろう?」と作業を中断して調べはじめることがあります。

囲炉裏ってどうやって使うんだろう。あの炭火の中どうやって鍋置くの? 精進料理って一部肉みたいな食感のものがあるけど、あれってどうやってつくるんだろう。高野豆腐を使うらしいけど、本当に味も肉に近いの? 煤払いって正式な方法あるのかな。あれって年神様をお招きする儀式だったよね。などなど。

あらかじめ

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