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読む!走り書き劇場

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女装をする人が女装について思う日々のよしなしごとをそこはかとなく書き綴ったものです。
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女装の派手モード

女装の派手モード

気まぐれな性格もあり、時折無性に派手な格好をしたくなる。
日頃無地のシャツなどを着て過ごしていても、あるとき「どこで買ったんだ」と言われるような突飛な柄や色のシャツなどを着たくなるときがあるのだ。
特段嫌なことがあっただのストレスがたまっているだのという理由があるわけではない。単純に「今日はちょっと”こっち”で行くか」という気持ちの針が「派手モード」に振り切れるのである。

しかし、派手な女装をす

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無印女装

無印女装

無印良品に行くと店員に間違えられる。
最近こそ減ったが、大学生から20代半ばくらいまではよく店内で見知らぬオッサンやオバサンから声をかけられ、双方気まずくなったものだ。

普段白やベージュのブラウスや、動きやすいけどこぎれいなガウチョパンツやクロップドパンツなどを履いていたからだろう。さらに黒髪だったので、落ち着いて見えてしまうせいもあったのかもしれない。
実際学生時代は、無印でこそバイトをしてい

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かわいい食べ物・かわいいわたし

かわいい食べ物・かわいいわたし

自撮りをするときに食べ物と一緒に写すときがある。
若い女の子などがSNSでよくやるパターンだ。
だいたいその際に選ばれる食材と言うのは、流行りのものが多い。
タピオカやバナナジュース、色のついた綿菓子、マカロン…過去の前例としてはこんなものだろうか。ほかにも手ごろなところで、クレープやアイスなどもある。

この自撮り食べ物に関して思うのは、食べ物よりも、「流行のものと一緒に映っている私がかわいい」

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哀しき紐パン

哀しき紐パン

単身アパートの生活が長いことやものぐさな性格もあり、私は衣替えを大々的に行うことがない。夏物も冬物も、基本同じ衣装ケース内に収めている。冬の場合は、衣装ケースの奥にある冬物を手前に持ってきて、手前の夏物を奥に移すだけである。半年後はその逆を行う。そのため、服を一着一着確認することがほとんどないのだ。

しかし先日、さすがに衣装ケースのキャパシティーが限界を迎えつつあるのに気づき、ようやく重い腰をあ

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みんな自分のこと好きすぎだろ…

みんな自分のこと好きすぎだろ…

基本的に女装は自分のことが好きだ。

いや、自分のことが好きじゃなかったらわざわざ自分で化粧したり、似合うような服を買ったりしないだろう。自分のビジュアルで遊ぶ趣味なわけだから、自分のことが嫌いだったらそもそも女装にたどり着くわけがない…と思うのだ。

しかし、傍から見ると女装は「気持ち悪い」と言われてしまうようだ。

「男が女の格好?気持ち悪い」

「化粧なんかやっちゃって気持ち悪い」

「女装

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