見出し画像

それって「サイレントうつ」では?

うつ状態にもかかわらず、周囲はもちろん、本人も気づいていない状態のことです。

最近、徐々に職場で広がり始めていると言われています。

社員の健康を第一に考える人事としては、こうした新たな問題にも対処していかねばなりません。

内容を見ていきましょう。


テレワーク推進によって増加した「サイレントうつ」


この「サイレントうつ」が広がっている原因のひとつは、働き方の多様化です。特にテレワーク推進による影響が大きいようです。

「でも、働き方が個人の意思で選択できるようになったんだから、むしろストレスは減ったのでは?」

たしかにその側面もありますが、そう単純ではないのです。

というのも、特にテレワーク推進によって起こったのは、隙間時間や雑談などの「あそび」の要素が少なくなってしまったこと。

従来の働き方では、職場のたわいない会話や上司への愚痴などのあそびがありました。しかし、テレワークなどによってこうした余白がなくなってしまったのです。さらに、こうした働き方の変化についていけなくなった人も出てくるなど、精神的な疲労が蓄積され、不安定な心理状態に陥る人が増えてしまったという訳です。

さらに、テレワークだと周囲も気づきにくく、問題が放置されてしまうことも要因としてあります。

今、テレワーク制度の在り方が再考されているところですが、生産性やコストだけでなく、精神面のケアも重要な議論ポイントとして考えるべきではないでしょうか?


個人と組織の両面のアプローチで「サイレントうつ」に対処しよう!


では、具体的にどう対策すれば良いのでしょうか?

もちろん、個人のセルフマネジメントも大切ですが、組織としても対策を講じる必要があります。

まず個人としては、セルフマネジメントの手法を学ぶと良いでしょう。些細なことでも相談できる人を見つけたり、仕事と休息のメリハリをつけたりすることが大切です。

一方、組織として対策するなら、人事の立場では、メンタルヘルス専門の部署を設けたり、オフラインイベントの開催などが有効です。

これからもテクノロジーは進化し、働き方はますます多様化していくでしょう。昔ながらの働き方を守り続けるのも一つの方法ですが、社会が変わる中でそれは難しいことかもしれません。

だからこそ、働き方をアップデートする際には、サイレントうつなどの新たな課題にも目を向け、対処していかなければなりません。

★元ネタはこちら


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?