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【目印を見つけるノート】1354. 紀伊國屋書店さんと吉川弘文館さんの冊子に拍手です👏

『オデュッセイア』にしばらくかかっていて、ようやく更新しました。ほっ。

今日はまた小掃除とあれこれで過ぎていくようです。とりあえず台所は大物のレンジ台とフード掃除ができるようにしておきたい。場所を取りますから。

冬ですね

何か週に1~2回、「初体験」をしているような気もしますが、今日の初体験は本のヤスリがけでした。古本で買ってみたものの、どうしようもなくシミが三方に広がっていて捨てようかと思っていた本があります。カバーも表紙もシミがあります。でも一念発起、三方ヤスリがけしてみることにしました。
近くの金物屋さんに行きました。
「サンドペーパーください」
「ん?何に使うのかな」と親切に聞いてくださる金物屋さん。素人ですが、素人だと思ったのでしょう。
「600番と1000番を1枚ずつください」
一瞬沈黙する金物屋さん。気を取り直して「はい、ありますよ」と引き出しの方に向かいます。
ネットで検索して、「400番では粗すぎるから600番の方がいいかもしれない」というのを鵜呑みにしたのです。1000番は仕上げ用。触ってみてサンドペーパーの番手の意味がよく理解できたのでした。それも初体験。

よく知られていることかもしれませんが、本は新刊で出荷されて売れ残れば返本されます。返本された本は状態を見て再出荷される在庫になりますが、三方を研磨(というのでしょうか)してきれいな状態にする場合もあります。長く売れている本などよく見ると研磨したのが分かる場合もあります。

本をきれいにするシステムがあるということを知って私は素晴らしいと思いました。その一方で、「どうしたらいいんだよお、これ😭」と泣きたくなるような状態の中古に当たる場合もあります。折れやヨレならまだいいのですが、シミはもう……。

ということでヤスリがけをしました。筒型の小さいアトマイザーにサンドペーパーを張り付けてシュッ、シュッ、シュッとかけていきます。一方向にかけましょう。
おおっ、ページの色が白くなっていく👀‼️
ただ、シミはなかなか消えてくれません。あ、お肌のではないですよ。そこでページをくくってみると、シミの部分が結構深い。ここでムキになると本を痛めてしまうーーと思って、また明日することにしました。

それでも、シミが薄くなったので凄いなあと感じているところです。これでいつものお手当てをすれば、また安心して読めます✨

と、これで終わってしまうと何なので、今年下半期の書店・出版社発行の冊子でいいなと思ったものを挙げてみましょう。
この2点です。ジャジャーン🎺🎵

1点めは紀伊國屋書店さんの冊子『scripta』です(無料配布)。
私が見つけた69号、アジアに関する文章が多かったですが、都築響一さんの日記の韓国紀行から京都・滋賀・秋田に至る流れがたいへんドラマティックに感じました。しかもトピックスがマニアック?で歴史もジャンルも縦横無尽、とても面白かったです。また、安田登さんの『未来を生きるための漢文』は諸子百家の儒家(上)。これもよく知らないことでしたので、とても勉強になりました。また、夏申さんの『わたしの上海日記』も中国の「いま」の話題が書かれていて面白かったです。アジアの記事を挙げましたが、無料でこれだけ面白いのは素晴らしいと思いました。
紀伊國屋書店さまに拍手👏

もうひとつは、吉川弘文館さんの『本郷』168号です(本体182円)。これは歴史好きならまるごと楽しく読める冊子です。
全7巻が刊行された『日本近世史を見通す』によせた特集では、「近世とは何ぞや」という発題の趣旨が分かる文をお三方が寄せていらっしゃって、たいへん興味を持ちました。いえ、興味を持っていて、さらに掻き立てられました。読んでみたいと思います。
それに始まって、『洲浜の庭を創りだす船』、『一六世紀の浅間山噴火』、『トーマス・グラバー』、『侍烏帽子と肩衣』など知らないことが簡潔に紹介されていて、本当に面白かったです。まだ読んでいます📙
あ、『猫の手招きで救われたお殿様!?』のお話はお城EXPOでも聞きました。ひこにゃん誕生のもとになった逸話ですね😉

ひこにゃん💕

つくづく思うのですが、
知らないことはたくさんありますし、知っていても視点を変えればまた違うというのもたくさんあります。講座や講演会に行っていますが、どんなところにも学習の種は転がっていて、それを拾うか拾わないかというだけの話なのかもしれません。
吉川弘文館さまに喝采👏

最近はZINEというのが流行っているらしいですが(すいません、私は未体験で😅)、自分で作るならこのような、ぶれない骨太なものを作りたいです。
これだけ「知」にあふれる読み物が無料あるいは安価で手に取れる、それがすごいと思いました。
紀伊國屋書店さま、吉川弘文館さま、
また探しに行きます。

今日はまだちょっと早いですが。
Band Aid『Do They Know It's Christmas』

どんなにベタだと言われても、異論反論あっても、この曲は好きですね。チャリティ・ソングってどこか総花的、仕掛けの見える感じになるのかと思うのですが、これはそこがぎこちなくて逆にいい。仕掛けがややしくじったライブ感があります。BonoとSting何気に張り合っているし、Paul Wellerは淡々としているし、Bananaramaはきょとんとしているしetc……それでも趣旨にはみんな賛成、でいいのです。

やはり、仕掛けているもの、嘘っぽいもの、見かけ倒しのもの、媚びているもの、上っ面なもの、自分に酔っているもの……は気づいてしまうし、苦手ですが、これは大丈夫です。

それでは、お読み下さってありがとうございます。

尾方佐羽

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