小川 貴史 Takashi OGAWA

【サッカー指導者】アルビレックス新潟レディースGM #水戸ホーリーホック #アルビレ…

小川 貴史 Takashi OGAWA

【サッカー指導者】アルビレックス新潟レディースGM #水戸ホーリーホック #アルビレックス新潟 #いわてグルージャ盛岡 #AC長野パルセイロ #アスルクラロ沼津 #オルカ鴨川FC #静岡SSUボニータ

最近の記事

新シーズンスタートに寄せて

「わたしたちから抱きついてあげてるんだから感謝してね」 選手たちから幾度か言われた言葉です。 誤解なきように、これは恩着せがましい意味合いはなく、そのくらい心的な距離が近いという意味だと解釈してます。 誰にでも他人に侵入されると不快になる空間(パーソナルスペース)があると思います。 チームという性質上、男性と女性、選手と監督という立場、年齢差、その瞬間の感情など、様々な要素によって関係性が成り立っています。 こちらが何か伝えたい、話したい事があっても、それはこちらの都

    • 監督/プロデューサー

      スポンサーの皆さんへのシーズン報告会を開催しました。 冒頭でご挨拶させて頂きました。 お伝えしきれなかった部分も含め備忘録として残したいと思います。 監督という役職でありますが、どのように選手個人やチームをプロデュースするかに重きを置いて活動してきました。 2022年シーズン初めに伝えた事は、自己紹介や人前でのご挨拶の際に自分の言葉/思いで伝えてほしいという事でした。 例えば新入団選手の自己紹介 ○○高校からきました○○です。 ポジションは○○です。 チームに貢献でき

      • 初のなでしこリーグ1部を戦い終えて

        4勝5分13敗 勝点17 12チーム中11位 分かってはいたものの、なかなか厳しい結果となりました。 前期の15試合は、1部リーグへの適応に苦しみました。 うまく守備と攻撃のバランスを整える事ができなかった反省が残りました。 夏の中断期間を迎えるにあたり、チャレンジャーとしてアグレッシブに戦う姿勢を再確認しました。 中断期間の選手たちの成長は目を見張るものがあり、チームとしての一体感も大きく高まり、攻守のバランスも改善され、リーグ再開を待ち遠しく感じるほどでした。

        • なでしこリーグ初戦を終えて

          2023プレナスなでしこリーグが開幕しました。 わたしたちにとっては、初の挑戦となります。 相手は前年度チャンピオンのスフィーダ世田谷FCでした。 天気は快晴、ピッチコンディションも抜群、様々なイベントが催され、観客数は同日開催のWEリーグを遥かに凌ぐ2407人。 アウェイでのゲームでしたが、わたしたちにとって素晴らしい船出となりました。 改めて、振り返ると わたしたちは、2010年に日本女子サッカーリーグに加盟し、主にチャレンジリーグで戦って来ました。 地域の活

        新シーズンスタートに寄せて

          待つ事の大切さ

          ※今回はチームの事とは、直接関係のない内容です。 成人式、卒業、進学、入団、退団、移籍、引退など多くのライブイベントが起こるこの時期に思い出した事があるので書こうと思います。 写真は今年成人式を迎えた女性です。 彼女との出会いは、9年前 当時のボクは、いわてグルージャ盛岡でトップチームのコーチをしていました。 当時の監督もボクも、女子チームの指導経験があり、グルージャでも女子スクールをやろうという事でスクールを立ち上げました。そこに小学5年生だった彼女が来てくれたの

          待つ事の大切さ

          ポスターに込めた想い

          今シーズンのスローガンは昨年に引き続き FOLLOW WE(フォロー ウィー) ○わたしたちを応援してください ○わたしたちは地域を盛り上げる活動をします 相互にフォローし合うという意味が込められています そんな中、どうしてもこだわりたい部分がありました。 ◎選手全員の顔が分かるようにしたい という一点です。 いわゆる『推し』や『地元出身選手』だけではなく、全員が顔を揃えることに大変重要な意味があると思っています。 試合に関わることが多い選手は顔を覚えていた

          ポスターに込めた想い

          知らない→知る→分かる

          週末、選手全員で小学生のサッカー大会にお邪魔して、交流の時間を持たせて頂きました。 山田キャプテンの挨拶 『ボニータを知ってる人〜??』 ……。 まず、この現状理解です。 だからこそ、交流させて頂くわけです。 そして、選手全員で参加する事に意味があります。 既存の選手には 今年も大切にしたい活動の再確認 新入団の選手には チームが大切にしている活動の理解、選手自身がどのような意識で参加しているかを学ぶ機会の場 このような理解です。 交流の最後には、盛大にお見送

          知らない→知る→分かる

          2023年シーズンスタート

          2023年の静岡SSUボニータは、なでしこリーグ1部を舞台に戦います。 新たな挑戦を、チーム全員本当の意味で楽しみたい。 そのためには 日々のトレーニングの見直し、意識改革、規律・規範の共有と徹底が必要になります。 ●現状 話したい事 < 話してもいい事 ※当たり障りのない、傷つかない、傷つけない対人関係 ◎これから 話したい事 > 話してもいい事 ※チームの目標・目的到達のため、自分自身の成長のため、伝えるべきは伝える 今の社会では、とても難しい到達目標だと思いま

          2023年シーズンスタート

          提示と寛容

          チームとして目指したい姿 選手としてやってほしいこと これをしっかり提示して、どれだけ寛容に受け止めて受け入れられるか これに挑戦しようと思います ◎目指したい姿は、 勝利を目指す集団になる 各個人が常に上達を目指す集団になる チームが地域に愛される存在になる 自分のキャリアを考えられる選手になる を指します ◎選手としてやってほしいことは、 日々のTRに取り組む上での指標のようなもの 試合毎の役割 を指します ー現状 頭で分かっていても、言葉や行動として表現できな

          現状把握

          皇后杯2回戦、相手は来季からWEリーグへ参戦するセレッソ大阪堺レディース 2部リーグのチームを代表して 東海地区を代表して 来シーズンに向けての試金石として しっかりと相手をリスペクトして試合に望もうと会場に入りました ロッカーに貼られていたのは 『静岡SSUポニータ』 選手一同 わたしたちは、まだまだ知られていないんだ と、口を揃えて笑っていました 怒るべきなのか、笑っていいのか、不思議な感情になりました 浦和レッス とは、ならないし 柏レイゾル とは、

          あらためて-follow we

          今シーズン、スローガンに掲げた『follow we』 わたしたちはWEリーグを追いかけるという意思表示 そんなわたしたちを応援してほしいという意味のfollow we わたしたちは地域振興に積極的に参画しますという意味のfollow we 県内で活動する他競技のチームの皆さんと協働活動の場を作ることができました チームの宣伝、告知の機会をたくさん頂きました サッカーを通して、近隣のチームと多くの交流の場を設けることができました 自治体の皆さんには、地域の行事や催し物に

          あらためて-follow we

          認める 信じる 待つ

          選手に接するにあたり、以下の3つを大切にしています。 選手は仕事とサッカーを両立している 試合に出たい、活躍したい、勝ちたいと思っている 思いの表現方法は様々(内的か外的か、能動的か受動的か、持続的か断続的か、強さ、深さ) サッカーと仕事を両立しながら地域を背負い戦っている選手を認める 選手全員が自分の成長とチームの勝利を願っていると信じる 選手は様々なタイプがいて、思いを表現(プレー、言葉、行動)するには時間が必要だと受け入れ、待つ この3つを、大前提にチーム

          認める 信じる 待つ

          勝ち、価値、

          わたしたちのホームタウン磐田市、市役所本庁舎に優勝横断幕が掲出されました。 本当にありがたいです。広く市民の皆さんにも知って頂ける機会になると思います。 シーズン通して、『勝ち』続けることができて優勝にたどり着きました。 リーグ戦を終え、果たしてそこにどんな『価値』を生み出せたのかなと考えています。 価値の定義結果の価値 選手が獲得した価値 関わる皆さんにお届けできた価値 結果の価値 警告・退場ゼロ、最少失点 18試合のリーグ戦を通して、警告・退場ゼロはとて

          地域に必要とされるチーム、選手とは

          2022年なでしこリーグ2部全日程終了18試合 勝点43 13勝4分1負 優勝 チームとして最大の目標であった、2部優勝という結果をもたらしてくれた選手に感謝。それしかありません。 優勝は誇らしいです。しかし、それを声高にアピールしたい訳ではありません。 試合の結果を追いかけながら、様々なイベント活動に全力で関わってくれた選手たちを知ってほしくて記事にします。 ●スポンサー企業の紹介動画にリポーターとして出演しました 山田優衣選手は、浜松市にある【株式会社週休3日】と

          地域に必要とされるチーム、選手とは

          自分に期待する

          なでしこリーグ2部は15節を終えて中断期間に入りました。 WEリーグのチームは新シーズンに向けてスタートを始めているようです。 そんな中、わたしたちのチームのキャプテンである藤原加奈選手が、WEリーグへ移籍することになり、中断前のゲームがラストマッチとなりました。 彼女が移籍を決断するにあたり、 シーズン中であること、自身がキャプテンであること、一緒に戦ってきた仲間のことが気がかりだと打ち明けてくれました。 悩んでいた彼女に、選手会長の塩澤優選手が『チャレンジしてほしい

          地域に支えられ、地域のために

          なでしこリーグが開幕して、2カ月が経ちました。 毎週の試合にばかりにフォーカスしすぎると、地域との関連や交流が途切れがちです。 わたしたちは何ができるのか、何をしたいのか、何を求められているのか。 という点をいつも大切にしています。 磐田市南交流センターの方々や、地域の皆さんが中心となり、週末の朝にラジオ体操が開催されています。 わたしたちの選手も一緒に参加しています。 そして、選手の自己紹介も含め、週替わりで皆さんの前で試合の結果報告をさせて頂いています。 毎週、

          地域に支えられ、地域のために