新シーズンスタートに寄せて
「わたしたちから抱きついてあげてるんだから感謝してね」
選手たちから幾度か言われた言葉です。
誤解なきように、これは恩着せがましい意味合いはなく、そのくらい心的な距離が近いという意味だと解釈してます。
誰にでも他人に侵入されると不快になる空間(パーソナルスペース)があると思います。
チームという性質上、男性と女性、選手と監督という立場、年齢差、その瞬間の感情など、様々な要素によって関係性が成り立っています。
こちらが何か伝えたい、話したい事があっても、それはこちらの都合であって、選手には選手の都合や感情やタイミングがあります。
それらを踏まえて
【どんな感情を引き出したいか】
という会話の着地点に向けて
どのタイミングで
どのようなシチュエーションで
どのような距離感で
という事を大切にしてきました。
選手に何か話すときに【場の設定】で気をつけていた事
グランドor室内
練習前or練習後
座ってor立ったまま
正面or横から
近くに誰かいるorいない
事前に話したいことがあると伝えるorオンタイム
伝えたい内容に応じてこれらを組み合わせます。
この辺を意識しながらコミュニケーションを取っていくと、選手側がパーソナルスペースを調節してくれるようになるので、個別性がはっきりしてきますし、使う言葉も変わってきます。
こちらの距離感は一定に保ち、選手側が話す内容やその時の感情で距離感を変えてくれるようになるので、【場の設定】もしやすくなります。
小さな安心を積み重ねることによって
個人の事(プレー、ケガ)
チーム全体の事(プレー、雰囲気)
仲間、仕事、生活の事
将来の事
を話してくれるようになります。
簡単にまとめると、【なんか安心かも】って思ってもらえる関係性を築けるか否かが重要だと思います。
今年も選手のみんなに多くの賛辞が届きますように。
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