さわ田|オーストラリアで学校の先生

日本で教員10年以上。現在はオーストラリアでハイスクールの先生。 日豪の教育にたずさわ…

さわ田|オーストラリアで学校の先生

日本で教員10年以上。現在はオーストラリアでハイスクールの先生。 日豪の教育にたずさわる人。 その他、いろいろと思うがままに書いています。 ブログ▷https://officeanryu.com/

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    コロナのせいで遠距離結婚が無期限延長されました。どこにぶつけていいかわからない感情をここで吐き出します。

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元学校の先生、日本とオーストラリアの学校教育の発信で気になること

オーストラリアの学校で働くようになり、日豪の教育についてゆるゆると綴っていこうかなと考えています。 「教育が・・・」って流行り言葉でいうところの、主語デカい!ですよね。 こういう発信をする上で、気になること、不安に思うことがあり、今回はそれについてまとめてみようと思います。 日豪の比較はできない日本の学校で長く勤め、オーストラリアに来ました。しばらくこちらで働いてみて感じたことは、教育に限らず2つの国を比べることは不可能。 まず、日本とは文化が違います。2021年の国

    • あるnoteを実践したら、ホテルステイの満足度が爆上がりした|日豪泰で実証済み

      オーストラリア在住、子なし夫婦の私たちは、夏休みを利用して、タイのプーケットに行ってきました。 実は、スーちゃんのこのnoteを参考にさせてもらってから、旅の質がワンランク上がったので、ちょっと紹介させてください。 簡単に解説スーちゃんのnoteの内容のどこを参考にしたかというと・・・ という部分。(私の意訳ですよ!) 注意点:私はたいがい成功していますが、あくまでも「かも」です。 タイ・プーケット編宿泊先:アマリプーケットリゾート 予約したExpediaを通して

      • 教科ごとの校外学習で学習を深めるオーストラリアの学校

        ハイスクール(中高一貫)で学習支援の仕事をしていた時に経験した校外学習のお話をしていきます。 ▽仕事内容はこちら ↑のツイートにあるように、オーストラリアの校外学習は教科ごと。 美術、音楽、ドラマ(演劇)、外国語、地理や生物などなど、幅広い教科で、校外学習が行われます。 今回は、私が体験した2つの地理の校外学習について簡単にまとめていきますね。 地理の校外学習ビーチを歩いて地形を知る 学校からバスでビーチへ。 2つのグループが別の地点から歩いて、地形の調査をしま

        • 日本人は控えめすぎ?!ゼロと1は全然違います|海外で生きる道

          0という数字と1という数字が違うのは、みなさんも知っていますよね? 0はないけれど、1はあるんです。 先日、こんな日本人の子と出会いました。 名前を聞いたことがある人も多いようなホテルに、シェフとして勤務し、時間帯によってはほぼ仕切っているそうです。 「もうブランディング、完璧やん。」 私と夫は、初対面だったにも関わらず、 ・こんな有名なホテルで働いてるなら、系列に片っ端から聞いたら? ・会社スポンサーとかそこまでわかってないし、自分から言わないと! ・そのスキル

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        記事

          オーストラリア人でも投げ出した荒れたクラスを移民の私がやり切れたのはレジリエンスしかない

          オーストラリアで学校の先生です。 以前書いたnoteにこんなコメントがつきました。(ちょっと表現変えています) お返事に書いたとおり、このクラスはオーストラリア人が学年の途中で投げ出したのを移民の私が引き継いだんです! なぜ、最後までやり切れたか。 それは日本で培ったレジリエンスでしかない。 話は幼少期にまでさかのぼります。 うちの母は海より深い愛情を注いでくれ、昭和20年代生まれに珍しく、人の前で子どもを褒め、毎日「かわいい」「大好き」(今でも)と言ってくれるよ

          オーストラリア人でも投げ出した荒れたクラスを移民の私がやり切れたのはレジリエンスしかない

          オーストラリアの学校から日本語がなくなったら、私は一体何を教えたらいいのだろう?

          オーストラリアで学校の先生です。 教員登録ができた後、運よくすぐに仕事が見つかったのはよかったんですが、パートタイムだったんです。 というわけで、空いた1日にRelief Teacher(休んだ先生の代わり)をしようと、たくさんの学校にコンタクト。 ▽Relief Teacherってなに?という方はこちらもお読みいただければ嬉しいです。 返事をくれる学校があったり、なかったり。 ある学校からのお返事に え? 今後が不安だな・・・と、同僚に話すと 同僚:「Wハイ

          オーストラリアの学校から日本語がなくなったら、私は一体何を教えたらいいのだろう?

          英語だけはできて、専門性がなかったら?考えただけでゾッとする

          小学生の頃から英語が話せる人に憧れ、留学に憧れ、学生時代は英語の勉強以外した記憶がない。 高校は英語科にすすみ、公立のわりにけっこう満足なカリキュラムで、高3では教科の3分の1が英語でした。 英語は大好きだったのですが、高校に入ってからは内容が難しくて落ちこぼれ気味。 それでもなんとか、外国語大学に入り、アメリカに交換留学をしました。 その辺りからなんとなく感じる、自分に「専門性」がない危機。 大学1年生の頃には、漠然と「教師」は選択肢にありました。 進路が教師に

          英語だけはできて、専門性がなかったら?考えただけでゾッとする

          オーストラリアで学校の先生よりもサポートスタッフの方が実は大変!?

          オーストラリアで学校の先生になる前は、School Support Officerという仕事をしていました。 この仕事、呼び方がいっぱいあるんです。 Learner/Learning Support Officer、Teacher Aide、Education Supportなどなど。 私がやっていたのは、授業に入り込んで生徒の学習支援。 詳しい仕事内容はこちらのnoteまで。 先生になってから、気づいたんです。 この仕事、先生より大変じゃない?って。 先生の仕事

          オーストラリアで学校の先生よりもサポートスタッフの方が実は大変!?

          女性がホルモンに支配されていることを約10年ぶりに思い出した

          先週の金曜日、生理痛のような痛みで、夜中数時間眠れなかった。 金曜日の夕方ごろから、痛み止めを2回服用したのに。 「うーうー」と言いながら、夜中に苦しむ私のお腹に男の割に小さい手を当てて、「大丈夫?」と何度も聞いてくれる夫の存在は本当にありがたい。 土曜の朝は、断れない約束があったし、なんとか外に出たけれど、昨晩眠れてないこともあってとにかくしんどい。 そもそも生理痛がヒドイから、前兆かな? 日曜日は、元気になったので、スーパーに行ったり散歩に行ったり。 週末は、

          女性がホルモンに支配されていることを約10年ぶりに思い出した

          日本の先生「この学年を卒業させてから…」という責任感を捨ててもいいんじゃない?

          日本で10年以上、学校の先生をしていました。 一度出会った生徒とできれば卒業まで!と、考える先生は多いのではないでしょうか? 小学校は6年と長いので、ちょっとわかりませんが、中高(特別支援学校中高等部も)の先生からはよく聞きセリフ。 中学教員(特別支援学校中学部の時もあった)だった私もその1人! 「この学年で持ち上がって、卒業させたい。」 「この学年が卒業したら、〇〇しよう!」 しかし、人事の関係上持ち上がるのが難しく、学年を変えられることもありました。 落ち込ん

          日本の先生「この学年を卒業させてから…」という責任感を捨ててもいいんじゃない?

          オーストラリアの荒れた学校でも確信!教科指導力と同じくらい大切なのは・・・

          オーストラリアで学校の先生です。 私がオーストラリアの荒れた学校で働いていた話は、noteでもちょくちょく書いています。 言うまでもなく大変だったのですが、悪いことばかりでもなく・・・ 自分が教育者として信じてきたことが、ここでも「やっぱりそうだったのか!」と思えることがありました。 それは、生徒に この先生は自分のことを大切にしていると感じてもらうこと。 がいかに重要か。 働き始めた当初、あるクラスが全くまとまりませんでした。 とにかくエネルギーがいるし、しんど

          オーストラリアの荒れた学校でも確信!教科指導力と同じくらい大切なのは・・・

          海外高校留学についてよく考えよう|荒れた海外のハイスクールの教壇に立って

          「留学したら、どんな生活が待っているのだろう?」 と、ワクワクドキドキしながら、大学3年生の時に交換留学でアメリカに旅立ったことを今も鮮明に覚えています。 長年の夢だった 「留学ができる!」 だけしか頭になく、行けば、素晴らしい毎日が待っていると信じていた21歳の私。 しかし、そんなすぐに友達が見つかるわけもなく、勉強の合間にちょっと時間が空いても、車なしにはどこへも行けない、1人寂しく寮で過ごしたこともありました。 それでも「行くんじゃなかった」とは思いませんが・・・

          海外高校留学についてよく考えよう|荒れた海外のハイスクールの教壇に立って

          私がSNSで「さわ田」と名乗る理由

          note毎日更新でネタがなく、自分語りが始まった・・・わけではありません。 私がツイッターを始めたのが2020年3月か4月ごろ。 どうしても繋がりたい人を発見したんです。 このブログの筆者で、この人はツイッターってやつを毎日更新しているらしい。 2020年8月に渡豪予定だった私は、オーストラリアですぐに仕事が見つからなかったときのために、何か副業的なことをしたいなと、スマホで検索する日々。 普段乗らない、大阪環状線の中でふくちゃんのブログを見つけた衝撃は一生忘れませ

          私がSNSで「さわ田」と名乗る理由

          ついついやってしまった!日本からオーストラリア研修にやってきた生徒に説教

          オーストラリアで学校の先生をする前は、日本で長いこと学校の先生をしていました。 主にかかわったのは、中学生。 やってしまったんです・・・日本から来た中学生に説教。 私がサポートスタッフとして働いていた学校に日本からの研修で、中学生がやって来ました。 ありがたいことに、私は日本人であることと留学サポート業務に興味があるという理由だけで、本来の仕事を全てストップさせ、こちらのお手伝いをすることになったんです。 朝の会から体験授業、調理実習、遠足、と全てのアクティビティー

          ついついやってしまった!日本からオーストラリア研修にやってきた生徒に説教

          中高数学の成績が2だった私がオーストラリアの数学の授業で英雄視された

          オーストラリアで学校の先生です。 先生になる前は、ハイスクール(中高一貫)で、授業に入り込で、生徒の支援をする、サポートスタッフをしていました。 ▽詳しい仕事内容はこちら 勤めていた学校の方針は、我々の仕事は特定の生徒の支援ではなく、全ての生徒をサポートするように!でした。 英語(つまり国語)、数学、理科、社会(地理や歴史に別れている)など、さまざまな授業を経験しました。 なかでも、このnoteの題名である「中高数学の成績2だった私がオーストラリアの数学の授業で英雄

          中高数学の成績が2だった私がオーストラリアの数学の授業で英雄視された

          EduTechの進んだオーストラリアで考える、日本に取り入れて欲しいこと|教員の負担軽減

          オーストラリアで学校の先生です。 EduTechという言葉をご存知ですか? 今回は、日本の教員の負担軽減という視点でつづっていきます。 ※2021年末で日本の学校を退職しました。そこから日本が進化していたら、ごめんなさい。 日本の先生は忙しい私自身も10年以上、日本で学校の先生をしていましたので、忙しさは十分に理解しているつもりです。 とにかく仕事の幅が広い。 そのせいか、とうとう休職者は過去最高になったようで、今はオーストラリアにいる私も辛い。 出欠確認のデジ

          EduTechの進んだオーストラリアで考える、日本に取り入れて欲しいこと|教員の負担軽減