オーストラリア人でも投げ出した荒れたクラスを移民の私がやり切れたのはレジリエンスしかない

オーストラリアで学校の先生です。

以前書いたnoteにこんなコメントがつきました。(ちょっと表現変えています)

アジア人女性が教壇に立つと、苦労もありますよね。

お返事に書いたとおり、このクラスはオーストラリア人が学年の途中で投げ出したのを移民の私が引き継いだんです!

なぜ、最後までやり切れたか。

それは日本で培ったレジリエンスでしかない。

レジリエンス(resilience)とは、「回復力」「弾性(しなやかさ)」を意味する英単語です。「レジリエントな」と形容される人物は、困難な問題、危機的な状況、ストレスといった要素に遭遇しても、すぐに立ち直ることができます。

引用元:リクルートマネージメントソリューションズ

話は幼少期にまでさかのぼります。

うちの母は海より深い愛情を注いでくれ、昭和20年代生まれに珍しく、人の前で子どもを褒め、毎日「かわいい」「大好き」(今でも)と言ってくれるような人。

一方で、子どもの頃は、とんでもなく厳しい一面もありました。

私自身が決めたことは、とことんやらせる。

途中で投げ出そうもんなら、大変なことになります。

この愛情と厳しさの絶妙なバランスが、私のレジリエンスの根底にあるんですよね。

それに加えて、これまで日本での長い教員生活は、想像を絶するようなことがたくさん起こりました。

守秘義務があるので、到底言えませんが、先生って世間が考えるよりも精神的に茨の道。

それを一つ一つ、同僚の先生と生徒と保護者と乗り越えてきました。

日本には、先生と生徒が一緒に困難を解決していくプロセスがオーストラリアより整っているし、温かみがあるなと、今となっては思います。

オーストラリアの荒れた学校の話に興味があれば、こちらもよろしくお願いします。

荒れた学校を去るときに、同僚からこんなことを言われました。
「あなたは最後まで諦めなかったね!素晴らしい!」

終わってみれば・・・オーストラリアで先生として最初に働いた学校が、困難校でよかったのかもしれません。

これからどこでもやっていける!

という、自信になりました!

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