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「先生は君の努力が見たい!」はオーストラリアの生徒に通用するのか!?

オーストラリアで学校の先生です。ハイスクールで日本語を教えています。

早いもので私がオーストラリアの教壇に立って、1年が過ぎました。

日本とは文化のことなるオーストラリアで題名にあるように
「先生は君の努力が見たい!」
は通用するのでしょうか。

オーストラリアも日本と同様に外国語が必修で、多くの学校では2つ以上の言語から選択することができます。

強制的に英語をやらされている日本の生徒とはちがって、生徒は自分の意思で日本語を選んだはず。

なんですが・・・相手は中高生。

そんなまじめに勉強するわけもありません。

先日、10年生(高校1年生)の授業でライティングテストをしました。

このクラスは全体的におだやかで性格の多い子が多く、ひじょうにやりやすいのに学習に前向きでないのが特徴。

簡単に言えば、みんないい子だけれど、何もしない。

十分な練習の時間、先生によるドラフトチェックなどを経て迎えたテスト当日。

「先生、テストは明日でもいいですか?」
「先生、週末にこんなこともあんなこともあって。」

と、口々に言う生徒。

とにかく座って、黙って話を聞けと、私。

「どんなに忙しくても何が起きてもテストの日は来るよね?これから学年があがると、高校卒業資格のためのテストも入ってくる。それの日は変えられないことくらいわかってるよね?」

いつになく神妙な面持ちで聞く(聞くふり!?)な生徒。

「時間のマネージメントをするのも必要なこと。それにまだ本格的に高校卒業資格のための授業じゃないから・・・

先生は君の努力が見たい!

と、伝え、さらに時間を与えて、テストを翌日に延期しました。

常々、私はこう生徒に伝えています。
・言語の習得にこの時点では頭の良さは関係ない。
・ここは学校だから「努力」も評価したい。

なんか日本の先生の言いそうなこと!?なのですが、私はこの価値観を大切にしたいと思っています。

翌日になったテスト。

どうにかこうにか生徒たちはテストに取り組んでいました。

日本とは文化の異なる国で教鞭をとることは簡単ではありません。

人として心を通わせれば必ず伝わることがると信じて、これからもオーストラリアでビシバシやっていきたいです。

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