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反抗期推奨派

 反抗期期がない子供について心配している。親に従順で素直で良い子に育ったねとか言っている親戚のおばあさんを見て、いや違うと思った。子供には反抗して事態を変えられたという自己効力感を育てるべきだ。子育てする時に、親の言うことを鵜呑みにする様な人間を作ってはならない。もちろん対話でなく暴力で解決するのは駄目だ。言論の自由という様に何でも言い合える関係性を作るのだ。
 学校で先生に歯向かうのは、けしからんという意見にも疑問符を打つ。先生だって一人の人間だ。完璧じゃない、弱みを曝け出して喧嘩し合えば良い。プライドが優先して怒鳴りつけたり、体罰といった恐怖で抑えつけるのは駄目だ。生徒総会でなんの意見も出ない学校は危機感を持った方が良い。そんな空気を作っていないだろうか?
 自身の経験を語る。僕は高校時代に数学の課題を廃止して欲しいと意見した。全員の前で叱られた。黒板を叩きつけ、怒りをあらわにされた。僕はそれ以上何も言えなかった。だが、意見して良かった。社会に出ても部長や社長に直接意見を言っている。意見が通ることもあれば、通らないこともある。明確に言えるのは、自分の行動次第で逆行を乗り越えられるという希望を捨ててないのだ。このマインドがあればきっと上手くいくと思う。孤独じゃない、きっと誰かが聞いてくれる。凶悪な犯罪を犯す人は孤独な人が多い。日常的に言論で解決できると思っている人は、暴力に手を出さない。家庭内暴力やパワハラは、コミュニケーションの諦めから生まれた恐怖による説得(支配)だと思う。
言論で変えられるという希望を持てる社会を作るべきだ。よって子供の反抗期を推奨し、言論で解決できたという成功体験をつくるよう大人は考えるべきだ。孤独にするなともいえる。

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