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臀物語

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タイトルをしりとりで繋げる物語、です。 「しりものがたり」と読みます。 第1,第3,第5日曜日に更新予定です。 詳しくはプロフィールに固定してある「臀ペディア」をお読みください。
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2023年9月の記事一覧

アレンジ

「本当に許せない。」
 大学からの帰り道、大河は怒りをあらわにした。
「なんだ、どうした。」
 俊作はなだめるように言った。
「いや本当許せないことがあってさ。」
「え、もしかしてまたアイドル関連の話じゃないだろうな。」
「それじゃあない。」
「ああ、そう。」
「うん。俺はどんなことがあってもふー姫を推すのをやめないぜ。」
 大河は親指を立ててそう言った。
「おお……よかった。」
「うん!」
「ま

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ヴァンパイア

 授業も終わり、今日はバイトもその他の予定もなかった俊作と大河は二人連れ立ってディスカウントストアに足を運んだ。
「えっとね、三階にあるのかな。」
 大河は店の案内図を見て言った。
「いこっか。」
「俺、こういう店に来ることあんまりないんだけど、本当なんでもあるんだな。」
 階段を登りながら俊作はつぶやいた。
「そうだよー。お目当ての商品探すだけでもう一苦労なんだから。」
「確かにな。」
 俊作は

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銀行

「どうも、ありがとうございました。」
光一はスマホを手に取り、ストップウォッチの停止ボタンを押した。
「2分1秒。」
「なるほど、まあこんな感じか。」
「そうだね。」
「今早くなったりはしてなかったよな?」
「うん。なんならいつもよりゆとり持って話してたと思う。」
「それなら、問題ないか。」
「そうだね。まあ、おろしたての頃よりもネタ磨いてきた分、荒さもなくなってきたと思うし、あとは練習あるのみで

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ウサギ

この辺りに来るのも久しぶりだな、そんなことを思いながら高森は歩みを進めた。
確か前回来た時は、休日だったにも関わらず雨相本人ではなく、その妻である朱里から連絡が来て、急いで向かったのだった。
しかもそれも、歯医者に行きたくない、なんていう子供じみた理由で、なんとか説得の上歯医者に行かせることには成功したが、せっかくの休日を棒に振ったのを思い出した。

そもそもの始まりは先週のことだった。
少し前か

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