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伝説のつるぎ 大熊健司
2022年1月30日 00:20
何の変哲もない、よくある休日。特に目的があるわけではなかったが、ほのかはクリスを誘って街の方まで買い物に来ていた。「せっかく誘ったのに、迷いに迷った挙句なんにも買わなくて、なんかごめんね。」「ダイジョブよ。全然、誘ってくれてありがとうね。」「そう言ってもらえてよかった。じゃあ、そろそろ帰ろうか。」何気ない会話をしながら駅に向かって歩いていると、突然クリスの話し声が消える。ほのかが後ろを振
2022年1月23日 00:29
「これ、よかったら食べてみてください。」いつもと同じ激しい練習を終え、全力で太鼓を叩き汗を流しきった面々が休んでいると、石嶺は皆の前にタッパーを出しながらそう言った。「おお、なんだこれ。」角田が中身を伺うように見ながら尋ねた。「はちみつレモンとかですか?」清志も尋ねる。「いや、ちょっと……結構違うな。」「なるほど。」「まあまあ、是非。」「勿体ぶらないで教えてくれよ。」「それはま
2022年1月16日 00:07
初芝に誘われた高森は、休日を利用して珍しく、都会から離れた自然豊かな場所に来ていた。「こんなところでできんの?」「うん。というか正確には、こういうところじゃなきゃ出来ないんだよ。」「まあ、そうか。」「じゃあとりあえず、受付だけ済ませちゃおうぜ。」初芝に言われるまま、受付を済ませた高森は、準備を始めることにした。「サバゲーは初めてなんだよな。」「うん。」「知ってはいるんだっけ。」「
2022年1月9日 00:56
「先生、来てあげたよー。」「来てあげたって……頼んではないんですけど。」「ちょっと、生徒に対して冷たすぎない?」今日は彩世と連れ立って来たようだ。「ああ、杉浦さんもいらっしゃったんですか。」「なんですか、その言い方。」「いや、深い意味はありませんよ?」「「うーん……」」二人は怪訝そうな表情で樽井の方を見た。「まあまあ、そんなことより、今日はどうされたんですか?」「別に。」どこ
2022年1月2日 00:08
最近新しいゲームを買ったから一緒にやらないか、と誘われ、勇樹は陽介の家に来ていた。 もちろん、英一も誘っては見たが、今日は彼女とデートなんだ、と罰の悪雄な顔でそそくさと帰っていった。「じゃーん!」 さっきの英一の断りが予想以上に刺さったのだろう。いつも元気な陽介ではあったが、いつもよりも空回りして見えた。「お、『べえすぼおるまん』じゃん。最新作出たんだっけ。」「そうなのよ。まあ子供の時