最近の記事

  • 固定された記事

更新【最終話】あらすじ

映像のシナリオを書きました。どこか鬱々とした、人類みんな平等に訪れる最終話。理想の最期が訪れるとしたら、あなたはどのような主人公になりますか。 【あらすじ】 そこにはまだ何も無かった。 そこには、矢吹という人間のメスと、加藤という人間のオスが、創作者に選ばれ存在していた。 最低限の言語と、最低限のルールのみ与えられ、それ以外の全てを一から創作しなければならなった。 人間は恐怖に弱かったので、創られた世を想像と悲しみで壊してしまった。 創作者達は、その世界を再起動

    • 人の人生が終わるだけの物語「最終話」ネタバレ考察③

      脱力と言います。ノベルアッププラスと言うサイトでシナリオや小説を書いています。 自分で書いた「最終話」と言う本について、誰にも頼まれてないですが勝手に解説しています。 読んでない方は①からお願いします。 ついに③まで来ちゃったけどどれくらい時間が空いたんだろう。 書きたいときに更新ですね。 ⑫ 廃墟と化した学校の裏庭で、最後の晩餐 毛見の「キャンプをしよう」という提案のもと、近くの誰もいない古びた学校の裏庭でキャンプの準備を始める一同。毛見はワクワクしており、ジロー

      • 【最終話】登場人物

        【登場人物】 ●矢吹(29) この世界の女の創作者。不老不死。主にこの世界の生活、感情、ルールを作った。「悲しみ」「憎しみ」「喜び」「終わり」を作った。井上美嘉として世に潜入。赤髪の破天荒。 ●加藤(30) この世界の男の創作者。不老不死。前の世で偉大な何かの創作者だった為、とても器用。意外と単純。主に創作物や全ての物のデザインを掌る。「空」「海」「大地」をデザインした。 ●神(毛見:もうみ) この世界の創作責任者、矢吹と加藤を創作者に選出した人物。 神の癖に尻に敷かれている

        • 【最終話】10 ・・・

          【88】白い空間 矢吹と加藤が歩いている。先には何もない。矢吹はあんまんを食べている。 矢吹「だるいよねえ、この時間が」 加藤「わざわざちゃんと人間なのが疲れてやだわ。ワープしてーな」 矢吹「出来そうなのになー。うっぜえ♡数億年分って言われてるからねー。もっと労働環境整えろやァ(天に向かって)」 神(声)「申し訳ございません」 加藤「してケミケミだけ楽なの何〜」 神(声)「僕は実在しませんので」 加藤「難しいこと言ってんなよ」 矢吹、あんまんを見て 矢吹「いる?(加藤に)」

        • 固定された記事

        更新【最終話】あらすじ

          【最終話】09 最終話

          【77】廃墟スーパー 食べ物を漁るめりと洋一。冷蔵庫もまだ一つだけ動いているなど、二人ならギリギリ生きていけるような設備がなぜか生きている。めり、楽しそうに食べ物をリュックに詰める。それを見る洋一。 【78】壊れそうな一軒家 昼下がり めりと洋一が歩いていると、ボロボロの一軒家が一つだけ残っている。 めり「…不思議」 洋一「え?」 めり「人が生きていけちゃう」 洋一「…めりちゃんのじゃない?」 めり「え?」 洋一「矢吹さんがめりちゃんのために」 めり「…」 めり、《撃った銃

          【最終話】09 最終話

          【最終話】08 愛よ友よ

          【71】めりの夢 白黒 静かな空間。遠くを見る矢吹の顔。徐々に背景が見えていくが、何もない。歌を歌う矢吹。 矢吹「ハッピバースデイ、トゥーユー。ハッピバースデイ、トゥーユー。」 遠くで矢吹を見つめるめり。顔はやつれてなどおらず、綺麗。 矢吹「お前は何も知らない」 矢吹、めりの顔を大切そうに触っている。 めり「…これで終わりなんて、あり得ない」 矢吹、顔を触るのをやめ、めりに背中を向ける。急に赤ちゃんのような口調になる矢吹。 矢吹「家族がいなくなったの」 めり「…家族」 矢吹、

          【最終話】08 愛よ友よ

          【最終話】07 どうしようもない人間たち

          【60】校舎入り口 ※【50】続き 雨が降ってくる。杏、めい、校舎に入ってくる。ジローの死体を触るめい。それを見る加藤。杏、加藤をゆっくり睨むように見つめる。それに気づく加藤。 加藤「最後の雨だな」 見窄らしい顔で泣きながら、矢吹に飛びつく瑛二。 瑛二「優菜を返してくれ!!」 矢吹「消したばっかだっつの。またかよ」 瑛二「生き返らせてくれ。戻してくれ、…だって。矢吹さんだって俺の前で生き返ったんじゃねえか」 矢吹「私は創作者だからな、ボディのスペアが山ほどある」 瑛二「お願い

          【最終話】07 どうしようもない人間たち

          【最終話】06 理想

          洋一「…矢吹さん」 うつろな矢吹の目を見つめ、矢吹の頬にそっと触れる洋一。 ※※前回の続き※※ 戦車は洋一の近くまできて止まる。洋一、矢吹の顔を触り、抱き抱える。この世の終わりを感じて、涙を流す洋一。その背景で、戦車から銃が乱射しており、校舎の玄関のガラスを破り破壊していく。 戦車の動きが止まり、女が洋一を見ている。女は、青髪に白に近い金髪が混じった派手な髪色に、アニメに出てくる美少女戦士のような派手な格好をしており、サングラスを外した。その顔は、黒田優菜。 そこに走ってく

          【最終話】06 理想

          【最終話】05 平凡

          【36】壊れた住宅街 夜 巨大チンアナゴのような生き物が地面から大量に蠢く。中華まんを食べながら、大きなマシンガン(簡易修理済み)を持つ矢吹。奇妙な生き物を建物の二階から消し、再生したらまた消していく。溜息をつき振り返ると、目の前に井上美嘉の姿をした矢吹が笑っている。表情も変えず、矢吹は力一杯、井上をビンタし、小さな銃を発砲すると井上美嘉は砂となり消える。その砂は窓から外に飛んでいき、窓から昼間のような光が刺す。聖母のような大きな女が、矢吹に笑いかけている。眩しそうにする矢吹

          【最終話】05 平凡

          【最終話】04 空気

          【33】レトロなアニメ お菓子を食べながら、母親と電話する洋一(音声のみ) 洋一「正月帰れないからさ。…うん。今日はこっちもすげー寒いよ。…結婚はまだまだ先かな…相手もいないしね。うん。仕事はまあぼちぼち。…また面白い本見つけてさ。父さんに送ろうかな。……いや、母さんには難しいでしょ」 耳を裂くようなノイズ。 【34】壊れた住宅街 夕方 目を覚ます洋一、水中から解放されたかのように、息を整える。辺りは暗い。狭い路地らしい。 瓦礫だらけで、壊れた建物と、何もない空間が無造作に広

          【最終話】04 空気

          【最終話】03 戦士

          【30】壊れた住宅街  マシンガンを拾う矢吹。よく見ると壊れてしまっており、その辺に投げ捨てる。腰を抜かしたまま動かないめり。息が整わない。 矢吹「あー気まずい気まずい。こんな小娘とこんなクソ広くなった世界で二人きりだわ!!!」 矢吹、マシンガンを拾い、めりの目の前の瓦礫に腰掛ける。鞄からあんまんを出し、下品に食べ始め、めりを見つめる。途中であんまんを落とす。 矢吹「あっ!…畜生めェ」 めり「…」 矢吹「…(にやけて)こんにちは〜矢吹ですぅ。(めりに近づきいきなりビンタする)

          【最終話】03 戦士

          【最終話】始まり

          ※以下(M)モノローグ 【1】 闇の中、世間  真っ暗な画面に砂嵐、時々人間。ラジオがぶつぶつ切れるような音。ノイズ。  次に昭和のブラウン缶テレビが、何もない空間にポツンと置いてある。画面には古臭いCMの映像が流れる。 神(M)「矢吹、加藤、聞こえますか?私は、全てを創ることを、指揮するものです」 一瞬だけ全裸の矢吹が映る。矢吹、音が大きすぎて耳を塞ぐ。 神(M)「(音量調節している音)ここにはまだ、何も無い」 神(M)「さあ、世界の再起動を始めましょう」 ------

          【最終話】始まり

          【最終話】02 生命

          【29】白い世界 ※安っぽいコント番組のようなテンポ。 真っ暗な画面に砂嵐、時々人間。ラジオがぶつぶつ切れるような音。ノイズ。  次に昭和のブラウン缶テレビ。古臭いCMのような映像が流れる。 神(M)「矢吹、加藤、聞こえますか?私は、全てを創ることを、指揮するものです」 一瞬だけ全裸の矢吹が映る。矢吹、音が大きすぎて耳を塞ぐ。 神(M)「(音量調節している音)そこにはまだ、何も無い」 神(M)「さあ、世界の再起動を始めましょう」 耳を裂くようなノイズが聞こえ、目を覚ます矢吹。

          【最終話】02 生命

          【最終話】01 バグ

          【6】 劇場外 夜   煙草を吸う洋一。空を見上げる。目の前にある建物の角を見つめる。   建物の角が少しずつ崩れ落ち、洋一に向かって倒れる。建物の裏から、目が大きくギョロギョロした、巨大怪獣が出てくる。ものすごい勢いで洋一を潰そうとするが、微動だにしない洋一、不気味な怪獣と至近距離で目が合う。 ※※※※※※※※※ 前話続き ※※※※※※ 毛見「あの」   声に驚き、横を見る。顔のすぐ近くに毛見の顔がある。少し驚く洋一。 洋一「…え、はい」 毛見「ここ、劇場ですか」

          【最終話】01 バグ

          人の人生が終わるだけの物語「最終話」ネタバレ考察②

          脱力と言います。ノベルアッププラスと言うサイトでシナリオや小説を書いています。 自分で書いた「最終話」と言う本について、誰にも頼まれてないですが勝手にめっちゃ解説しています。 読んでない方は①からお願いします。 ⑧ この世は全て誰かに創作された無差別な意味のない世界であるということ ここで、何もない空間に無差別に放たれた矢吹という人間と加藤という人間が出てきます。 矢吹は女、加藤は男。神様と名乗るものが機械的な音声で二人をナビゲートし、世界を作っていきます。主に矢吹は人の感

          人の人生が終わるだけの物語「最終話」ネタバレ考察②

          人の人生が終わるだけの物語「最終話」ネタバレ考察①

          初めまして。脱力と言います。ノベルアッププラスと言うサイトでシナリオや小説を書いています。 今日は自分で書いた「最終話」と言うシナリオについて、誰にも頼まれてないですが徹底解説したいと思います。 映像にしたくて書いたものなので、本編は小説ではなくシナリオ形式で書かれています。 自分の本が好きすぎて死んでしまいそうになってしまい書いています。土下座するのでこの記事だけでも読んでください。 紐づいて、今は三種類のシナリオがあります ・最終話 ・あんですめいです(スピンオフ) ・

          人の人生が終わるだけの物語「最終話」ネタバレ考察①