人の人生が終わるだけの物語「最終話」ネタバレ考察③

脱力と言います。ノベルアッププラスと言うサイトでシナリオや小説を書いています。
自分で書いた「最終話」と言う本について、誰にも頼まれてないですが勝手に解説しています。
読んでない方は①からお願いします。

ついに③まで来ちゃったけどどれくらい時間が空いたんだろう。
書きたいときに更新ですね。

⑫    廃墟と化した学校の裏庭で、最後の晩餐
毛見の「キャンプをしよう」という提案のもと、近くの誰もいない古びた学校の裏庭でキャンプの準備を始める一同。毛見はワクワクしており、ジローはいつも通りなんの危機感もなし。洋一も淡々と準備をやらされています。そこに現れる加藤。
瑛二は気絶しており校舎の階段の踊り場で寝ていましたが、そのうち目を覚まします。
目を覚ました瑛二は毛見に掴み掛かり我を忘れて怒鳴り散らかします。
瑛二は、恋人の優奈が家の中で急に目から奇妙な液体をドバドバ流しながら目の前で消えたと言います。そこに、居るはずのない毛見の姿があったとのこと。
毛見がただの人間ではなく、急に現れ生活をぶち壊し、「消した」もしくは「殺した」と思い込んでいる瑛二でしたが
そこで加藤がそれは瑛二の過剰な妄想が、現実と混ざってしまったことによって映し出されたものだと言います。

「この世はお前ら人間の過剰な不安と恐怖でバグが起きて、それが現実と混ざりまくっちゃうようになっちゃったんだよ。だから今回は俺と矢吹でこの世を終わらせなきゃいけなくなっちゃった」

と、この世がもうすぐ終わってしまうことをさらりと告げます。瑛二は優奈のことで泣き崩れてしまいます。
そこでめりは「もしかしたら洋一が肉ミンチになったのも私の妄想なのではないか」と考えます。加藤は、
「それは本人にしかわからない」と言います。
ここでいう「本人」というのは、めりのことでしょうか。それとも。

②    矢吹とバグ
荒んだ住宅街に、巨大チンアナゴのようなものが地面から大量に湧き出ている。矢吹はそれをバズーカで消したり眺めたり。このシーンですが、完全に自己満で
私は怪獣や妖怪などの類が大好きで、特に巨大生物が好きなんです!チンアナゴってめっちゃ可愛いですよね。勝手に巨大化しちゃおうってゆう地獄みたいな天国を書きました。
ここで矢吹が中華まんを食べてるんですけどこれは千と千尋の神隠しリスペクトで、千尋があんまんを食べているシーンを思い出しながら入れました。本当に自己満だな。それがいいよね!
まあそれは置いといて、ここで矢吹と見た目が瓜二つな井上美嘉が、矢吹の目の前に現れたり、聖母のような巨大な女性のバケモンが現れたり、矢吹にもバグが襲いかかりますがバズーカやマシンガンで駆除。もう時間がないと、矢吹はつぶやきます。

③    洋一と瑛二の友情
廃墟の学校のプールにて、洋一と瑛二が話すシーンに映ります。悲しみに溺れる瑛二を励ます形で洋一は、自分がクローンや偽物で、本物ではないかもしれないこと、死ぬことや消えることに対しての気持ちなどを語ります。
ここで瑛二は泣き止みますが、この二人、意外とちゃんと仲良かったんだな。ってシーンです。

ここでこの二人以外は裏庭でバーベキューの準備をしていますが、その様子を校内からあんとめいが双眼鏡で覗き見しています。
めいは発明が大好きで双眼鏡やちょっとした武器などは作れます。ここで出てくる双眼鏡もめいが作りました。可愛い。

④    呑気なキャンプごっこ
ここでバーベキューの準備をしているシーンになります。 何度も言いますが毛見は矢吹と加藤が作った世界が大変気に入っていて、バーベキューも本当に楽しそう。めりとジローは、「なんだか実感が湧かなくなってきた」などと話し非常に平和。
そこに杏とめいがスーパーから持ってきた大量の食料を持って乱入してきます。

缶詰などの食料を見て、毛見は目を輝かせて興奮します。
ジローは、杏とめいにめちゃくちゃ舐められており、肉を奪われたり、陰で「アホそう」などと言われます。
ここで加藤は、あんとめいは毛見と初対面であり、目が合っていないのにまだ存在していることに違和感を覚えます。

「神にもわからないことが、きっとあるでしょう。細かいことはいい」

と毛見は言います。
「あんですめいです」という他の作品でこのチビ達の過去が見れますが、それはのちほど。

⑤    人間が住んでいたボロアパートで、人間をする。
知らないボロアパートの一階に勝手に侵入し、矢吹が風呂に入ったり髪を乾かしたりします。ここで出てくるボロアパートは、老夫婦と子供が住んでいた形跡があり、おもちゃなども置いてあります。
この世にはもう矢吹と加藤、キャンプメンバーと杏とめいしか存在していないので、人間が消えた形跡を、矢吹は少し寂しそうに見つめたり「ニンゲンって面倒」と呟いたりします。
また、ドライヤーをかけながら大声で歌っていると窓から加藤が侵入してきます。
焼いた肉があると伝え、矢吹を廃墟校舎の裏庭に勧誘する加藤。

ここで矢吹は裏庭にきて、全員集合になります。杏とめいは加藤のことを「師匠」と呼びます。矢吹は仲良しごっこをする気は一切なく、この世を消して消して消しまくりたいと狂ったように演説し、ガサツに肉を食べながら去っていきます。

洋一はあまりにも井上美嘉に似ている矢吹の姿を見つめますが、「肉ミンチちゃん」と呼ばれ相手にされず。

改めて加藤は全員に創作者について説明します。

「俺と矢吹は創作者つって、この世を作った、作家みたいなもん。例えば〜見て(空を指差し)これも俺がデザインした訳。ケミケミ(毛見)は…言うならば神様」

ここで毛見が

「ニンゲンは素晴らしい。今日は人生の打ち上げだ」とまた目を輝かせます。
そこで、洋一はめりを置いて一人でタバコを吸いに校舎の入り口へ。

⑥    「終わらせてやらないと」
洋一が校舎の入り口に辿り着くと、そこには矢吹が居ました。校舎前のグラウンドには先ほどの巨大チンアナゴたちや奇妙は化け物が蔓延っており、矢吹は表情も変えずバズーカなどでバケモンを打ち消します。

「…俺と、会ったこと、ありませんか」

洋一は思い切って矢吹に話しかけますが

「知らねえなあ、そんな金玉の小さそうなやつは」とあくびしながら言われます。
(言い過ぎ)

そこで急に破壊音が鳴り響き、ド派手な女の笑い声がします。その時、戦車のようなものが校門をぶち破り、巨大チンアナゴをぶちぶちと潰しながら入場。
興奮した矢吹は叫びますが、戦車には美少女戦士のような格好をした女がサングラスをかけて乗っており、笑い声を響かせている。

「終わらせてやらないと」

どこか儚い表情で矢吹は武器を手にします。

あまりにも音が大きいので、裏庭にいためりたちも校舎前に向かいます。

「今日が終わる」
そうつぶやき一筋の涙を流す毛見。

校舎前では戦車から放たれた銃弾で、グロテスクに片目と肩を突き抜けるように打たれた矢吹が無惨に倒れていました。矢吹の頬にそっと触れる洋一。放心状態で、少しだけ涙を流す。
戦車に乗った派手な女はサングラスを外す。その顔は、瑛二の彼女、黒田優奈だった。

⑦    一方その頃あんとめいは
ちなみに一方その頃あんとめいは、知らないボロアパートで平凡を楽しんでいます。
ゲームをしたり、冷蔵庫の牛乳を勝手に飲んだり。ああ、この二人大好きだなあ。

今日はここまでにしておきます。
次回はどうなるかな?
《おまけ》
【大きなマシンガンと小さな銃】銃弾が飛ぶ。必要な時に突如勢いよく現れる(矢吹のはもう壊れているため、持ち運びが必要)
【バズーカ】消すことに特化している。何で攻撃しているかは非公開。矢吹も加藤も、必要な時はバズーカを背負っている。
映画「マスク」が大好きなのですが、突然マシンガンが両手に勢いよく現れるあのシーンに憧れがありイメージの参考にしています。

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