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彗星論(次世代のために伝えたい本質)

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Destiny of "Christmas Eve"

Destiny of "Christmas Eve"

印象派の登場は
美術の世界を大きく変えてしまった

同時期にシンクロしていた
音楽の世界と異なったのは
「精緻な描写だけでなく
 心象こそを表現に」
という同じ試みから
始まったことながら・・・

美術の世界の其れは
やがてファッションとなり
バブルを生み出し
真心でなく下心が支配していった

ちょうど
現代の様相に似ており

そもそも肝要な
観察力や描写力や想像力なくとも
それっぽい線を真似れば

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次世代への遺産

次世代への遺産

毎年
終戦や
原爆等の
事後にだけ
想いはせたり
涙をながしたり
未来へのちかいを
たてたりするけれど

しかし

「何故それを始めてしまったのか?」

それを

当時のひとびとよりも
お上がきめたからと
逃げたりはせずに
冷めたたちばで
高いふかんで
自分ごとに

でなければ

犠牲になられたあの
名もなきあまたの
先人たちにこそ
申しわけない

自分にとって
創作の類なんて
微塵も必要なくて

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日曜日の青空に 〜今日は「世界こどもの日」

日曜日に青空が美しいぶんだけ
きっと気持ちが沈むような内容です。

しかし自分は常に
「これを忘れないように」と。

いつか我が子が目にし
理解してもらえることを期待して。
今日のこの日までの想いとして。
 

 
これまで幾つもの戦争が
この星では起きてきた。

そもそも社会の弱者である
子どもや母親たちはさらに無力となった。

沖縄での舞台公演に臨むとき
現地の語り部の方にチビチリガマの惨状を

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【FIFA World Cup Qatar 2022 アジア最終予選】第6節 Oman vs SamuraiBlue 雑記

【FIFA World Cup Qatar 2022 アジア最終予選】第6節 Oman vs SamuraiBlue 雑記

自分の主義として
関わったことのない現場には
個人的な想いや意見はあっても
それを断定的に批判や中傷には変えません。

かつて
テレビの前でドーハの悲劇を見届け
いちサポーターとして涙したときですら
世界で一番本人達こそがやりきれないであろうと
寧ろエールを送りたい気持ちで胸がいっぱいになった想いを
いまでも懐き続けている。

だから
あのときのスタジオゲストの方とのご縁で
あのときに解説者をされ

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創作の目的や何処に?

創作の目的や何処に?

美系の専攻に進んだので
同世代の作品展に出向くこともあった。

正直、田舎者の自分ですら判る「技術の拙さ」を
「表題の重たさ」でカバーしようとして
押し付けがましく前面に出す企てによく嫌気が差した。
 

「人間の中の闇」「死」「自傷」みたいな。
 

表現以前から想いその他が存在していないな
表現者と自称したいばかりに自己暗示かけているな
表現そのものに悩んだ履歴すら無いな
背伸びしている行為で

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#20200710 「3歳だったあなたへ」

あなたがどんなに欲しても
最期まで手にすることができなかった
水や食べ物をいま
自分は目の前に置いています。

あなたがどんなに泣き叫んでも
誰にも届くことのなかった想いを
なぜ自分は受け取ってあげることが
できなかったのだろうと思いながら。

どんなに悲しかったでしょう。

どんなに哀れだったでしょう。

どんなに喉が乾いたでしょう。

どんなにひもじかったでしょう。

どんなに辛かったでしょう

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次世代への遺言

自分都合で敢えて無職になってみたことがある。
 
「徹底的に弱者に近づいてみなければ」
「どうか自分を無意識な人間に変えないで」
と、少年期からずっと望んでいたこと。
   
  
そこから何度も自力で這い上がって
元の生活を取り戻してはきたけれど
それは決して誰しもができることではない。

「責任が」とか
「世間体が」とか
そういった類の意味ではなく。

底辺から切実に
どんなにより良い生活や

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空に募らすこの想い

空に募らすこの想い

あの方はこう言っていた。

「旅客機って我々の手を離れたら
 半世紀近く世界中の空を飛び続けるんです。
 国境超えて人々の夢とか希望まで乗せて」
 
ボーイング787の開発に
協力会社の一員として参画し
航空機設計の花形ともいうべき
主翼部分で主体となられていた方。
  
 
旧MRJでも機首や内部の天井について
その秘めたる想いを打ち明けてくれた。
 
「この尖った部分
 何をイメージしたと思い

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Clair de lune(草稿)

Clair de lune(草稿)

月は今晩も闇の中で
ひときわ哀しい眩しさに輝いている。

闇の色は
宇宙の漆黒、無の空間の証。
光の色は
太陽の光線、生の空間の証。

空気、水、命で満たされた地球は
月ほど輝くことはない。
月ほど眩く光線を反射することはない。

月の輝きは
無であるゆえの眩さ。
だから
ひときわ哀しい。
 
 
月はこちらに訴えかける。

「美しく神秘的に感じるものには
 実のところあまり価値などないのだ」と。

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#20180310 「5歳だったあなたへ」

平成30年3月10日。
父親が逮捕された日に
その存在を知ったあの女の子。
亡くなった前日、
水のシャワーを浴びせられていた、と
ニュースは報じていた。

どんなに冷たかったろう?
どんなに自分を責めただろう?

息を引き取る瞬間に
天使の姿は見えただろうか?
何を想いながら
この世界とさよならしたんだろうか?
子を持つ父親として、
いたたまれず、涙がとまらず、
「どうして、そのか弱い命を
 自分

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The future is in the uncertainties.「元年記 蹴球編」(草稿)

科学を補完するのは考察。
つまり受信力と想像力。

科学的な立証が乏しい
過去の時代ほど
その力が必要だった。

しかし
科学的事実、手法や理論など
先人たちの遺産に恵まれたいまの時代、
それらに依存しきってしまい、
後ろ盾がない状態での
つまりリスクを背負った状態での
自らの受信力と想像力が試される経験値が
圧倒的に減衰してしまった。

そんな時代の
過去の遺産に頼っているだけの人々ほど、
愚か

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元年記 〜蹴球編〜  #010707

元年記 〜蹴球編〜  #010707

「ポジショナルプレー?」「PDCA?」
言葉が目新しいだけ、
概念が見える化されただけで、
先人たちが既に実践してきたものが多い。
ワード先行の弊害として、
流行に敏感なだけで中身がなかったり、
本質を捉えられていないものはどの世界にも。

その専門用語を発していれば
理解できているといるというような
大いなる勘違い。
  
 
そのアンチテーゼとして、
いまのFC東京のオーソドックスな強さがある

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