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【FIFA World Cup Qatar 2022 アジア最終予選】第6節 Oman vs SamuraiBlue 雑記

自分の主義として
関わったことのない現場には
個人的な想いや意見はあっても
それを断定的に批判や中傷には変えません。

かつて
テレビの前でドーハの悲劇を見届け
いちサポーターとして涙したときですら
世界で一番本人達こそがやりきれないであろうと
寧ろエールを送りたい気持ちで胸がいっぱいになった想いを
いまでも懐き続けている。

だから
あのときのスタジオゲストの方とのご縁で
あのときに解説者をされていた方へ師事し
サッカー界離れたときももう一方のゲストと
それぞれの現場で従事しながら
当事者にしか判り得ないものを体感してきた。

この世界の現場に立って20年。
だからこそ言い切れるものがある。


今年最期の代表活動も完遂。


簡単な試合ではなかったけれども
テクニカルの目線としても
フィードバックに関わる立場としても
90分安心して観ていられた。

俯瞰からの眺めのみならず
ピッチ上の彼ら自身こそが焦れていたり
焦っていたりがなかったので。

まるでホームの心持ちで
アウェイの闘いを披露してくれた。

相手にわざとボールを持たせているとき
相手に不意にボールを奪われたとき
ちゃんと守備のアプローチも使い分けていた。


前日の大相撲でも
大関ふたりが余裕なくまた引いた後
それをよそ目に照ノ富士だけは横綱相撲で
土俵際に追い詰められてもうっちゃって貫禄見せつけた。

共通するのは
相手の策略から逃げることなく
それでいて深入りせず嵌ることなく
地に足つけて我を忘れず受け止めながら
己のやるべきことの軸を乱さず完遂させたこと。

よく
蹴球界の冨安選手と
野球界の大谷選手と
相撲界の照ノ富士関とが
同時代に比肩しているように感じる。

三者とも次世代にも継いでもらいたい
挑戦と野心と潔さ
そして謙虚さや人間性があられるので。


他の侍達もアウェーの地で
負けられない重圧かかる試合ながら
前半は相手の空けたスペースに深入りせず
自分たちから乱すことなくボールだけ動かし続け
相手は良い守備をさせられながら徐々に疲弊もさせられてゆき
後半は槍を増やして相手の喉元を脅かしたのち
どっちつかずで攻守が三度入れ替わる局面に於いて
件のボディーブローがあってこそ
その機での主導権が我らの手に渡された訳で。

「ボールに寄れ寄れ」だの
「スペースをもっと」だの
浮足立つ周囲の声なぞ聞く価値もなく
当の日本代表はしっかり地に足つけて
逞しさと強かさを着実に。

南アフリカ大会臨む
12年前とは雲泥の差。
相手の罠に自ら嵌ったり
墓穴を掘るようなことも
もはや森保ジャパンでは。

サッカーは90分間の闘いなのだから
森保監督のように
「勝ちに行ける時間帯」と
「負けられない時間帯」と
「引き分けでもいい時間帯」とを
マクロとミクロでオーガナイズしなければ
「本当に何が起こるかわからない試合」
に己で変えてしまうことになる。


実際
「相手の持つボールへの寄せが甘い」
「人数揃えているのに」と指摘された直後
いとも簡単にインターセプトして速攻に転じた。

本人達はどのようなボールの持たせ方をすれば
相手が手詰まりして無茶なパスを通そうとするか
重々承知のうえであのような守備隊形を取っていた。

もし気負ってボールに寄せれば相手もいなす力があり
寧ろ1枚2枚と剥がされ守備隊形崩壊させられ
肉も骨もえぐられていた筈。


90分の試合通じた方策を忘れ
局所的なその場凌ぎに陥って
次の展開を自ら手繰り寄せられぬまま
これまで犯した幾多の失敗をも
糧にしている今の日本代表。

その思慮深く
限りなく敗北を遠ざけ
より勝利の確度を高める戦略と
全員で完遂させた試合をして
やれ「つまらない」「物足りない」だの
やれ「やはり誰彼が」「始めから使え」だのと。


もっと云えば
森保監督は選手起用のうえで
当然この一戦に勝利する最善を尽くしつつも
選手個々の今後であったり
サッカー人生におけるキャリアも考慮しており。

かつてそんな配慮まで
こんな修羅場にあっても
やってのけた指揮官はいなかったように。

例えば
柴崎選手はこの代表ウィーク中でも
スペイン2部の所属チームはリーグ戦を続けており
ましてやLeganésは監督交代した直後の大事な時機。
彼は引き続き先発起用されているものの
ここでチームから離脱していては
ライバル達にポジションを奪われかねなかったりする。

そうした背景も森保監督は承知のうえで
彼がまたすぐチームに合流できるよう無理をさせず
且つ経験豊富な彼の中盤でのゲームコントロールを
試合で一番の肝となる立ち上がりから前半終了まで
託してピッチに送り出し
そして迎え入れた。

(コメント欄にもその事由残しましたが、以下追記しました)
決して個人を尊重したり
温情を与えたりする意図ではなく
彼らが世界の舞台で闘いながら得たものを
戻ってきたとき還元してもらうことで
代表の大きな糧になり武器になり経験になり、と。


そのような
サッカーの本質やドラマこそを
表現者の方々には周知して頂きたいのだが。


岡田さんのときも
外野はよう吠えていたが
未だ成長していないご様子。

臆することなく
己の責任と覚悟で
所属クラブと代表の双方で
後戻りもやり直しもできない
闘いを制し続ける侍達。

世界の舞台こそ
板についており。


#FootballAnalysis
#FootballVerbalizing

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