見出し画像

The Beatles 全曲解説 Vol.101 〜Run For Your Life

『Rubber Soul』14曲目(B面7曲目)。
ジョンの作品で、リードボーカルもジョンが務めます。

大作を締め括るもワーストナンバー認定⁈ “Run For Your Life”

「浮気娘」という邦題がつけられているこの曲ですが、原題を直訳すると「命がけで逃げろ」。
その名の通り、浮気した女性ではなく、その女性に復讐せんとする恐ろしい男が主役になっています。

歌詞の一部は、ご存知エルビス・プレスリーの “Baby, Let’s Play House” という曲から引用されているそうです。

聴いてみると、最後のバースで

I'd rather see you dead, little girl
Than to be with another man
お前が他の男と一緒になるぐらいなら
死んでくれた方がマシだぜ、かわいこちゃん

と歌われているのがわかりますが、これは “Run For Your Life” では冒頭で歌われていますね。

浮気した女性に詰め寄るというテーマは “You Can’t Do That” などの楽曲でも見られましたが、この曲はさらにどぎつく、命の危機すら感じます。
ジョンもプライベートで何かあったんですかね…(汗)

それに比して演奏は比較的オーソドックスで淡々としていて、オリジナルというよりもカバー曲のような雰囲気を感じます。

そんな、意外なほどあっさりとした形でアルバムを締め括るこの “Run For Your Life” ですが、ジョンがビートルズ時代のナンバーで最も嫌った曲としても知られています。

ジョンが嫌った曲としては、ここまででは “It’s Only Love” なんかが挙がっていますが、この曲のジョンの嫌いようは尋常ではなかったとのこと。

また、ジョン本人のみならず、評論筋からもけっこう酷評されているようで、実質ワーストナンバー認定されているような悲しきナンバーです。
名アルバムのトリを担わせといてそれはないよお…。

#音楽  #音楽コラム #音楽レビュー  #洋楽 #名曲 #ロック #バンド #名盤 #エッセイ #ビートルズ #ジョンレノン #ポールマッカートニー #ジョージハリスン #リンゴスター #おうち時間を工夫で楽しく #スキしてみて

この記事が参加している募集

スキしてみて

おうち時間を工夫で楽しく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?