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「力なき者たちの力」
普通への抗い。
ヴァーツラフ・ハヴェルはチェコスロバキア大統領およびチェコ共和国初代大統領として知られる人物だが、大統領へ就任する前は作家であり反体制運動を指揮する人物であった。
社会主義体制の中で蔓延する空気は、「労働者に力を!」という看板を店前に掲げていれば良い、という空気であった。誰もがその意味するところを深く考えずに看板をただ配置するのは、みんながそうするものだし、そう期待されている気が
万物を支配する「コンストラクタル法則」への抵抗策はあるのか。いや、ない
私たちはつまるところ、どこへ向かうのだろう。
宇宙はどこへ向かっていて、社会は、生き物は、人類はどこへ向かっていくんだろう。
なぜ、そのようなことが気になるのかといえば、この宇宙の神秘について知りたいという知的欲求のためでありながら、最終的には自分の生きていく道の、不確かさに対して、自分なりの納得できる何かを、掴みたいのだと思う。
私はそのために、本を読み続けている。
今回読んだのは、『流
宇野三段階論: 原理論・段階論・現状分析
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人間の能力が機械に「採点」されるレーティング時代が来る
タイラー・コーエンの『大格差—機械の知能は仕事と所得をどう変えるか』を読んだ。AI(人工知能)の研究がこれまでどんな歴史を辿り、そしてどこへ向こうとしているのか、概ね理解することができた。前提知識が欠けすぎているので、この本について解説したり批評したりすることは、今の私には難しいのだが、数多くの指摘の中でもとりわけ私の心を揺さぶったトピックがあったので、紹介したい。
レーティング時代もっとも心揺
「創造」によって現実で生きる—『現実脱出論』
新しい自己啓発
私は自己啓発本があんまり好きじゃないからあんまり読まない。だいたい内容は薄っぺらいし、それを実践しようと思っても自分のスタイルには合わないことが多い。
でも、私が尊敬してやまない坂口恭平氏の新刊『現実脱出論』は、なんか新しい自己啓発本みたいだと思った。
だって、この本を他になんと表せばいいのだろう。エッセイ?「○○論」っていうタイトルだから小難しい学問書?なんか違う気がする。坂
「社会はなぜ左と右に分かれるのか」—"Why Good People Are Divided by Politics and Religion"
人はなぜか、対立する。
それぞれの人が「これが正しい」と考えることが、なぜこうも食い違うのだろう。
人と分かり合いたいと思う一方で、分かり合うことはほとんど無理だと諦めている。
「だって、自分の方が正しいから。」
そして、可能ならば、意見の対立する相手を、納得させたいとすら考えている。
「原発は廃止すべきだよ。なぜなら人にこれだけ被害を与えるんだ。またいつ事故が起こるかもわからない。とて