見出し画像

【映画考察】ハロウィン🎃THE END!マイケル・マイヤーズは、結局誰に殺されたのか?

死んだか?死んだか?と思わせ続けたホラー映画の怪物、ハロウィン🎃シリーズのマイケル・マイヤーズが今回、遂に死にました!

思えば子どもの頃から、どれだけ彼に恐れおののき続けたでしょう!刃物で切られても、刺されても、銃で撃たれても、炎で焼かれても彼は死ななかった。その無敵の肉体!最強の悪役!

それが今回で、シリーズ完結しました。観た人は思ったことでしょう。「自分は歴史的瞬間を見た!」と、確かに終了した(殺された)と!

劇中、完璧に物理的に消滅させられていますから、もう復活は望めないでしょう。そういう点で言うと、私的には高評価を付けたいところなのですが…

☝️Yahoo!映画の評価

世間の評価はなかなか厳しいようです💦(私的には、楽しめましたけどね)💧

さて今回、シリーズ終了(完結)した根本的な理由を考えますと、そのホラーのスタイルが、スプラッターホラー(血飛沫系)ということで、そもそも現代のスタイルに合っていない点(80年代から変わらず、エッチな事をしようとする人間から殺されるなどのパターンが陳腐化していた)や、精神科病院から常に脱走して事件を起こすというストーリー展開に、精神科疾患を持たれている方々への社会での差別的偏見を助長させる可能性が高いことが、あげられるのではないでしょうか?

精神科病院に入院中のマイケル・マイヤーズのワンシーン👇(前作より)


特にホラー映画を楽しむ上では、鑑賞する者が、現実とストーリーとの違いを理解でき、しっかりとそれはそれで、割り切ることのできる切り替え能力的なものが必要ですが、意外にこれが難しかったりします。

もちろん、映倫などで規制されて、ある程度、観る者への基準はあるとしても、「知らない現実は、想像するしか術がない」という人間的な当たり前の問題があります。

これは年齢に関係なく、経験や体験したことのないことは、机上の知識や類似するような経験、体験から推測するしか方法がないということです。もちろん大人程、常識的に判断できるはずですが…

そこに来て、今回の映画「ハロウィン🎃シリーズ」は、精神科病院という世間が余り知らない場所から常に問題が発生し、犠牲者がでますが、正直私、精神科病院の看護師もさせていただいた経験上、精神科病院は、そこまで怖いところではありません。しかし、皆が知らなければ知らない程、想像だけが膨らみ、それが恐怖に繋がります。

人権意識がまだまだ低くかった昔の頃ならいざ知らず、インクルーシブ社会の実現(障がい者と健常者など、誰もが分け隔てのない世界)が叫ばれる昨今で、そのような誤解をこれ以上世に広げるのは、もはや罪であり、許されることではなくなったのだと思います。

結局のところ、無敵の悪役!マイケル・マイヤーズは、新たな時代に殺された…いや、古き時代を生き抜き、天寿を全うしたように私は思います。

もしあなたがホラー好きならば、今回、上映館数は少ないようですが、マイケル・マイヤーズの最後の勇姿(ラストキル)を観に行って、その姿を目に焼き付けてみてはいかがでしょうか?


終わり🔚