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詩集「白い秋」

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人生の白い秋にかいた詩。まだ白い秋にいるつもり。
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記事一覧

「運命」

運命を利用としている
運命で引き寄せてしまっている
でも こんなチャンスはないんだ
やり切るしかない
夢か現か
繰り返し
それが混じったとこに
冷静はあるのだろうか
たじろくな

「キミを見つける」

改札から
あふれ出す人波の中に
キミのシルエットをみつけて
確信する その瞬間が好き

歩き方は ヒョコ ヒョコ
コートの色 かばんの色

どんどん確信を重ねていき
ペタペタと歩く音が近づく
そんな見つける瞬間が
愛しい

「抱きしめるタイミング」

このタイミングで
初めて 抱きしめられても
可哀想という意味でしょ

じゃあ
と 離れてから
抱きしめ合った

「すき あいしてる」

すき も あいしてる も
嫌い

すき も あいしてる も
言われたくない

すき も あいしてる も
言いたくない

すき も あいしてる も
言われた覚えがない

すき も あいしてる も
言った覚えがない

ただ 抹消しただけだろうか
生涯このままでいい

「天命」

わかった
私は
この日のために
詩を書き続けるんだ
天命

「励まされるために戻る歌」

走る姿に励まされる
励まされるために走る人を励ます

歌に励まされる
強く励まされる歌をくれた
聴き返すのが苦しくて
避けたくなるほど

それでも 聴けば
新たな固い決意ができる

あなたが黙し続けてるのだから
私もその領域にいく

「劇場型」

あなたの命と
直接
向き合おうと
覚悟したのに

会えない

劇場型

誰の演出ですか

「刹那さ」

久しぶりの感情ではなく
ずっと持ち続けた刹那さだった
少し苦しみが多かった

「マスクの中の涙」


伝って
マスクの中
にいけば
雫の形は
知られず
隠し持つ

〜コロナ禍の中の作品は、特別な物になるかとも、思ったら、溢れかえる。芸術も「こちら、コロナ期の作品ですね。」とか、ひとと括りにされて、解説されるのかもしれないですね。〜

「私は天使じゃない」

私は天使じゃない
見かけだけだ
魔女?
理想とするべきは悪魔?
おばけになりそうで
怖いんです

「騙してるの」

騙されてるのではなく
私が騙してるかも

しかし
それは
すべて
真実で
できて
いるの

「ご報告かぁ」

ご心配ありがとうございます
ご報告かぁ
とりあえず 変わらず
泣くべきとこで
泣けてないことです