真夜中に大豆田とわ子と三人の元夫
真夜中に目をつぶっても、なかなか眠れなかったので、カラダに従って寝るという行為をあきらめた。カラダの手首にスイッチがあって、OFFにすれば眠くなって、 ONにすれば目が覚めるように操作できれば、便利だなと思いながら起き上がった。透明な夜の底に、テレビの前にストンと座り、こうなれば、映画かドラマを観ようと思う。レコーダーの中を彷徨っていたら、なかなか決められなくて、それで、目を瞑ってみる。リモコンの↓ボタンを押しながら、ひとりで安定のドラムロールを口にする。「ドゥルルルルルルル