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93.私の写真が知らない所に出回っていた…。どうして?

1.私の写真が知らない所に出回っている

Q8 ブログやフェイスブックに載せていた写真を、知らないところで勝手に使用 (肖像写真)されていました。どうしたら良いのでしょうか?また、私のフエイスブックに友だちとの集合写真を載せたところ、その中の一人から止めてほしいとクレームがつきました。このような場合どうしたら良いでしょうか?

 

A もし、あなたの写真が知らないところで使用されたら、
あなたはどう思うでしょう?

気にならない人もいるでしょうが、
内容によっては、ほとんどの人が嫌な思いをするでしょう。

中には傷つく人もいるでしょう。
肖像写真の使用の難しさは、
撮影された本人の人格を扱う点にあります。

それがたとえ了承を得たものだとしても、

「撮影だけの了承」の場合、

「ブログやホームページ等でアップ」する場合、

「広報物(印刷物)として使用」する場合、

などがあります。

プライベートな場合では、ほとんどの人が了承しますが、
何らかのネット媒体で使用する場合は了承の意味が変わります。

個人的な使用と異なり、不特定多数の人たちが目にするものがネット媒体であり、事前の使用許諾が必要となります。

ですから、ブログやホームページに利用する(将来利用するかもしれないも含む)場合は、そのことも含めた確認が必要になります。

その確認をしないで利用すれば、「肖像権侵害」又は「著作権侵害」となります。

 

ご質問のケースのように、本人の許可なく、
しかも本人の知らないところで肖像写真が使用されているとなれば、
撮影した人には「著作権」「著作者人格権」がありますが、
撮影された人には「肖像権」「名誉棄損」がありますので、
被害者は訴えを起こし、
すみやかに削除命令、
内容によっては損害の請求ができます。

また、友だちとの集合写真ですが、
全員が了承のない掲載は認められません。

撮影したときに、フェイスブックに載せたいという了承をその場で取れていれば、このような問題はないと考えられます。

 

2.フェイスブックの落とし穴に気をつけろ!


Q9 フェイスブックの安全性を教えてください。個人情報やプライベートな問題 などはどう保護されているのでしょう?最近の子どもたちは、LINEだけでなくフェイスブックでも楽しんでいるようです。

 

A フェイスブックは安全なのでしょうか?

多くの人たちがフェイスブックに夢中になっています。

夢中になっている人の話を聞くと、
口を揃えて「楽しい…」
「面白い…」
「友だちが増えた…」
「何でも相談できる…」
「あなたも仲間になりなさいよ…」と言います。

しかし、フェイスブックでのトラブルも続出しています。

それは、個人情報が公表されていること、同じ趣味、嗜好、思想(考え)、その他、共通の情報が登録され、その情報をもとに会社を解雇されてしまったり、人から反感を買ってしまったり、喧嘩や別れや離婚にまでも発展する場合があるからです。

さらにサイバー犯罪につながる恐れもあります。

 

フェイスブックの利用者は世界中で10億人以上と推定され、1日に約3億枚から10億枚以上の写真画像がアップロードされ、「いいね!」ボタンをクリックする回数は、1日30億件以上だといわれています。

フェイスブックが他のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と大きく違うのが「実名登録」で行うことです。

この「実名登録」が、利用する者同士に共感と安心感を与えているようです。

今では友人間は当たり前で、友だち探し、新しい人脈づくり、社内・社外での人脈交流、広告宣伝、就職活動などでも利用されています。それだけ信頼性が高いのかもしれません。

登録がニックネームやハンドルネームであれば、信頼性が乏しくなるのでしょうが、実名登場ということで、使用者は安心するのでしょう。

しかし、現実はトラブルだらけです。

ストーカー行為が続出し、
友だち間の会話で双方が傷つくケースが増えています。

これは、知らない人からのしつこい連絡があったり、
争い事が表に出てしまったりすることです。

さらにフェイスブックには、「タイムライン」という地図機能があり、訪れた場所が特定できるようになり、写真やつぶやきだけで場所が表示されてしまうことです。

 

※注 この位置情報は、知らない第三者でも閲覧が可能となっている場合、危険が付きまとう恐れがあります。また、その情報が悪用される場合もあり、登録している位置情報の「プライバシー設定の変更をし、閲覧できる人を制限する注意が必要です。

 

スマートフォンで撮影した写真を、
そのままフェイスブックに載せる場合、
どの設定も初めは「公開」となっているため、
一瞬で世界中に公開されてしまいます。
つまり10億人以上の世界の人が閲覧可能状態となります。

宣伝目的、売名目的の場合はある程度の効果があると思いますが、
個人ではプライベート感覚のまま勝手に公開されてしまうのですから、
「公開」「友だちのみ」「招待のみ」と設定する必要があります。

特非)著作権協会です。ごきげんよう!

写真や映像には必ず人物(肖像)が入ります。
また、人物の入らない写真ほどつまらないものがありません。

人物(肖像)が入ることで記念になったり、
楽しみを残した想い出となったり、何かあれば振り返ることもできる。
こんな便利なものはありません。

また、昔のような重い、厚いアルバムなどいらない時代となり、
すべてはスマホ内に内蔵でき、数百枚、数千枚、数万枚、となればCD-RやUSBなどの小さなチップに、
すべて保存できるのですから、
こんなにありがたいこともありません。
なによりも広い保管場所を取らないことができる。

でも、同時にトラブルや事件が多発していることを知った方が良い。

写真には「著作権」と「肖像権」が同居している。
写真を撮った人には「著作権」という権利があり、撮られた人には「肖像権」「プライバシー権」「個人情報保護法」という法律に守られている。


あなたの写真が、自分の知らないところに出回っていたらどう思いますか?
そして、
その投稿された写真に書き込みがされていて、
読めば頭にくるような内容が書かれていたり、
批判や中傷、
悪口まで書かれたら最悪です。

そんなこと気にならないねという人もいるでしょうが、大半の人にしてみれば嫌なことばかりなはずです。

また、自分の顔写真を使ってなりすましをされていたり、知らない広告に自分が映されていたりしたらどうですか?
街を歩いていただけで、その写真を勝手に何かに利用されていたりしたらどうですか?
こんな恐ろしい、嫌なことはありませんね。
みんなに内緒でディズニーランドに行っていたら、それが投稿されて困った…。居酒屋さんで泥酔している自分の写真が投稿されていた…。
人に見せたくない写真を投稿された…。
顔の部分を勝手に修正されていた…。
アイコンで使われた…。
顔と身体を別々に合成されていた…。
その他…。

どうでしょう?
いつ、自分が加害者(肖像権侵害)になるか、
被害者となるか、
誰にでも危険がいっぱい。


注意、注意、要注意の「著作権」と「肖像権」です。


ここまで、読んでくれて、ありがとう!




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■警察庁:インターネット安全・安心相談

http://www.npa.go.jp/cybersafety/

http://www.npa.go.jp/cyber/

■各都道府県別相談(サイバー犯罪)

https://www.npa.go.jp/cyber/soudan.htm

■文部科学省

「24時間いじめ相談ダイヤル」 0570-0-78310

http://www.mext.go.jp/ijime/detail/dial.htm

総務省電気通信消費者相談センター

http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/madoguchi/tushin_madoguchi.html

法務省 人権侵害の窓口

http://www.moj.go.jp/JINKEN/index_chousa.html

 ■インターネットの人権相談

http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200808/3.html

 

相談できる内容:インターネット人権相談受付、みんなの人権110番など、人権相談窓口があります。インターネットによる人権侵害のほか、様々な人権問題についても相談を受け付けています。

■インターネット人権相談受付窓口
パソコンからの相談はこちら / 携帯電話からの相談はこちら

全国共通人権相談ダイヤル(みんなの人権110番)
電話:0570-003-110(ゼロゼロみんなのひゃくとおばん)
最寄りの法務局につながります。

子どもの人権110番(フリーダイヤル)
電話:0120-007-110(ぜろぜろななのひゃくとおばん)
「いじめ」や虐待など子どもの人権問題に関する専用相談電話です。

女性の人権ホットライン
電話:0570-070-810(ゼロナナゼロのハートライン)
女性の人権問題に関する専用相談電話です。

内閣府 

児童虐待、いじめ、ひきこもり、不登校についての相談窓口

http://www8.cao.go.jp/youth/soudan/map.html

国民生活センター

http://www.kokusen.go.jp/map/

相談できる内容:消費生活全般に関する苦情や問い合わせ。高額請求、ネット詐欺など

JADMA通販110番

http://www.jadma.org/DM110/index.html

  相談できる内容:通信販売のトラブル全般

違法・有害情報相談センター

http://www.ihaho.jp/

相談できる内容:インターネット上の違法有害情報相談窓口

迷惑メール相談センター

http://www.dekyo.or.jp/soudan/

相談できる内容:迷惑メール全般

セーフライン/一般社団法人セーファーインターネット協会

http://www.safe-line.jp/

■通報フォーム

https://www.safe-line.jp/report/

  できる事:違法・有害情報を通報→場合によっては削除

■インターネット・ホットラインセンター http://www.internethotline.jp/

相談できる内容:インターネット上の違法・有害情報の通報受付窓口

 ■一般財団法人インターネット協会 http://www.iajapan.org/hotline/dantai/1-039.html

  相談できる内容:インターネットのルール&マナーに反すると思われること ■著作権情報センター/著作権相談室 http://www.cric.or.jp/counsel/index.html#soudan

相談できる内容:著作権全般

web100

http://www.web110.com/

google情報削除の通報フォーム

https://support.google.com/websearch/troubleshooter/3111061?hl=ja

検索結果から削除してもらう場合の通報フォームです。必ず削除されるとは限りませんし、元のサイトの情報はそのままです。元サイトが削除されなければ、さらなる情報拡散もあり得ます。

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