シェア
猿☆人間
2020年3月31日 07:20
夜の三ページ目手が止まって進まなくなった.夜の三ページ目上の空で迷い込んでいた.夜の三ページ目同じ行を何回も読んだ.理由もなくでもただ荷物はまとめておいた.世界は色に染まりやすいだからと言ってことある毎に洗濯をしたところで全てが落ちる訳でもないからお洒落に見えるようにこちらの考えを変えてみる..夜の三ページ目また戻って栞を挟んだ.眠気はなく
2020年3月30日 08:33
フルーチェを作りたい人生だったあのコマーシャルの中の絵に描いたようなしあわせが今さら恋しいなんてね..至って普通と思われる道を特に大きな苦難もなくふらふらと通ってきたつもり全然楽しかったしさ.ただずっと気になっていたその実体が掴めないまま大きくなった今日、ふと何かに触れた.たとえばフルーチェを作りたい人生だったあのコマーシャルの中の絵に描いたようなしあわせを知
2020年3月29日 09:06
ツイッターに書き込める文字数ただそんなにも要らないのかも知れない.憶えていられるものにも限度はあるから.シンプルにシンプルにすればするほどに透き通ってくる筆圧個性もこだわりもらしさのある癖までも綺麗になくなった文章から何を受け取ってくれるのかな.だからまだ余計なことまで書いてしまう..気が済むまで考える回数もうそうなると待てないのかも知れない.許
2020年3月28日 14:29
桜が口を揃えて言う「そんなに見つめないで」恥ずかしがり屋のその花びらは薄っすらと顔を赤らめながら淡い風に背を向ける.無口であることが唯一くらいの誇りだったのに遅い春は来てしまった.朝も昼も夜も全て春大きな声では言えないけれど微笑みを止められない幾つか季節を越えて漸くあなたと逢えたのだ裏腹な麗らかさの中に今年も恋が咲き乱れている..終わりを待つことが唯一くらい
2020年3月27日 06:28
宇宙そのものが僕の足許に転がる.綺麗だななんて思ったことはないけれど深そうだなと気になったことはある.もともと夜が本来の姿だとするとこの影の方が本質的な部分だと思えてならない.どれだけ雄弁に語ろうがどれだけ豪快に暴こうがどれだけ只管に浸ろうがどれだけ一息に攫おうが.暖簾に腕押し糠に釘夜空に懐中電灯.手応えだけがない..暗闇が怖いのではなくて光が
2020年3月26日 07:35
話しかけてこないから猫が好きなのかも知れない話を聴いてくれるから犬が好きなのかも知れない.慰めたりしないから鳩が好きなのかも知れない近づき過ぎもしないから蝶が好きなのかも知れない.淋しいことに変わりはなくてけれども返事をする余裕はなくてそれでも妄想では心許なくて.誰かを捜しているつもりはないのに頭の隅の方では何かがここぞとばかりに点滅してそっと思い出させようとする
2020年3月25日 14:53
一夜明けないと言葉にできないと思った新鮮さとはまた違う人肌の想いの丈が新品のボールペンのよう今になって出てくる.気の利いた話はできなくても血が通った物語であれば編める子守唄だと思って聴いて.また世界は二つに割れた細胞が分裂するようにどんどんと増えていったその一つ一つの世界が懸命に息をするから蔑ろにはできなくなってもう既に一杯の懐に忍ばせる..一度止めないと
2020年3月24日 06:18
心の中なんて誰にも見られやしない況してや自分さえも.詳しい場所だって知らないけれど小さな音がカランカランと鳴るその辺りだと思っている.どれもこれも詰め込み過ぎて丸々と膨らんでいたり雑多な内容に整理も儘ならなくて殆ど手付かずのままだったりまるで今の自分の部屋と似ているような気がして笑えた.そろそろ掃除を再開しようと煙草を消して部屋に戻った..おもちゃの銃なん
2020年3月23日 08:49
言い訳も程々に逃げるように駆けてゆく真っ先に話したいと向かった海沿いの一角.声には出さない聴いてもらうだけいつも独り言.空は高いでしょ夜は怖いでしょ何ともなしにそんなことをふと考えるだけの余裕が今ではあるから心配しないでね抱きつけない背中に白い雲が映る..淋しさもそのままに捨てるように落ちてゆく真っ直ぐに帰れないと上った高台の坂道.顔には出さない次
2020年3月22日 07:42
星空を見上げて一つでも理由を捜す.誰に知られることもなくたった一筋の彗星が人の生き方を変えてしまうまだ殴り書きのノートの中の物語.声なき声に声を.空想にも外せない拘り繊細なタッチで掴まえてゆくゴースト恐れられるのはきっと知らないからそんなものばかりだから一つでも未来を遺す..他と比べるまでもなく僅か数行の粗筋が次の行き先を変えてしまうまだ眠たそうな頭
2020年3月21日 08:19
静寂が歌わせる何を伝えたいのか一度きりでは掴みきれないような癖のあるうた.聞こえていたものが聞こえなくなって聞こえなかったものが聞こえはじめる.詞になってやっと見えそうなでもまだ少し遠い朝輪郭は人の形仄かに温かい空気揃いも揃って僕に何を知らせたいのか..感情が曇らせる何を降らせたいのか局地的では当てにならないような含みある顔.憶えていたものが出
2020年3月20日 06:56
聞きたくないのラブソング等閑にされた青い写真の頃から置き去りにしてきた君がいつも歌っているから.テレビを消して街へ繰り出す.雨ざらしの星という星が奪っていった心も尻すぼみの盛り上がりに似ていずれまた帰りたいとその唇が熱っぽく幽かに動いたら何も言わず迎えに行くだけ..泣きたくないのアーカイブお座なりが過ぎた長い手紙の文字から目印にしてきた君がいつも笑っ
2020年3月19日 06:25
窓を開けた途端に勢いよく吹き込む風が大抵のものを飛ばしてしまう.それを背中で受け止めて何かを守るのにその光景だけは克明に瞳に焼き付いて残っている.手を離さなかったら帰ってこられない一つ一つが仕掛けのように繋がっているのだから反応はしても反抗は程々にやがて今日の日を懐かしむそれはきっと幾つになっても..角を曲がる手前で勢いよく吠え出す犬が託された用を攫ってし
2020年3月18日 07:13
空にフェンスはないだからなのか鳥を見つけると暫し黙ってしまうひとりだとより.自由が作ったなんて皮肉みたいだ.こっちがあるからあっちがあると知るにはまだ早いなんてそのR指定は一体いつまで続くのただの自主規制そのモザイクのフェンスを外して..前にフェンスはないだとしたらば距離を感じると暫し悩むことすらひとりよがりか.自分が作ったなんてコントみたいだ.