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猿☆人間
2024年5月2日 08:58
悲しい人だね遠く延びる影にそう言って笑ったつもりではいるんだ.背中に添えた手赤く残る痕をまた知ってなぞった代わりなどないんだ.滲む世界好きなだけかき混ぜて遊ぶ.平穏に潰されるなんて思ってもみなかった美しさのまま踏み止まることが何かの引き金になっているそんな恐ろしさばかりに泣いてもいられない感じれば信じてもいい..優しい街だねいつも曲がる角で
2024年5月1日 08:09
夢であればせめて目覚めの悪さくらいで諦めもついたのか.遠ざかる光まで追いかけようとは思えない.いつになく深く潜るもうこのまま止まった息の中で叫ぶ声響くこともなく泡になって飛んでゆく割れる頃にはもうきっとそこに居なくたって..夢があればたぶん見た目の悪さくらいで淋しさも尽きたのか.暮れなずむ涙まで掴まえようとは思わない.それとなく長く黙る
2024年4月30日 09:21
口約束のまま忘れてしまっても叱られることなんてきっとない.それに似ていて終わらなかったとしても何も変わらないたぶん.それでも祈ることはやめられないのが自分らしくてそこは好き運命よりも鋭い尖った先端で貫けばしっかりちゃんと痛くて涙も落ちる..ひと安心のまま眠ってしまっても嫌われることなんてきっとない.いつも黙って守らなかったとしても誰も笑わない
2024年4月29日 09:23
奇跡を笑う誰かの隣りで黙って見つめていたい.輝きの粒一つだって零れ落とさないように.駆けるのはそこに何かしら間に合わせたいものがきっとあったからいつもよりも少しだけ涙脆くなったようにふとした時には敵わないと知ることだ..悲劇を望む誰かのつもりで混ざって信じてみたい.閃きの雨一度だってわざと濡らさないように.決めるのはここで何かしら待ち合
2024年4月28日 09:25
背に羽はなくまだ空は果てしなく遠い私には.叶えられる夢の一つでもあればよかったのに.声になるのはいつだって湿っぽいだけの寝言と冷たい溜め息ばかり聞き耳を立てる無口な月自分の肩を抱いて明かされるのを待っているずっとここで..路に色はなくまだ春は果てしなく遠い私には.信じられる嘘の一つでもあればよかったのに.思い出すのはいつだって熱っぽいだ
2024年4月27日 10:19
もう二度と今日は来ない遠い先で振り返ったところで目が合うことはきっとない.できるだけ愛を詰め込む隙間という隙間に.旅立ちに捨て台詞なんて似合わない黙ったままで過ぎ去ってゆく背中にこそ哀愁が一つあればいい忘れてくれこんな未来だって誰かが捨てた憧れの端くれだから..いつまでもそこを出ない隣り同士待ち焦がれたつもりで裏切るはずはもっとない.好きなだ
2024年4月26日 08:52
結びたかったあの片方の手に今は違う花嬉しそうに咲いている.追いかけても間に合わなかった季節通り.号泣の空に透明な傘また目が合ったその時ただ頷くだけでも判ってくれるそんな人だったから笑ってみた..信じたかったもう片方の手にずっと好きなまま愉しそうに揺れている.確かめてもまだ知らなかったひとりぽっち.蒼穹の中に運命の糸また引き寄せたその時
2024年4月25日 09:28
薄い水面に花びらが落ちてひび割れても戻ってしまうのに何度もこの手でかき混ぜる.酒にも酔えず好きな唄洩れ聴こえてくれば.そうなのか大人はいつも泣き損ねたままで仕様がない机上のスペクタクル巨編誰にも止められないし変えられたりしない空想一つ希望であれ高らかに散れ..古い手紙が溜め息で濡れて読みたくても滲んでしまうから小さくこの手で折り曲げる.夢すら
2024年4月24日 09:23
欠けた記憶ほどよく語る埋められない大きさを知るから.願うばかり無地の夜離れ離れでも.静かに脈を打つその途中で逆を見る不思議を一つでも減らしておきたくて潤んだ世界にさよならを言う独りなら何処へでも行ける..惚れた昨日ほどまた光る超えられない正しさを知るから.黙るばかり無事な夜隣り同士でも.幽かに花は散るその普遍で底を見る不思議と最後まで
2024年4月23日 08:34
涙には溶けきらない愛しさの成分が浮かんでは弾けて潔く割れながら消える.数えられるくらいならば暇潰しにでもするつもりだったのに.抑えられなくて呑み込んだもう勢いに任せて忘れてしまおうとしたその痛みには慣れている筈なのに同じだけまた涙に変わった温かいまま落ちてゆくのを黙って信じた..時間には超えられない淋しさの一端が曲がっては離れて美しく朽ちながら
2024年4月22日 08:33
唐突に語り出せば終わりに向かう列は途切れる.立ち止まる交差点緩やかな熱草臥れた足音.その手を掴んだきっと選んだあの幾つかの中から誰にだって信じたいものの一つや二つあるということがもう証明する必要のないそのままの声で愛で嘘で夢で罪で運で僕だ..健全に思い出せば栞を挟む今も生まれる.振り返るカレンダー滑らかな円間違えた感動.また手を伸ばした
2024年4月21日 08:58
簡単に眠れるなんていつぶりだろうと考えながら布団の奥へと沈んでゆく.もう二度と醒めない夢の中でも呼吸は止まない.不自然に心ゆくまでは黙っている届かないくらいがちょうどよかったのにそれでもこれはどうしてか浮き輪も持たないで堕ちてゆく底..永遠に眠れるなんて今さらだろうと間違えながら瞳の奥へと潜ってゆく.もう一度逢いたい夢の中こそ呼吸は尽きない.
2024年4月20日 09:35
命らしくそのままで輝こうものならばここでお別れ.優しさの代名詞愛と勇気もうそろそろグッバイ.信じられないんだそれもそうか他人事だからねいつまでも涙ながらに語った言い分傍から見ればどっちもどっちのイーブンあとは多分難易度の違いくらいで見分けもつかないその上でどっちになりたいのか..心強くあるために羨もうものならばすぐに品切れ.愉しさの寒暖差夢と
2024年4月19日 06:53
そして背を向けたあっちも輝いていたから.まだまだ遠い空の色忘れられず.心許ないからかな泣いてばかりのこの頃は理由だけを捜しながらわざとらしく迷ったいつもの道逢いたかったんだ多分きっとさ..やがて手を振ったそっちが賑わっていたから.いよいよ長い風の中見つけられず.取るに足りないとはいえ逃げてばかりのあの頃は自由だけを叫びながらわざとらしく笑