猿☆人間

【ラジオネーム:果汁108%】 14歳の頃、ふと授業中に書いた一つの歌詞。そして、それ…

猿☆人間

【ラジオネーム:果汁108%】 14歳の頃、ふと授業中に書いた一つの歌詞。そして、それからの今。学生の頃にクラスに一人は居た、ブログなどにポエムを書いて投稿する人。その成れの果て、一歩手前。これからどうなってしまうのか、知りたいです。31歳。

マガジン

  • 無口な歌詞

    あの日から、やめられない作詞。 歌い出してくれたら嬉しいのに。

最近の記事

花の名

それでも私は 向き合わずにはいられない いつか悔やむとしても 今を蔑ろにしてまで 知りたい明日なんてない . . 何かの割れる音で 目を覚ました 朝というにはまだどこか 冷た過ぎる光の中で . 幽かに灯る 命が笑う こんな世界を . それでも私は 向き合わずにはいられない いつか悔やむとしても 今を蔑ろにしてまで 知りたい明日なんてない 独り言ちる いつまで経っても 思い募る 最後の最後に 祈ってしまうまでは . . 何かの燃える熱で 手を濡らした 夢というにはまだどこか 明

    • 新品の灰皿

      暇つぶしに 点けた火では 汚らしく ただ燃えるばかり . 夜空に 押しつければ 星が焦げてくすぶった . 消せない こんな新品の灰皿に 捨てるような 吸い殻はないと 今さら思ったところで 減ってゆく時間と長さが 妙に生々しく 私を最短距離で 見つめてくるから 黙るだけ . . 好き嫌いに 混ざるなんて 面倒臭く また泣けるくらい . 夜風に 立ち止まれば 星が溶けて転がった . 足りない こんなちっぽけな灰皿に 注ぐような 溜め息はないと ようやく気づいたところで 繰り返す時

      • いざ

        ならば愛に 代えてでもまだ 信じてみたい そんな世界だったら . 降り頻る その雨は堕ちる 帰るように . 願いが叶うのはいつも それを忘れないで 握りしめたまま 唐突に来る いざという時でも そんな時こそ 披露できるくらいに ちゃんと大事にしているから . . されど愛に 向けてでもまた 赦してほしい どんな世界だったら . 思い出す あの影は揺れる 踊るように . 奇跡が起こるのはいつも それに委ねないで 思い詰めたまま 一瞬で去る いざという時でも そんな時こそ 我慢で

        • 首ったけ

          名前のついた嘘を 何度も呼んだら 振り向く素振りだって 見せてくれる . 誰かのため そんな理由の一つも 語らないくせに . そこで立って ただ黙って いつまで待っていればいい 繰り返し迫る波の如く タイミングを見計らって 飛び込んでしまえ 運命だけが たった今 選べるご自由 . . 季節の明けた空を 何度も読もうと 呑み込むつもりだって 言ってしまう . 誰かのせい そんな世界の一つも 守れないくせに . ずっと経って また回って 何処まで知っていればいい 好きなだけ光る星

        マガジン

        • 無口な歌詞
          1,598本

        記事

          好きなだけ

          悲しい人だね 遠く延びる影に そう言って 笑った つもりではいるんだ . 背中に添えた手 赤く残る痕を また知って なぞった 代わりなどないんだ . 滲む世界 好きなだけ かき混ぜて遊ぶ . 平穏に潰されるなんて 思ってもみなかった 美しさのまま 踏み止まることが 何かの引き金になっている そんな恐ろしさばかりに 泣いてもいられない 感じれば 信じてもいい . . 優しい街だね いつも曲がる角で 振り向いて 願った 涙こそ出るんだ . 黙る未来 好きなだけ 追いかけて逃げる

          好きなだけ

          潜水

          夢であれば せめて 目覚めの悪さくらいで 諦めもついたのか . 遠ざかる光まで 追いかけようとは 思えない . いつになく 深く潜る もうこのまま 止まった息の中で 叫ぶ声 響くこともなく 泡になって飛んでゆく 割れる頃には もうきっと そこに居なくたって . . 夢があれば たぶん 見た目の悪さくらいで 淋しさも尽きたのか . 暮れなずむ涙まで 掴まえようとは 思わない . それとなく 長く黙る まだこのまま 曇った部屋の中で 睨む窓 笑うこともなく 塵に混ざり舞っている

          破裂

          口約束のまま 忘れてしまっても 叱られることなんて きっとない . それに似ていて 終わらなかったとしても 何も変わらないたぶん . それでも 祈ることは やめられないのが 自分らしくて そこは好き 運命よりも鋭い 尖った先端で貫けば しっかり ちゃんと痛くて 涙も落ちる . . ひと安心のまま 眠ってしまっても 嫌われることなんて きっとない . いつも黙って 守らなかったとしても 誰も笑わないたぶん . それこそ 選ぶことは やめられないのが 希望らしくて やはり好き 空

          チキン

          奇跡を笑う 誰かの隣りで 黙って 見つめていたい . 輝きの粒 一つだって 零れ落とさないように . 駆けるのは そこに何かしら 間に合わせたいものが きっとあったから いつもよりも 少しだけ 涙脆くなったように ふとした時には 敵わないと知ることだ . . 悲劇を望む 誰かのつもりで 混ざって 信じてみたい . 閃きの雨 一度だって わざと濡らさないように . 決めるのは ここで何かしら 待ち合わせたいことが きっとあったから いつもよりも 少しだけ 心細くなったように ふ

          果てしなく

          背に羽はなく まだ空は 果てしなく遠い 私には . 叶えられる 夢の一つでも あればよかったのに . 声になるのは いつだって 湿っぽいだけの寝言と 冷たい溜め息ばかり 聞き耳を立てる 無口な月 自分の肩を抱いて 明かされるのを待っている ずっとここで . . 路に色はなく まだ春は 果てしなく遠い 私には . 信じられる 嘘の一つでも あればよかったのに . 思い出すのは いつだって 熱っぽいだけの欠伸と うるさい鈍痛ばかり 優しさに慣れる 素直な花 誰かの肩を持って 嫌わ

          果てしなく

          もう二度と 今日は来ない 遠い先で 振り返ったところで 目が合うことはきっとない . できるだけ 愛を詰め込む 隙間という隙間に . 旅立ちに 捨て台詞なんて 似合わない 黙ったままで 過ぎ去ってゆく背中にこそ 哀愁が一つあればいい 忘れてくれ こんな未来だって 誰かが捨てた 憧れの端くれだから . . いつまでも そこを出ない 隣り同士 待ち焦がれたつもりで 裏切るはずはもっとない . 好きなだけ 口を慎む ふとしたその予感に . 逆立ちに 決め台詞なんて つまらない 困っ

          ウェルカム

          結びたかった あの片方の手に 今は違う花 嬉しそうに咲いている . 追いかけても 間に合わなかった 季節通り . 号泣の空に 透明な傘 また目が合った その時 ただ頷くだけでも 判ってくれる そんな人だったから 笑ってみた . . 信じたかった もう片方の手に ずっと好きなまま 愉しそうに揺れている . 確かめても まだ知らなかった ひとりぽっち . 蒼穹の中に 運命の糸 また引き寄せた その時 ただ張り合うだけでも 頼ってくれる そんな人だったから 願ってみた . . 不可

          ウェルカム

          仕様がない

          薄い水面に 花びらが落ちて ひび割れても 戻ってしまうのに 何度もこの手でかき混ぜる . 酒にも酔えず 好きな唄 洩れ聴こえてくれば . そうなのか 大人はいつも 泣き損ねたままで 仕様がない 机上のスペクタクル巨編 誰にも止められないし 変えられたりしない 空想一つ 希望であれ 高らかに散れ . . 古い手紙が 溜め息で濡れて 読みたくても 滲んでしまうから 小さくこの手で折り曲げる . 夢すら醒めず 好きな人 振り向かせてみたい . どうだろう 大人はずっと 待ち焦がれた

          仕様がない

          sayonara

          欠けた記憶ほど よく語る 埋められない 大きさを知るから . 願うばかり 無地の夜 離れ離れでも . 静かに脈を打つ その途中で 逆を見る 不思議を一つでも 減らしておきたくて 潤んだ世界に さよならを言う 独りなら 何処へでも行ける . . 惚れた昨日ほど また光る 超えられない 正しさを知るから . 黙るばかり 無事な夜 隣り同士でも . 幽かに花は散る その普遍で 底を見る 不思議と最後まで 看取ってやりたくて 歪んだ視界に さよならは来る 頼るなら 何処までも行ける

          花束と炭酸

          涙には 溶けきらない 愛しさの成分が 浮かんでは弾けて 潔く割れながら消える . 数えられるくらいならば 暇潰しにでも するつもりだったのに . 抑えられなくて 呑み込んだ もう勢いに任せて 忘れてしまおうとした その痛みには 慣れている筈なのに 同じだけ また涙に変わった 温かいまま 落ちてゆくのを 黙って信じた . . 時間には 超えられない 淋しさの一端が 曲がっては離れて 美しく朽ちながら遺る . 育てられるくらいならば お友達にでも なるつもりだったのに . 抱えら

          花束と炭酸

          木蓮と泡沫

          唐突に 語り出せば 終わりに向かう 列は途切れる . 立ち止まる交差点 緩やかな熱 草臥れた足音 . その手を掴んだ きっと選んだ あの幾つかの中から 誰にだって 信じたいものの一つや二つ あるということが もう証明する必要のない そのままの声で 愛で嘘で夢で 罪で運で 僕だ . . 健全に 思い出せば 栞を挟む 今も生まれる . 振り返るカレンダー 滑らかな円 間違えた感動 . また手を伸ばした もっと拒んだ あの幾つかの中には 誰にだって 譲れないものの一つや二つ あると

          木蓮と泡沫

          呼吸

          簡単に眠れるなんて いつぶりだろう と考えながら 布団の奥へと沈んでゆく . もう二度と 醒めない夢の中でも 呼吸は止まない . 不自然に 心ゆくまでは 黙っている 届かないくらいが ちょうどよかったのに それでも これはどうしてか 浮き輪も持たないで 堕ちてゆく底 . . 永遠に眠れるなんて 今さらだろう と間違えながら 瞳の奥へと潜ってゆく . もう一度 逢いたい夢の中こそ 呼吸は尽きない . 不器用に 思い出すまでは 笑ってみる 戻らないくらいが ちょっとよかったのに