猿☆人間
あの日から、やめられない作詞。 歌い出してくれたら嬉しいのに。
根こそぎ掻っ攫って どうぞこのまま それでも最後まで 忘れないで . 産まれ落ちた瞬間から もうずっと多分 淋しい . 空いた沈黙を 埋めるために始めた 言葉の並べ替え 他人…
あゝこのまま 小さな水槽の中で 泳ぎ疲れて 眠りたい . 窓際にはグラフィティー 知らない街なら よりもっと . 目を瞑っていても 辿り着けてしまうような 容易な迷路で わざ…
夢だったら そう思うことの長さ この頃の傾向は 空模様 . 止められない ただの一つだって 風まかせ . 見えているもの 見たかったもの 裏や表とかでもなくて 照らされる光の…
曲がりきれなかった 幾つもの角を 今になって 懐かしそうに辿る . 明滅する 不揃いな風 できるだけ遠くまで . 追いかけたかった 背中の向こうの 一途な瞳 あわよくば そこ…
鬼ごっこだったら 逃げるよりも 追いかける鬼の方が 好きだった . 交代するのが惜しくて タッチしそこねた ふりだってした . 誰よりも最後まで残って 帰るきっかけも見失う…
世界を反対に回す バスケットボールみたいに 人差し指の上 その勢いが止まるまでは 私だけの未来だった . 奪えない たった一つが 欲しかった . 勝手に泣いても 乾くから 少…
暮らすということを 考えるまでもなく 願うにも 足りない実感 . 深く根づくというよりは しれっと佇んで 柔らかく揺れるような . 花束にはなれない そんな花でも 喜ばせる…
諦めるにしても もっとそれらしい何か 一つでもあったら どう違う . 古びてゆくニュース 灼けたポスター 重ね貼りされた割引シール . 選ばれなかったのではなくて ここに残…
遠くの花火の音 吹き込む雨粒 仄かな汐風 好きだった人の名前 . 何だって いつだって 思い出せたって . 途端に色彩を失くした 夜でもないのにね 見えないものは見えないと …
時を同じくして 世界を分ける まるで違う 隣人の顔を見るまでは . ふと考えることは 退屈の傍らに 座り込み . 似たような空なのに それは 何色だったのか 何処まで続いてい…
背負って歩くには遠い だけれども 置いては行かれない そんなことばかり . 兎に角 大事にしてきた この荷物たちをどうする . 精一杯だね この一杯だけ 呑み干したらまた考…
聴き間違い そんなふうにして 忘れてしまった 何かしら . 正しくなくてもいいから どうにか一つ 伝えてみたくなった . 口癖に久しくて 沈黙盛りの優しさより 抱きしめてし…
かき混ぜるだけ 指の隙間を すり抜けては 逃げてしまうんだ . ほらまた そうやって 消える . 望んだものから 居なくなる いじわるな何かに 遊ばれている 亡霊と肺 それっぽ…
祈りには 含まれない 泡沫を 憶い出すように . 流れるままの 蛇口を捻り そろそろ溜まった頃 . 勝手に浮かぶのは 汚いものなのか 飛び込んで 確かめるまでもなく それは か…
空想で埋め尽くした 部屋の窓を突き破って 朝の光は無慈悲に 真ん中を射抜く . 流れるものがなくたって 情けない音は 惜しげもなく鳴り響く . それでよかったのか 常につき…
裏と表には 印がある いつもどちらか 判るようにと . ふと ポケットの中で確かめる それはわざとらしく . 擬態して 息を潜めて その時を待つ あっという間に 奇跡に化ける …
2024年7月14日 11:11
根こそぎ掻っ攫ってどうぞこのままそれでも最後まで忘れないで.産まれ落ちた瞬間からもうずっと多分淋しい.空いた沈黙を埋めるために始めた言葉の並べ替え他人より少しだけ愉しめたらしい途中でも何度でもそれはただやはり黙って見つめ返すばかり..うっかり思い出していつかそのままそれこそ一つとて変わらないで.剥がれ落ちた断片すらまだきっと多分冷たい.埋
2024年7月13日 09:38
あゝこのまま小さな水槽の中で泳ぎ疲れて眠りたい.窓際にはグラフィティー知らない街ならよりもっと.目を瞑っていても辿り着けてしまうような容易な迷路でわざと間違えるもういいのそれは諦めとも違う冷えきった昂りがこの身を焦がすちりちりと..あゝそれから汚れた水槽の中で眠り続けて忘れたい.夕方にはミルクティー足りない味ならよりずっと.手を繋いでいても
2024年7月12日 08:50
夢だったらそう思うことの長さこの頃の傾向は空模様.止められないただの一つだって風まかせ.見えているもの見たかったもの裏や表とかでもなくて照らされる光の角度少しの影響であっさり変わって見える不思議な話だったとしても何を信じるのかは自分で決めたい..愛だったらまた願うことの遠さ眼差しの動向は色違い.逃げられないただの一度だって好き嫌い.向いてい
2024年7月11日 13:05
曲がりきれなかった幾つもの角を今になって懐かしそうに辿る.明滅する不揃いな風できるだけ遠くまで.追いかけたかった背中の向こうの一途な瞳あわよくばそこに映りたかった声を越えれば届くはずだって本気で思っていたんだ顔を真っ赤に染めて..抱えきれなかった初めての嘘を朝になって恥ずかしそうになぞる.幻滅する不規則な街できるだけ遠くから.追いつきたかっ
2024年7月10日 08:44
鬼ごっこだったら逃げるよりも追いかける鬼の方が好きだった.交代するのが惜しくてタッチしそこねたふりだってした.誰よりも最後まで残って帰るきっかけも見失うなし崩しに消えてゆく人影不用意な沈黙別れ際で顕著になる具体的な落ち度と何かの罪..かくれんぼだったらひとりきりで待ち続けられるなんて夢だった.がっかりするのが怖くてあっさり見て見ぬふりだってした
2024年7月9日 08:29
世界を反対に回すバスケットボールみたいに人差し指の上その勢いが止まるまでは私だけの未来だった.奪えないたった一つが欲しかった.勝手に泣いても乾くから少しでも濡れていたくてバスタブの中に沈む浮かんでゆく泡に声を預けてこのままなんてやっぱりまだ赦してはくれなくて..心を後ろから覗くドキュメント映画みたいに四角い窓の外また空白が埋まるまでは私だけの時間だ
2024年7月8日 12:06
暮らすということを考えるまでもなく願うにも足りない実感.深く根づくというよりはしれっと佇んで柔らかく揺れるような.花束にはなれないそんな花でも喜ばせるためではなくただ愉しそうに咲いている思い返す何枚目かのページ余白が描かせた迷いのない下手な落書きらんらんと..飽きるということを諦めることもなく語るにも尽きない瞬間.軽く触れるというよりはまるっと呑
2024年7月7日 12:49
諦めるにしてももっとそれらしい何か一つでもあったらどう違う.古びてゆくニュース灼けたポスター重ね貼りされた割引シール.選ばれなかったのではなくてここに残りたいとそう願ったものたち笑ってくれた方がまだ気は晴れるのに迷ったというよりも知らないことを捜していた真逆という訳ではないけれども真っ直ぐでもないそのまま..間違えるにしてももっと相応しい何か一度でもあ
2024年7月6日 09:18
遠くの花火の音吹き込む雨粒仄かな汐風好きだった人の名前.何だっていつだって思い出せたって.途端に色彩を失くした夜でもないのにね見えないものは見えないと知っているはずでも一つくらいはたったそれだけそんなことも願わないと叶わないなんてね優し過ぎる..遅れて開いた花呑み込む炭酸幽かな鼻唄好きだった人の背中.何度でもいつまでも見つからなくても.意外
2024年7月5日 09:24
時を同じくして世界を分けるまるで違う隣人の顔を見るまでは.ふと考えることは退屈の傍らに座り込み.似たような空なのにそれは何色だったのか何処まで続いていたのかあなたからすると綺麗でしたかいつだって想像することしかできないそれでもそれすらやめてしまったらもう..時を同じくして気持ちに並ぶやっと笑う約束の意味を知るまでは.また間違えるばかり絶望のはら
2024年7月4日 12:38
背負って歩くには遠いだけれども置いては行かれないそんなことばかり.兎に角大事にしてきたこの荷物たちをどうする.精一杯だねこの一杯だけ呑み干したらまた考えよう立ち上る煙がいつか空に触れるような果てしない一瞬その中に居るような気がするからきっと..黙って明かすには淡いだからこそ知ってはもらいたいこんなことでさえ.そのまま得意にしていたあの普遍たちを
2024年7月3日 10:50
聴き間違いそんなふうにして忘れてしまった何かしら.正しくなくてもいいからどうにか一つ伝えてみたくなった.口癖に久しくて沈黙盛りの優しさより抱きしめてしまう懐かしいだけの温度しみったれた空その方がよっぽど今の僕には似合っている落ち着く..言い間違いそんなふうにして崩れてしまった何かしら.詳しくなくてもいいからどうにか一つ信じてみたくなった.安
2024年7月2日 09:21
かき混ぜるだけ指の隙間をすり抜けては逃げてしまうんだ.ほらまたそうやって消える.望んだものから居なくなるいじわるな何かに遊ばれている亡霊と肺それっぽく待っているだけでも大丈夫ですか..思い出すだけ誰の背中に憧れては捨ててしまうんだ.ただいまそう言って眠る.選んだものから見なくなるつまらない何かに誘われている亡霊と肺それっぽく立って
2024年7月1日 12:35
祈りには含まれない泡沫を憶い出すように.流れるままの蛇口を捻りそろそろ溜まった頃.勝手に浮かぶのは汚いものなのか飛び込んで確かめるまでもなくそれはかつての憧れ知らない方がよかったとはどうにか思わないで済んでほしい..怒りには描かれない詳細を憶い出すように.倒れるはずの背中を回りゆっくり戻った場所.必死に掴むのはうるさいことなのか間違えて
2024年6月30日 11:30
空想で埋め尽くした部屋の窓を突き破って朝の光は無慈悲に真ん中を射抜く.流れるものがなくたって情けない音は惜しげもなく鳴り響く.それでよかったのか常につきまとう囁きにも前を向いて耳を貸す全てを拾いたいんだって誰かは言っていたっけ僕にはできないからそれでも憧れる..全力で泣き倒した夜の隅をつつき合って深いところで何度も半分は欠ける.壊れるはずがなくたっ
2024年6月29日 12:15
裏と表には印があるいつもどちらか判るようにと.ふとポケットの中で確かめるそれはわざとらしく.擬態して息を潜めてその時を待つあっという間に奇跡に化ける音もなくばらばらになってそのままで淋しそうに笑う..瞳の中へと光が射すいつかどれもが残るようにと.またロボットになって繰り返すもっとわざとらしく.仮装して首を傾げて溜め息を吐くあっという間