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なんだろう

301
自分でも不思議に思う詩のような、エッセイなのか…内容もなんなのでしょうか?と思うような作品です
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2024年5月の記事一覧

たらればは言わないで
過去にはもう戻らないから

わたしだって思うのに
たられば

きつい言葉をはかれても
それはわたしのためを思ってのことでしょう

分かります
本当は優しさの塊だから

それでもわたしは辛いのよ

わたしだって後悔をしてるから

叫び

叫び

どこからともなく聞こえる
「助けて下さい、お願いします」という声が…

仏壇の前でお祈りをしていると

かすかに聞こえてくる
耳を澄ますが
いやいや違う
どこかの家からのおしゃべりの声

えっ、空耳か
でも時折聞こえてくる
「助けて下さい、お願いします」

何がどうしたの…分からない
外に出る勇気はない
私は引きこもり

しばらくするとご近所の方が声を掛けている

あぁ、やっぱり空耳ではなかった

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楽になったよね

楽になったよね

重たい肉体を脱ぎ捨てて
彼方の世界に旅立つ人を見送る時

「楽になったよね」と必ず言っていた

でもそれは母が旅立ってからは言わなくなった

知り合いのお父さんが旅立ち
わたしの中から
「楽になられましたね」と自然にその言葉が出て来る

苦しんで、苦しんで、肉体を脱ぎ捨てて
生まれくる前の世界に還る

母も口には出さなかったけど
やっぱり病のある重い肉体を背負って生きていたんだろう

あんなに呆気

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夕方に散歩がてら
外に出る

少し身体を動かそう
どうにかして
どこまでゆけるか分からぬが歩いてみる

いつもの買い物よりも少し先
一駅先へ行ってみる
坂を登ってゆっくりと
お店に寄って
帰りは陽も落ちて暗くなる

周りが暗くなると気が楽になる

ゆるゆると
ゆるゆると

夏祭り

夏祭り

金魚鉢にすくって来たばかりの金魚を入れる

夕食のあと祖父のスクーターにわたしと従姉の三人乗りで

お祭りに行く

スクーターを降りて

わたあめやお面の立ち並ぶ夜店を歩く

従姉はいつも金魚すくいをする
金魚をすくう時にモナカのかわを水につけないように
上手にすくう

赤い金魚と黒い出目金
ゆらゆらと丸い金魚鉢の中で揺れている

出目金は弱いから
いつの間にかいなくなる

赤い金魚に餌をやり

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風もないのに

風もないのに

朝の祈りのあと
仏壇の前に座り込み
スマホをみていると

風もないのに
仏花が揺れる

誰かが来たと教えているのか

仏花が揺れたのはほんの一瞬

昨日飾ったピンクのユリが芳しい

祈る前に仏壇にだけ炊きたてのご飯とお水をお供えすると
遺影の母と父と祖父母に持って来たお水のお供えするのを忘れて
祈りをしてしまう

なんたるお馬鹿
時々間の抜けることをする

今日は月命日なのに

カサカサと仏花が

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花を買いに

花を買いに

朝から掃除機をかける

明日は父と祖父の月命日

昨日の晩に仏花を片す
もう枯れかけそうなの花たちを

朝の祈りをして
泪がこぼれる

クルマにのって花屋へ行く
仏花は白と黄色の菊、ピンクの小菊、赤い小ぶりのカーネーション、紫のスターチス

もう一束は何にしよう
色とりどりのカラーを手に取る

「それも良いわね」
私の持っているカラーの花束を見て
話をしてる隣の人

気に入ったが豪華さに欠ける

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こだまスイカが食べられない

こだまスイカが食べられない

母の月命日からもうすぐ二週間が経つ

今までならお下がりのこだまスイカは食べきっているはずなのに

体調が悪くて食べられなかったこともあるけれど

冷蔵庫に丸のまま残っている
一体どういうこと

この間半年ぶりに会った母の友にも
「痩せたね」といわれる

太れるわけはない
母のいない現実を見せつけられて
心も身体もぼろぼろだ
もうすぐ一年半が経つ
やっと、やっと母のいないことが感じてくる

冷凍庫

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人の気持ちに寄り添うと
自分までつらくなる

自分は能天気なのか
みんなはもっと深く考えている

わたしは優しくない
冷たいよ

自分が一番かわいい
自分を傷つけるものを許さない
傷つくことが怖いから

いつまでも
心の中のキズを放さない
もっとやさしい気持ちで生きて行きたい

懐かしいけど

懐かしいけど

白い靴は学生時代の上履きだった
最初の頃は学校指定のもの

そのうちに自分のお気に入りの白いスニーカーになる

友だちとわたしはどこからか見つけて来た安い
ちょっとかわいいREGAL のまがい物

二人で笑いながら「似てるけど、違うね」と言い合った

懐かしいけど恥ずかしい
若い時の思い出だ

今も時々履く白いコンバース
汚れないように気を付けて

雨の日には絶対履かない

小牧さん、いつもお題を

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夢うつつ

夢うつつ

この子(作品)を出した朝方に夢を見る

なかなか出て来ない母がいる

知り合いのSさんが
「この作品は…」と母に話しかけている

母は真剣な顔をしてSさんの話を聞いている

ほかにも何人かの人たちが集まって「偽物」について
話し合いをしている

それは「偽物」のコメント欄に書かれている「シュール」とか「パラドックス」とか

わたしにとって不思議な言葉の感想が並んでいたから

そんな夢は初めて見た

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偽物

偽物

息は長く吐いてから
短く吸う

それが本来の呼吸らしい

父か旅立つ時
最期の呼吸をする

母が言う

父は本物の呼吸を教えてくれていった

世の中には偽物がいっぱいある
それを見分けるのは
自分の目

かなしい想いを沢山して
見分ける目を身につけるのか

偽物をつかみ
嘆くわたしがいる

誰しもが自分が偽物だなんて思わない

あなたも偽物だから
そんなものをつかむのよ

他人はそうやって人を傷つ

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やさしさって…なに?

気になったから声をかける
それもやさしさ

それでもあえて何も言わないのもやさしさ

寄り添うのもやさしさ

遠くから黙って見守るのもやさしさ

やさしさって難しい

どちらも

本当のやさしさだから

ひいろさん

いつもわたしの作品(子どもたち)をマガジンに載せて頂いて、ありがとうございます💖💜💚💙❤️

感謝の気持ちをどう伝えて良いのかと思っていましたが、のんこさんのつぶやき💬を見て、真似てみました。

本当にありがとう❤️
いつもとてもうれしいです💐