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カワサキノリココンテンツ製作所
2019年11月19日 21:22
長男からのツッコミ私は現在、45歳の会社員、10歳と8歳の息子を育てているシングルマザーだ。5年ほど前のある日、息子たちがミニカーで遊んでいる姿を横目に、茶碗を洗っていた時のこと。長男がミニカーを床に走らせながら私のほうを見てニコリと微笑んだ。それが実際にあった出来事だ。しかし私には、長男が微笑みながら「お母さんってさー、パッと見ちゃんとしてそうだけど、全然自分の人生生きてないよね
2019年11月19日 21:28
滑った瞬間に思い出した過去息子たちはラーメンが好きだ。私がたまに仕事で遅くなった時は、彼らと駅前で待ち合わせ、ラーメン屋に行く。もちろん私には大切な晩酌が控えているため、息子たちだけがカウンターに座る。その間、私は、待っている客など誰もいないのに、脇のベンチに座っている。お店の主人はこの状況に慣れているので今さら何も言わないが、周りの客は私たち親子をどう思っているのだろうか。貧乏ながらも子供に
2019年11月19日 22:17
今の時代なら通報されるレベル私は虫が怖い。私も「いい大人」と言われる年齢になったので、その理由を論理的に分析するならば、それは「次の一手が読めない」ということだと思っている。虫はどこを見ているかよくわからないし、どっちに飛ぶのか動くのか予測がつかない。それが心底怖いのだ。私は、幼い頃から相手の心情を推察し、自分から積極的に働きかけることで、家庭内の不穏な空気を変えようとしてきた。最
2019年11月19日 22:27
ドMな誓い私には十歳と八歳の元気すぎる息子がいる。正直、私は子供好きな人間ではないし、母親業よりも仕事の方が好きな人間だ。そんな私でも、子供を育てる上で努力し続けていることがある。いや、努力というよりも「誓い」と言ったほうが合っているかもしれない。この誓いを破ったら、とてつもない罪悪感が襲ってくることを私は知っている。その誓いとは、彼らに対して「誠実さ」と「正直さ」を徹底することだ。
2019年11月29日 22:38
ドMのこだわり私は、ずっと「自分の人生」を生きてこなかった。というよりも、かなり大人になるまで、そんな生き方があることを知らなかった。いつだって「相手が望む自分」でいようと努め、二重以上の人格を前のめりに演じてきた。しかし、「ノリコさん、●●して〜」といった要望にそのまま答えるのは、正直つまらない。要望に対してそのまま応えたことも無くはないが、そういう時はいつだって「こんなことに時間
2019年11月29日 22:45
もう一人のターミネーター昨日の晩酌(第五夜)で、当時の自分の母親を「ターミネーター」に例えたが、実は、もう一人、私の人生において、もっと「ターミネーター」な人物がいたことを思い出した。彼もまた、嫉妬してしまうほど、私の想像を超えた人物であり、私のドM力を遺憾なく発揮させてくれた人物でもある。今夜の晩酌は、その、もう一人の「ターミネーター」について思い出してみることにする。あれは私が高校一年