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三重県伊勢市の印刷工房「MOLE FACTORY」でスタッフとしてお仕事する側ら、文章…

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三重県伊勢市の印刷工房「MOLE FACTORY」でスタッフとしてお仕事する側ら、文章書くのが趣味なのでここで時々放出しています。

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思考と選択

少し前でしたが、ラジオに出演する機会がありまして。 もうホント私なんかの喋りを 電波に乗せてくださるなんて、 なんだか烏滸がましくって、嬉しいような 気恥ずかしいような。 まあそんな出来事があったんです。 その出演したラジオのコーナーが 「地元のインフルエンサーを紹介します」 みたいな企画で、当初は企画の詳細を よく分かってなかったので、 それを知った私としては内心、 かなり焦ったのが正直なお話しでした。 「待って待って?インフルエンサーとは  俗に言うインフルエンサー

    • 夏がもっと楽しくなる"豆花"

      もうすっかり夏ですな。 今年、暑すぎるよ〜 なんて、毎年毎年同じことを言ってる気がする。 実際、言っている。 でも本当にそう。 こんなに暑かっただろうか、夏って。 もう7月も後半なので、世の子供達は夏休み真っ只中。でも7月の始めから既に、危険なくらい暑かったわけで。 日本の四季の大部分が夏と冬に侵食されつつある。あと数十年もしたら、春とか秋とかって数日しか存在しなくなってしまうのではないかと、ちょっと不安になる。冗談じゃなく、実際に起こり得るし。 暑い暑いと小言を言

      • わたしとくも

        夜、何気なく布団に肘をついて寝転がり、スマホをいじっていた時のこと。ふと、胸元に違和感を感じた。 チラりと視線を下ろすと、キャミソール姿の私の胸元にそこそこの大きさの蜘蛛が這い登っていた。 まさかの出来事に驚いた私は、即座に払いのけた。 飛ばされた蜘蛛は布団の上にフワリと着地する。そしてしばらくの間、私と蜘蛛は、じっと互いに動かず牽制し合った。 私はけっこうな虫嫌いだが、蜘蛛だけは家の中に現れてもあまり嫌だとは思わない。なぜなら、私がもっと嫌う家内の害虫を食べてくれるか

        • 睡眠

          体力がなさすぎる。 20代もがっつり後半戦。 アラサーと呼ばれる年代がじりじり私に迫り来ている。(というかもうなってる。) 年齢どうこう関係なく、私は昔から体力が無い。無さすぎる。 もともと10代の頃から、徹夜とかオールとか夜更かしがあまり得意ではなかった。 高校時代も、受験勉強の真っ只中の頃でさえ、周りの友人たちは必死に深夜や早朝まで勉強に費やしていたというのに 「私は寝ないと無理なので!」 と、夜の11時くらいには就寝し、朝も特に早起きをするわけでもなく、怠惰に過ご

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        思考と選択

          男の子に生まれたかった

          なんてこと、一体これまで何度 思ってきたことだろうか。 今よりもっと若い頃、周りの男子たちが下品な話題(下ネタなど)でわいわいと盛り上がっている場面に度々遭遇した。 「ホントさいって〜」みたいな感じで、冷たい視線を送る友人たちの隣で、私はひっそりと、彼らを羨しく思っていた。 性別は違えども、私も彼らと同じ人間で。下品なことを考えることもあれば、そういった状況に身を置くことだってある。 私も彼らに混ざって、自身に起きた下品な出来事を話題にして、笑いをとってみたい。そんなこ

          男の子に生まれたかった

          あぶない刑事

          我が家の夕飯時はここのところ もっぱらBSチャンネルを見ている。 BSは懐かしい昭和映画が沢山放映されていて ドンピシャ世代の父はそれが嬉しいようで 毎日のように様々な作品を録画しては リビングでひたすら垂れ流しているのだ。 私も昭和独特の空気感というか、 今の時代ではコンプライアンス的にNGだったりする描写だとか、妙にキザでかっこつけた演出だとか、現代の作品では目にかかることのできないストーリー展開が新鮮で面白くて、何気に毎回見入ってしまっている。 GW期間はBS12

          あぶない刑事

          0519 洗練 日記

          洗練 読み方:せんれん 《物を洗い、または練ってよくする意から》 1 詩歌・文章の表現を推敲して、よりよいものにすること。「—を極めた文体」 2 人柄や趣味などを、あかぬけのした優雅・高尚なものにすること。「—された着こなし」 5月19日日曜日 この日は本当に、1日があっという間で ひたすら忙しなく動いていたけど とても清々しい気持ちで幕を閉じれた。 旧大湊小学校を舞台に開催されたイベント 【洗練-senren-】 私はMOLE FACTORYとして このイベントに出

          0519 洗練 日記

          親近感

          私が働いているMOLE FACTORYは 印刷工房なので、Tシャツのプリントや 冊子やフライヤーなどの印刷が 主な仕事内容となっている。 でも時折、イベントなどにも出店したり ワークショップなどを行っていて、 SNSに上げる写真や動画というのは 華やかな様子のものをわざわざ選ぶ。 なので客観的な視点から見た店のイメージ となると、どこか華やかで賑やかなものを 想像されることがよくあるのだが、 案外そんなこともない。 ほとんどが淡々とした 地味な作業の繰り返しだったりする。

          親近感

          最幸のサプライズ

          数ヶ月前、招待状が届いたあの日から、 私たちはこの話題で持ちきりだった。 それは奥さんを心から愛する 新郎からのサプライズ結婚式。 「どんな服でいこうか?」 「感動するかな?」 「泣くかな??」 そう密かに話す私たちは、 いたずらっぽさを携えた ワクワクした表情をいつも浮かべていて。 そんなみんなの表情を見つめるたびに、 「新婦さんは本当に、心から みんなに愛されているのだな」 と、私はしみじみ感じていた。 きっと彼女は心から喜んでくれるだろう。 その姿を想像するこ

          最幸のサプライズ

          髪を切った日のこと

          けっこう前だけど、2、3年ほど伸ばしつづけていた髪をバッサリ切り、ショートボブにした。 前髪も作った。眉毛やおでこがみえるくらい短く。 周りからは 「似合う」「そっちの方がいい!」 と、たくさん褒めてもらえる。 それがとても嬉しい。 自分で言うのもあれだけど、似合ってるなぁと思うし、というかショートヘアの方が似合うのは 前から薄々わかってた。 何で今まで切らなかったのか? きっと意地になってたんだろうな。 「せっかくこんなに伸ばしたのだから…」 という、単なる勿体無い精神

          髪を切った日のこと

          手紙

          私のバイト先である"shokudo & cafe osse"には 沢山の常連のお客様がいる。 その中でも、毎週火曜日に足を運んでくれる とても仲睦まじいご夫婦さんと、私は親しくなった。 ご夫婦は共に、とても文化的で 食事を待っている間はいつも各々 静かに趣味の読書をしたり、時折和やかに 談笑したりして、穏やかなひと時を楽しまれている。 旦那さんは自身の手のリハビリも兼ね、 好きな本を手書きで写し書きしているらしく、 毎週、そのコピーを私たちに持ってきてくれる。 私たち

          当たり前の日常。って

          日常を蔑ろに扱ってしまっている。 そんな自覚が、薄らある。 昔の私なら、ただ純粋に楽しいと感じていた物事にも、どこか退屈さを覚えている瞬間がある。 退屈、というよりは 当たり前、という表現が正しいのか。 心が鈍くなっている。 幸福の輪郭をしっかりなぞっている筈なのに、 それが幸福だと、きちんと認識出来ていない気がする。 贅沢だと罵られてしまうだろうが、時折陥るこの感覚は、きっと誰にでもありうることだ。 昔は、毎日が特別に感じられていた。 私の身に起こる全てのことが、新

          当たり前の日常。って

          つぶやき

          ついにThreads(スレッズ)のアプリをダウンロードした。 前までは登録してなくても みんなの投稿が読めていたのに 最近ではアプリを入れないと 見れなくなってしまって、 新しい流行りのものを取り入れるのって 妙な抵抗感があったので 勝手に抗っていたのですが、 みんなが何を書いてあるか気になりすぎて とうとう入れた。 率直な感想を言うと……楽しすぎる。 登録をする前、周りのみんなに どんなアプリなの?と聞いたら 「X(旧Twitter)の平和版」と返ってきた。 どうい

          つぶやき

          「花の下は涯がないからだよ」 坂口安吾の短編小説 「桜の森満開の下」に出てくる一場面。 山賊と八人目の妻との問答での台詞だ。 私たちの街でもやっと、桜がチラホラ咲き始めた。 桜を見上げるたびに、私はこの物語を思い出す。 「桜の森満開の下」では、桜は "不気味な恐怖の象徴"として描かれている。 この物語を読んで知ったが、江戸時代までは 桜は不吉なものとされてきたらしい。 現代における桜のイメージといえば、 あのピンクに染まる華やかな様子であるが、 もう一つの魅力として

          雨のリビエラ

          先週はバイトだったり出店だったりと 体力のない私には若干ハードな1週間。 今日は休みだったので昼過ぎまで 寝てしまいたいところだったけど そろそろスタッドレスタイヤを交換してもらわねば ということで、担当の方が今日は伊勢にしか いないのでちゃんと朝から起きて行ってきた。 最近清々しい天気が続いていたのに こういう日に限って雨なんだものな。 寝不足だし低気圧だし、色々重なって 体調は正直けっこう不調気味。 自分ってこんな気候とかホルモンバランスとかに 左右されるタイプだっ

          雨のリビエラ

          P.T.A

          前回の投稿から7日も経っていたのですね。 体感的には4日くらいだったのに 本当に三日坊主過ぎて笑えない。 まあでもここ2日間はお仕事の関係で 愛知県岡崎市へ行ってまして イベント出店の関係で文章とか考えて られなかったの、というのが自分への言い訳。 先程、三重へ無事帰宅。 今回は毎年岡崎市の籠田公園で開催されている 『P.T.A BAZAAR』へ参加していました。 年に2回、全国各地から古着やアパレル、飲食や陶器、小道具、作家さん独自の作品達が一同に集まる ちょっと(か