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雨のリビエラ

先週はバイトだったり出店だったりと
体力のない私には若干ハードな1週間。

今日は休みだったので昼過ぎまで
寝てしまいたいところだったけど
そろそろスタッドレスタイヤを交換してもらわねば
ということで、担当の方が今日は伊勢にしか
いないのでちゃんと朝から起きて行ってきた。

最近清々しい天気が続いていたのに
こういう日に限って雨なんだものな。

寝不足だし低気圧だし、色々重なって
体調は正直けっこう不調気味。
自分ってこんな気候とかホルモンバランスとかに
左右されるタイプだったっけ。
昔は若さで何とか誤魔化していたことが
衰えと共に浮上してきたような気がする。

自分のことって、理解しているようで
まだまだ全然分かってないものだなと。

タイヤの履き替えも無事に終わり
ものの30分足らずで用事がなくなってしまった。

片道40分もかけてここまで来たというのに…
このまま何もせずに帰るのはちょっと不服。

せめて何か美味しいものを食べて帰りたい

と考えたのだが、時間はすでに2時半で。
カフェに行くにもランチタイムは終わってしまいそうな微妙な時間帯。

でもお菓子が食べたい気分じゃないんだよな〜
と、色々考えた末にふと
これまで気になっていたけど、一度も訪れたことのないローカルファミレス
「レストラン リビエラ」へ向かうことにした。

雨とサニーロード


伊勢ICを降りてすぐの
「サニーロード」という施設の中にある
小さなファミリーレストランで
昔から何度も前は通っていたというのに
なぜか行ったことがなかったスポット。

我が家はなんとなくファミレスという場所を
あまり好まない家庭だったようで
ここも連れて行ってもらった記憶はない。

因みにサイゼリアとかも友達親子に一度だけ
連れてもらったくらいで、大人になるまで
ほぼ行ったことがなかった。
(なのにガストは塾の隣だったからめちゃくちゃ行ってた)

昔からある場所なので、中も廃れた感じなのかと
勝手に想像していたけど、手入れが行き届いていてとても綺麗だった。

事前にリビエラの情報をネットで検索していたら
知人のフォトグラファー「喫茶店」さん(ちょっと変わったお名前だけどすごいカメラマンさん!)のブログを発見し、この店のことをレビューした記事をみつけた。

読んでみると「コロコロステーキが美味しい」
とのことで、私もそちらを注文。

待っている間、ぼんやりと店内を見まわす。
家族連れや学生、おばさまが1人でランチをしていたりと、
昼過ぎにも関わらずそこそこ賑わっていて
繁盛している場所なんだと感じた。

そんなこんなで料理が到着。

コロコロステーキ


お腹が空いていたのでご飯とお味噌汁もつけた。

サイコロ状のステーキと、にんじん、
ブロッコリー、ポテトが添えられた
"ザ・ファミレス"って感じのビジュアル。
まさに今日の私が求めていた食事で
みるだけで「ほう」と溜息が出た。

お肉はレアで一つ一つが柔らかく、
ソースも味がしっかり目で美味しい。ご飯が進む。
定食にして良かったとしみじみ噛み締めた。

お肉は勿論だが、こういうプレートに添えられた
茹でたにんじんが私はとても好きで。
味の濃いめなソースを甘いにんじんに絡ませて
食べるのが堪らなく美味い。

大正解!と心の中でバンザイした。

友達と食べるご飯も、賑やかで楽しいけれど
1人で行くランチにもそれなりの楽しさがある。

一口一口をじっくり噛み締めながら
「美味しいなあ」と自分のペースで味わえること。
食べる速度とか仕草とか、会話とか
誰のことも、なにも気にせずに、静かに過ごせること。
こういう些細な時間が
私が私であるために、とても大切。

もっと早くに来ておけば良かったなあと
ちょっと後悔。
でも気まぐれとはいえ、行ってみようと
思えた自分を褒めてあげたい。

レストランの「リビエラ」という名前も
とても素敵だと思った。
私は大瀧詠一がとても好きなのだが
彼の作品の中でも「夏のリビエラ」という
曲が特に大好きなので、それを脳内で再生して
この時間を堪能した。


お会計の際、金色の100円コインを手渡された。
何だこれは?と思っていたのだが
リビエラでは、1000円分の会計ごとに
「次回100円引きしてもらえるコイン」が毎度貰えるとのこと。

なんというサービス精神。
こういうところもグッと来てしまった。

せっかくの休みなのに予定はないし
雨だし、眠いし、体調悪いし
朝はどんよりしていたけれど
ちょっとしたことで簡単に、気分は晴れやかになる。
私って単純だ。単純に生まれてよかった。
今日もまた一つ、好きな場所が増えたことが嬉しい。

1人も勿論楽しいけど
「喜びを他の誰かとわかりあう!
それだけがこの世の中を熱くする!」
って小沢健二の歌詞にもあるので
次は大好きな人たちも連れてここへ来たい。

誰か一緒にいきましょう。

そんな感じで今日もご馳走様でした。

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