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5-4 自動化ツールとERPの併用による売上げアップ 2023/3/13更新

業務の自動化においても ToC (Theory of Constraint) を考慮し、トータルでのスループットを最大化することを目標とせねばならない。 もちろん、自動化ツールを活用したEUC開発によって、個々の担当業務を自動化することで、余剰時間を創出することに意味がない、とは言わない。 が、一定規模の企業であれば、ひとりのタスクで業務が完結することは稀であり、1人の担当者の業務が効率化されたとしても、後続業務でボトルネックが発生した場合には、そこで滞留する未処理タスク

    • Web会議ツール"Remo"への入り方

      PC & Chrome でアクセスする(大前提) Remo自体、スマホやタブレットへの対応は、いまだβ版という状況のようです(2020年5月18日現在)。スマホでサイトにアクセスしても、不具合が出るかも知れないので、自己責任でお願いね...的なメッセージが出ます。直近、Remoに参加される方は、PCでのアクセスを強くオススメします。  また、ブラウザーですが、Chrome が一押しです(5月23日にテストしたところ、画面共有機能が他のブラウザーでは利用できない状況でした)。

      • ERP会計:4-1-1b 戦略的購買 売買パワーが「ともに弱い」ケース(その2)

        ■目次に戻る 「ともに弱い」ケースの対応指針 1. 需要管理 2. 共同調達 3. 調達集約 4. 調達データ分析  「ともに弱い」ケースの後半は、上記対応指針の2~4をまとめて見ていこう。  これらの方策は、要は購入量を増やすことでサプライヤーからボリュームディスカウントを得ることが目的だ。  何らかの手立てで同一のサプライヤに対する発注量を増やすアプローチが「2. 共同調達」、サプライヤ数を絞り込むことで1サプライヤあたりの発注量を増やすのが「3. 調達集約」と区別

        • ERP会計:4-1-1a 戦略的購買 売買パワーが「ともに弱い」ケース(その1)

          ■目次に戻る  本章でのテキスト『最強の調達戦略』では、調達サイド(自社)とサプライヤ、双方のパワーバランスの組み合わせの強弱で4象限を作り、各象限ごとに適切な戦略は異なるとしたうえで、各象限ごとに、具体的な4つの対応指針を示す。初めに見るのは、両者のパワーバランスが「ともに弱い」場合だ。具体例として、営業所ごとに購入されている文房具など、汎用性の高いうえに数量も限定的な取引を代表例として前項に上げた。 「ともに弱い」ケースの対応指針1. 需要管理 2. 共同調達 3.

        5-4 自動化ツールとERPの併用による売上げアップ 2023/3/13更新

        • Web会議ツール"Remo"への入り方

        • ERP会計:4-1-1b 戦略的購買 売買パワーが「ともに弱い」ケース(その2)

        • ERP会計:4-1-1a 戦略的購買 売買パワーが「ともに弱い」ケース(その1)

          ERP会計:4-1-0 戦略的購買 売買パワーマトリクスによる基本的アプローチ

          ■目次に戻る  購買によるコストダウンというと「乾いた雑巾を絞る」ような連想、ひいては、なんともブラックな企業をイメージする向きがあるかもしれない。この章では、そうした精神論にとどまることなく、より戦略的なアプローチによってコスト削減を可能にする術について考察しよう。  最初のテクストとしたいのが、A.T.カーニー監修による『最強の調達戦略』だ。 売買パワーのマトリクス(調達改革の方向性) 同書では、調達サイド(自社)とサプライヤ(仕入先)の力関係の強弱の組み合わせ(マ

          ERP会計:4-1-0 戦略的購買 売買パワーマトリクスによる基本的アプローチ

          雑記 2020年4月22日(水)

          Virtual work になってからの消耗度が激しい。 仕事の密度が、従来の2倍とまでは言わないが、1.7-1.8倍くらいにはなっている感覚。 逆にいえば、これが日本の生産性が上がらないと言われていたことの裏返しなのかな? 個人的にはそんなつもりは無かったのだが、ミーティングひとつとっても、なかなか皆の都合があわないから、何日後になります(下手したら週単位)とかやっていたものが、15分後にZoom入れるみたいな連絡がSLACKで飛び交う。入れない人はrecord確認しておい

          雑記 2020年4月22日(水)

          ERP会計:5-4 ERPで売上アップ 受注業務の効率化(バック・エンド-2)

          ■目次に戻る  前回の、1)キャッシュフローの改善、2)利益率の向上に続き、「バックエンド-2」と題した今回は、3)貸し倒れリスクの低減について考えよう。 3)貸し倒れリスクの低減  はじめに、「貸し倒れ」とは、製品なりサービスなりを納入した得意先が経営破たんし、支払いが受けられなくなる状況のことを言う。  幅広く営業活動をおこなっていれば、様々な要因により、得意先の一部で経営が悪化する可能性をゼロにすることはできない。ただし、この可能性をできるだけ低くすることは、経

          ERP会計:5-4 ERPで売上アップ 受注業務の効率化(バック・エンド-2)

          ERP会計:1-11「日本企業の予算管理の実態」

          ■目次に戻る  企業予算制度研究会による10年ごとの調査に基づく著作。タイトルには ”ERP” の文字は無いが、随所に、ERPが予算管理実務に与えた影響・貢献が、各種調査により明らかにされる。  以下、本書のポイントをいくつか紹介しよう。  2012年調査では98.8%の企業が予算制度を持っている。が、右肩上がり経済の時代が終わり、企業の経営計画策定のあり方にも変化があった。  ひとつ目は、計画対象とする期間が短くなったことだ。92年調査では5年以上の長期計画を作る企

          ERP会計:1-11「日本企業の予算管理の実態」

          ERP会計:1-10 閑話休題 ERPの「黒歴史」

           まるでAIブーム、業革の秘密兵器と期待された「ERP」。  ERPはベストプラクティス、ノン・カスタマイズでグローバル最先端のオペレーションを実現しましょう…ということが言われたが、導入時点で、既に過去のやり方、本当の意味でベストを追い続けるためには、クラウド時代を待つ必要があった。 ※日経ビジネス電子版(有料記事がギフトされました。24時間以内なら無料でお読み頂けます)

          ERP会計:1-10 閑話休題 ERPの「黒歴史」

          ERP会計:5-3 ERPで売上アップ 受注業務の効率化(バック・エンド-1)

          ■目次に戻る  前回は、「受注業務の効率化(フロント・サイド)」を考察した。今回は同じくバックエンドの効率化を検証したい。  営業というとフロント・サイドに焦点があたりがちだが、実はバック・エンドにこそ、企業業績に与えるインパクトという観点では、大きな貢献余地があると筆者は考えている。  観点は、1)キャッシュフローの改善、2)利益率の向上、3)貸し倒れリスクの低減 ─ の3つだ。 1)キャッシュフローの改善 「循環取引」の回にみたように、ERPでは、受注~出荷という

          ERP会計:5-3 ERPで売上アップ 受注業務の効率化(バック・エンド-1)

          ERP会計:5-2 ERPで売上アップ 受注業務の効率化(フロント・サイド)

          ■目次に戻る  第2回は、「受注業務の効率化(フロント・サイド)」について考えよう。  営業担当者が介在する受注プロセスでは、「営業担当1人あたりの売上」を次の式で表すことができる。 #(案件数)× $(単価)× %(受注確度)/ Time(案件リードタイム)  つまり、売上を増やすためには、案件数、単価、受注確度を上げるか、案件リードタイムを下げる(短くする)しなければならないということだ。  適切なタイミングで適切なプロセスを踏むことで、受注確率を上げ、案件リー

          ERP会計:5-2 ERPで売上アップ 受注業務の効率化(フロント・サイド)

          ERP会計:5-1 ERPで売上アップ 効果的な販促

          ■目次に戻る  ERPで売上アップ? SFAの間違いじゃないか? そんな声が帰って来そうだ。が、あえて声を大にして主張したい。ERP導入は、必ずや売上増の大きなカギになる。  今回から、 1) 効果的な販促 2) 受注業務の効率化(フロント・サイド) 3) 受注業務の効率化(バックオフィス) 4) 変化への対応 の4回に分けて、売上増を実現する仕組みを解説したい。  初回は、「効果的な販促」について見てみよう。  発注先を選定するにあたり、重要なのがQCD(注1)のバ

          ERP会計:5-1 ERPで売上アップ 効果的な販促

          ERP会計:1-4 ERPにおける会計処理 仕訳

          ■目次に戻る  先に見たように、ERPで会計処理をおこなう場合、仕訳(明細データ)に多くの属性情報をもたせておくのが一般的だ。これを手作業ですべて入力するとなると相当な労力が必要だが、ERPでは自動仕訳と呼ばれる仕組みを使って、これを自動化する。例えば売上であれば、事業部門、取引種別、品目等を指定すれば任意の勘定科目を割り振れるよう「パラメータ設定」をおこなう。ここで部門や取引種別毎に異なる勘定科目(内訳科目)を設定しておき、これを足し上げる勘定科目(合計科目)の親子関係も

          ERP会計:1-4 ERPにおける会計処理 仕訳

          ERP会計:2-1 在庫はなぜ「悪」か? 不良在庫を焼却処理

          ■目次に戻る  ちょっと前に、エレキギターの2大メーカーのひとつGIBSONが、売れ残ったギター数百本をショベルカーで踏み潰して破壊したというショッキングな映像が話題になった(注1)。  ギター愛好家からは強烈な非難の声があがったのだが、この手の在庫処分は、古くは2002年、その頃深刻な経営難に陥っていた良品計画社の社長に着任したばかりの松井忠三氏が、なんと100億円分の商品在庫を焼却処分、つまり燃やしてしまうという荒療治をおこない、その後のV字回復につながったという有名な

          ERP会計:2-1 在庫はなぜ「悪」か? 不良在庫を焼却処理

          ERP会計:1-5 閑話休題 音声認識

          ■目次に戻る  手ごろなテキストがないから自分で書いちゃえと始めたこの企画。瓢箪から駒で、本当に本になった時に備えて(ないか?)、章間コラム的なものを差し込んでおこう。閑話休題と題して、軽い話を少々。  ここのところ毎日のように、このサイトを更新している。大久保は暇なのではないか…などと言う声が聞こえてきそうだが、実はこの執筆、会社のある外苑前駅から赤坂見附まで歩き、その途中に口述筆記で行っている。多少時間はかかるが運動にもなるし、銀座線から丸ノ内線の乗り換えも一手間減らす

          ERP会計:1-5 閑話休題 音声認識

          ERP会計:1-6 ビジネスアプリにおける音声認識入力の応用

          ■目次に戻る  先に閑話休題と称し、このサイトを執筆するのにスマホの音声認識機能を利用していると書いた。この音声認識、もっと他の事にも使えないだろうか。例えばERPをはじめとするビジネスアプリケーションへのデータ入力である。  ERPへのデータ入力と言うと、まずは仕訳入力等の会計画面を思い浮かべたかもしれない。が、実際にはそれ以外のデータ入力のシーンの方が桁違いに多い。受発注、入出荷、生産指示等、現場で利用されるデータ入力では、ほとんど会計・勘定科目などというものは登場しな

          ERP会計:1-6 ビジネスアプリにおける音声認識入力の応用