のまともき

舞台芸術に興味があります。 「」が付いてるのは創作です。

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最近の記事

演技派生物 人間

先々週、沢山の子供と長く過ごす日々がありました。 小学5年生が何を面白がるのか、何を悲しむのか、何に一生懸命なのか、を色々感じたんですが、、演じる ということを面白がる人が多いというのが印象的でした。 5.6人でお笑いごっこ として、ライブをする人を演じる。面白いのが、お笑い芸人を演じて馬鹿らしいこと(主に「うんち!」とか、ゴリラのマネとか)をするだけじゃなくて、芸人を紹介するライブのMCを演じる人、点数を付けて審査員を演じる人、お客さんを演じとにかく笑い声をあげることに徹

    • 福岡でマリオの映画を観た。

      こんにちは。午後もがんばりましょう。 僕はいま福岡県北九州市に来ています。 まだ宿周辺をざっと歩いただけですが、いい街ですね。 宿は毎度のことながら、安いゲストハウス。1泊2200円くらいにおさえられています。 汚すぎず、不便すぎず、いい感じです。 ただ少し、物理的な人間臭が強いひとがいて、高校の寮を思い出しています。 今日は午前中に予定が終わってしまったので、思い切って、公開中のマリオの映画を観てきました。 すごく楽しめました。なんか、産まれた時から今までずっと、割と近

      • みんなBLUE GIANT観たかよ?

        絶賛公開中 映画『BLUE GIANT』観ました。 まず!最初に言いたいのは、みんなみて欲しい。みてない人はこのページ閉じて、まずみて欲しい。それか原作漫画を読んで欲しい。 なぜかと言うと、Jazzの話だから。Jazzっていいよね、だからこれはみんなにみて欲しい! が、この映画、実は僕はあんまり好きじゃない。です! 映像とかアニメーションがどんな風に作られるかに、あんまり詳しくないんだけど、そんな素人目線で見ても、映像と絵の部分で引っかかることがすごく多かった!すごく残

        • 第1回 演劇同時視聴会 を終えて

          先月末 第1回 演劇同時視聴会を無事に開催することが出来ました。 出来れば月一回開催したいんですが、今月は日程的に厳しかったため、第1回の振り返りをする事にしました。 配信作品の音について 今回思ったことは、音質はやはり大切。音質が悪いと集中力が下がってきて眠くなってしまいます。上演作品を配信するアーティストには是非こだわって欲しい。 特に演劇作品というのは、テレビや映画のように音源が集結されていないという特徴があります。 例えば、道を歩く足音、雷の落ちる音、話し声、バ

        演技派生物 人間

          原田マハ『本日は、お日柄もよく』

          原田マハさんの言葉は本当に力がある。 あ、ネタバレありです。 スピーチライターという仕事がある。社長や政治家のスピーチを一緒に考えたり、原稿の方向性を決める、ような仕事としてこの本に出てくる。この本は主人公が言葉の力を信じてスピーチライターになる話なんだけど、その師匠的存在のスピーチライターがいて、その人は野党党首、(後の総理大臣)のスピーチライターをしてる。 その人の作ったスピーチの部分を読んでいると、本当に自然と泣けてきてしまう。全体的にハッピーエンドに向かう物語なのも

          原田マハ『本日は、お日柄もよく』

          演劇同時視聴会をしたい。

          演劇が好きです。 演劇の何が好きなのかというのを、演劇を普段見ない友達に説明しようするが伝わらない。という経験を何度もしました。 ここで演劇の好きなところを一つ言います。 それは生の表現の良さがあることです。 今、目の前、で人間が芸術を作り上げているということのヤバさがひしひしと伝わってくる演劇があったりなかったりします。 そのためにわざわざ劇場に出向いて行って、知らない人たちと隣り合わせになって、2時間座るには硬い椅子に体をうずめて、トイレに行きたくなって我慢しないといけ

          演劇同時視聴会をしたい。

          カレーが好き。

          カレーが好き。数年前から特に好き。 カレーの匂いを嗅ぐと自然と食欲が湧くのが好き。 辛いカレー、好き。辛いのに、美味いカレー。食べ終わる頃には鼻と目から水がぴゃーぴゃー出るようで、頭の裏から湯気が立つような、美味くて辛いカレー。得しかない挑戦を人生に発生させてくる。 大盛りのカレー、好き。ここにも挑戦がある。 別に挑戦が好きだから、カレーが好きなわけじゃない。カレーが好き。 優しいカレー、好き。みんなでカレーを作って食べる、キャンプとかで、最高ですね。 最近はスパイ

          カレーが好き。

          観劇日記 #9 うさぎの喘ぎ 『はらただしさ』

          2022年6月25日 うさぎの喘ぎ 『はらただしさ』@ウイングフィールド ※ネタバレあり 自分の言いたいことが既に文字になって世の中にあるという状況に慣れてしまい、自分で言葉を紡ごうとするよりも先に、自分の言いたいことを他人の言葉の中に探してしまう。 「そうそう、私が言いたかったことはこういうことだったんだ、そうそう。」というセリフがずっとリフレインされていた。 日々新しくなる価値観の範疇から自分が漏れてしまうことを防ぐのにも、他人の正しい意見を探してくることは有効で

          観劇日記 #9 うさぎの喘ぎ 『はらただしさ』

          豊岡に住み着くまでの記録 #3

          4月30日から一泊で豊岡を訪れた。 主な目的は城崎国際アートセンターで行われる公演を観ること。前日にその公演の予約をし、宿を取るといういつも通りの計画性の無さ。 鈍行で姫路から城崎に着いたのは既に夕方、少し急ぎ足でアートセンターに向かう。城崎はゴールデンウィークということもあり、温泉目当ての観光客で賑わっていて、なんだか嬉しかった。 公演も思ったよりたくさんのお客さんが入ってた。 観劇を終え、アフタートークもあり、劇場を出た時にはもう9時近くだったと思う。まだ晩御飯も食べて

          豊岡に住み着くまでの記録 #3

          観劇日記 #8 青年団『S高原から』

          2022年4月15日 青年団 『S高原から』@こまばアゴラ劇場 演劇を観る時はだいたい、最初の10分くらいはその舞台に出てくる人の喋り方とか世界観に慣れる時間が僕にはある。フィクションの世界に身を沈めていく時間。たとえば「只今かえりました。あら先生!おかえりになる所ですか。」「ええ…残念ですね。」「あら…どうかなすった?」「とんでもない、…この通り元気ですよ。」みたいな台詞、簡単に言えば古い言葉で書かれた戯曲の劇はその時間が長くなる事もある。自分の日常とあんまり差がなかった

          観劇日記 #8 青年団『S高原から』

          演劇のワークショップに参加しています。

          今私は横浜にいます。大学を卒業して住所が東京から兵庫に移ったんだけど、演劇の初心者向けのワークショップに参加するために横浜に滞在しています。もう二回が済んで、あと六回参加します。 今までも観るばっかりじゃなくて、思いきって飛び込んでみようかと迷う機会は何度かあったけど、あまりうまくいかず。今回自分が安心して参加できて、かつ100%やってみたいと思える企画と出会えて、やっと観客以外の形で演劇に触れることができていることに感謝です。 そのワークショップは本当に刺激的。音楽をやっ

          演劇のワークショップに参加しています。

          レッツ サバイブ 2022

          自己肯定感 には2種類あるんじゃないかなと思う。 ひとつは「自信」に近いもの。理性的に自分の実力とか過去の実績から「私は大丈夫。」と自己を肯定する。条件付きの自己愛。 もうひとつは、もっと根源的な愛。たとえ私がなんの役にも私は大切だ。誰の役にも立っていなくても私はここに居ていいんだ。っていう無条件の愛。命自体の価値。神の愛。 世に出て、この言葉がすごく安っぽく使われてるのを見て、わりと不気味に思ったのは、この2つ目の意味が含まれてないことがすごく多いからだと気付いた。逆に

          レッツ サバイブ 2022

          豊岡に住み着くまでの記録 #2

          私はいま豊岡に来ています。 が、とても緊張しています。 昨日降った雪が残っていて、 寒い。朝起きるのが大変でした。 おっ、早めの昼食の天ぷら定食が来ました。 それでは。 さて時刻は変わって21時15分。 姫路行きの鈍行に揺られています。 足元のヒーターにすがって、 さっきまでは小説を読んでました。 『アルジャーノンに花束を』 外には明かりがほとんど無いので、 窓ガラスにはハッキリと自分の顔。 あと30分ほどで最寄り駅に着く。 今日は降誕節第1主日ですね。 僕は教会に行

          豊岡に住み着くまでの記録 #2

          色々あって投稿が滞っているので大学の課題で書いたレポートを転載します。

           俳優と役を結びつけているのは誰なのかということを考えた。 ある登場人物がいて、その人物のセリフとして書かれたテキストを俳優が読む。しかしその演じ方によって俳優と役のシンクロ率は大きく変化する。 観るもの全員が俳優の存在を忘れるような演技も、観るものが「この俳優は今、役としてセリフを読んでいるのだ(よな?)」とキャラクター像の補完を促されるような演技も、演劇には存在している。 またそのシンクロ率は一定ではない。ものすごく役に入り込んだ演技をする俳優も、あるシーンでは突然俳優の

          色々あって投稿が滞っているので大学の課題で書いたレポートを転載します。

          観劇日記#3 ロロ 『Every Body feat. フランケンシュタイン』

          2021年10月10日 ロロ 『Every Body feat. フランケンシュタイン』@東京芸術劇場シアターイースト ※すっごくネタバレを含みます。  ロロが2年ぶりの新作公演をすると聞いてすごく嬉しかったのは、その2年前の『四角い2つのさみしい窓』を観てすごく感動して、「私は演劇が好きだということが決定的になったのだった。」から。  この2年間もロロのたくさんの作品を観てきたけれど、やっぱり新作と聞くとテンションが上がる。  舞台は「それ」が生まれるシーンから始まる

          観劇日記#3 ロロ 『Every Body feat. フランケンシュタイン』

          瞑想について

          10月は毎日30分の瞑想をすることを決めました。 瞑想と言っても、エリザベスギルバートの本や、野口体操という身体メッソト、音楽経験に基づく呼吸法、あと何回かのヨガ体験、などを自分の中で混ぜこんで、なんとなく良い感じになるなこれ、っていう完全に自己流の瞑想です。ほとんどの場合寝る前にするのでそのまま寝ちゃうこともあるんですけど、けっこう面白いので書きます。 僕はBreathing App というアプリを使います。これは2つの音が鳴るだけのアプリでその音に合わせて息を吸っ

          瞑想について